8月も有効求人倍率は1.37倍の横ばい 厚労省

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
閉じる
2016/09/30

 厚生労働省が30日発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.37倍で前月と同じだった。これで3カ月連続で1.37倍の高止まり状態が続いている。都道府県別では東京都の2.01倍が最高で、最低は沖縄県の1.00倍だった。全都道府県で1倍を超えたのも3カ月連続。

n160930.png 新規求人倍率は2.02倍で前月比0.01ポイント増。新規求人数(原数値)は前年同月比8.8%増と再び増加した。産業別では、教育・学習支援が同12.3%増、宿泊・飲食サービスが同12.2%増、医療・福祉が同11.3%増と2ケタ増の人手不足状態となっており、厚生労働省では雇用のミスマッチの可能性もあると推測している。

 一方、正社員の有効求人倍率は前月と同じ0.88倍だった。

8月の完全失業率、3.1%に上昇 総務省

 総務省が30日発表した8月の就業者数は6465万人で、前年同月比86万人増、21カ月連続の増加となった。完全失業者は212万人で同13万人の減少、75カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は3.1%で前月比0.1ポイント上昇と2カ月ぶりに悪化した。男女別では男性が3.4%と上昇、女性が2.7%の横ばいだった。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5382万人のうち、正社員は3353万人で前年同月より24万人増。非正規社員も2028万人で同56万人増となり、非正規率は37.7%と前月より0.1ポイント上昇した。非正規のうち派遣社員は134万人で同2万人増えた。

ログアウト