8ステップとフレーズで攻略!英語プレゼンの型☆留学経験ナシでも英語で仕事はできる!#9

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2020/11/30

英語を第二言語として学ぶ方にとって"効果的な英語勉強法"や"ビジネスで絶対使えるフレーズ"などを保呂田先生が紹介する【留学経験ナシでも英語で仕事はできる!】シリーズ。第9回目は、"英語のプレゼンテーション"が初めての人でも安心して使える、"英語プレゼンの8つのステップとフレーズ"をご紹介します。

"型"をおさえれば大丈夫!英語プレゼンテーションの8ステップ

日本企業で働いていると英語でプレゼンをする機会はほとんどないかもしれませんが、将来外資系企業で仕事をしたい、英語を使って仕事をしたいという人にとって、英語でのプレゼンは避けては通れない道です。

「英語でプレゼンなんか無理だよ...」と思われるかもしれませんが、"英語プレゼンの型をおさえること"、"事前準備をしっかりすること"、"自分でオーバーだと思うくらい堂々と話すこと"で、初めてのプレゼンでも乗り切ることができます!

そこで今日は、基本的な英語プレゼンの8つのステップとフレーズについて、おさえるべきポイントについてお話ししていきます。

STEP1:始め方「挨拶」 STEP2:自己紹介 STEP3:「目的と概要」「所要時間」の説明 STEP4:質問の受け付け方についての説明 STEP5:本論 STEP6:結論 STEP7:質問の対応 STEP8:締めの言葉

初めてでも安心!"英語プレゼンテーション"のフレーズをおさえよう

STEP1:始め方「挨拶」

何はともあれまずは挨拶から。プレゼンは"いかに聴衆の印象に残すか"という視点で準備を進める必要がありますが、挨拶はシンプルでOKです。それよりも、もともとテンションが控えめな日本人の場合、「ちょっとオーバーかな?」と自分で感じるくらい堂々と自信たっぷりな第一声で印象づける方が大事です。

◆最初の挨拶のフレーズはコレ!

"Good morning/afternoon everyone. Thank you very much for coming today."
(おはようございます/こんにちは、皆様。本日はご参加有難うございます)

STEP2:自己紹介

( 1 ) 聴衆が自分のことを知らない場合

聴衆が自分のことを知らない場合、自己紹介をしてから本題に入ります。

◆自己紹介の導入のフレーズはコレ!

"My name is(フルネーム). Let me tell you a bit about my background. "
(◯◯です。私のバックグラウンドについて少しお話をさせていただきたく思います)

プレゼンのようなフォーマルな場では"My name is"で名乗るのが鉄則です。

聴衆がまずグッと興味を持つのは、プレゼンターのバックグラウンドです。ここで「この人なんか面白そうだな」と思わせられれば、つかみは完璧。自己紹介は決してバカにできないんです!

かつて、有名企業の元社長が自分がライフワークとしている農業をネタにして、"I'm a famer from Gunma Prefecture! "と名乗ることで、最初から聴衆の笑いと関心をさらっていましたが、「プレゼンの名手と呼ばれる人たちは自己紹介から違うなぁ」と思ったものです。もちろんこの方は有名だからこそ、こんなジョークが成り立つわけですし、フォーマルなプレゼンでは遊び心をなかなか入れられなかったりするかもしれませんが、「どうやって聴衆の心をグッとつかむか」ということを常に念頭に置くべきことに変わりはありません。

( 2 ) 小規模なプレゼンで聴衆がすでに自分を知っている場合

社内の小規模なプレゼンなどでは、皆が顔見知りで自分のことを知っているということも少なくありません。そういう時は"役職"を述べた上で、サクッと本題に移ります。特に役職がなければ、"in charge of(分野)"で所属する部署や普段の担当業務を述べればOKです。

◆自己紹介を割愛する時の フレーズはコレ!

"My name is(フルネーム). I'm in charge of accounting. I think you all know me so let me jump onto today's main topic."
(◯◯です。経理を担当しています。皆さんもう私のことはご存知かと思うので本日の本題に移ります)

STEP3:「目的と概要」「所要時間」の説明

( 1 ) 目的と概要

プレゼンで何かを人に聞いてもらいたい、理解してもらいたい時は、"目的"をクリアにし、最初に"全体像"(概要)を見せておくことが大切です。そうすることで、自然と話が頭に入りやすくなります。また、英語のプレゼンでは、聴衆が聞いていて飽きず、また物足りなさも感じさせない"3つ"のパートに分けるのがベストであることを覚えておきましょう!

◆プレゼンの「目的」と「概要」の伝え方の フレーズはコレ!

<目的>
"The purpose of my presentation today is to talk about our new project."
(本日のプレゼンの目的は、我々の新プロジェクトについてお話することです)
<概要>
"I've divided my presentation into three parts."
(プレゼンを3つに分けてお話をさせていただきます)
"First, I would like to talk about background of a new project."
(最初に、新プロジェクトのバックグラウンドについてお話します)
"Second, I'll show you the expected sales figures generated by a new project."
(次に、新プロジェクトによって生み出されると予想される売上についてお見せします)
"And finally, I'll focus on our sales strategy for the next three years."
(最後に今後3年間の我々の売上戦略にフォーカスしてお伝えしたいと思います)

( 2 ) 所要時間

プレゼンでは聴衆の集中力を途切れさせたり、退屈に感じさせたりすることは致命傷です。その上で重要なのが事前に 「所要時間」を知らせること。所要時間が見えないと「このプレゼン、一体いつまで続くんだろう?」と途中で集中力がきれ、退屈に感じてしまいやすくなるのです。

◆「所要時間」の伝え方の フレーズはコレ!

"It (My presentation) will take about fifty minutes."
(約50分程度お話しします)

STEP4:質問の受け付け方についての説明

( 1 ) 質問はプレゼン終了後にまとめて受けたい場合

プレゼン中は厳格なタイムマネジメントが必要なので、途中質問をされてしまうとペースを崩されてしまいます。よほどプレゼン慣れをしていない限りは、途中質問されないよう先手を打っておくことをオススメします!

◆途中質問されないよう先手を打つためのフレーズはコレ!

"I'll be happy to answer your questions and let me hear your thoughts at the end of my presentation."
(プレゼン後にご質問に回答、また皆さんにご意見を伺わせていただきます)

( 2 ) 途中に質問が欲しい場合

プレゼンの、シーン...とした空気がやりにくい、とか緊張を解くためによりインタラクティブなプレゼンにしたいという場合、途中でどんどん質問を募ることもあります。プレゼン慣れしていない場合はあまりオススメしないものの、そんな場合はこう言いましょう。

◆途中どんどん質問をもらいたい時の フレーズはコレ!

"Please stop me if you have any questions."
(ご質問があればどうぞ途中で止めてください)

STEP5:本論

いざ本論へ。ここは頑張って原稿を用意し、練習して臨むしかありません!冒頭で"事前準備をしっかりすること"と言ったゆえんはここにあります。

プレゼンコンテストなどでない限り暗記の必要はありませんので、プレゼン資料(パワーポイントなど)と原稿、聴衆との3点にうまく視線を推移しながら、堂々と読める練習を事前にたっぷりしましょう。原稿ばかりに目をやって棒読みするのは絶対NGですよ!

STEP6:結論

いよいよ終盤です。本論が終わったら結論として「あなたが一番言いたかったことが何だったか?」を改めてクリアに述べていきます。結論を念押しし、聴衆の理解を深めることで「まとまりのある良いプレゼンだったな」と思わせることができます!

◆結論の述べ方のフレーズ

"In conclusion, I would like to emphasize that a new project can maximize our sales and profit."
(結論として、新プロジェクトが弊社の売上および利益を最大化にするであろうことを強調したいと思います)

STEP7:質問の対応

( 1 ) 積極的に質問を受け付けたい場合

◆質問を積極的に受け付けるときの フレーズはコレ!

"If you have any questions, please raise your hand. I' d be happy to answer them now."
(もしご質問がありましたら挙手をお願いします。ただ今より喜んで回答させていただきます)

◆挙手した質問者を指名するときの フレーズはコレ!

"Yes, the man over there in the navy jacket and the yellow tie."
(それでは、あちらの紺ジャケットに黄色いネクタイの男性、どうぞ)

多くの聴衆の中から質問者を指名するときの第一声は"Yes"です。

"人+ in + 洋服(の一部)"で「〜の洋服を着た人」を表せます。日常生活の中でも便利な表現なのでどんどん使ってみてください!

( 2 ) 質問を受けたものの、すぐ答えられそうにない場合

質問を受け付けたからには、答えられそうなものは自力で答えます。それでも英語での質疑応答はそう簡単ではありません。答えられそうにない質問をされてしまうこともあります。そんなとき、パニックになって思わず言葉を失ったり、"I'm sorry, I can't answer your question."とか"I don't know."とか言ってしまうとチョットかっこ悪い!

◆質問にすぐ答えられないときの フレーズはコレ!

"Hmm...that's a good question. Let me find out for you."
(ええーっと、良い質問ですね。きちちんと考えてから回答させてください)

"That's a good question."で「わからなくて答えられない」というネガティブなニュアンスを「良い質問だから、今即席では答えられない」といったポジティブなニュアンスに変えることができます!

( 3 ) 聴衆全体の前で答えるべき質問ではなかった場合

例えば、「今自分がリーダーを務めるプロジェクトで、問題が起こっているのだけど、解決のために自分の足りない部分を指摘してもらえませんか?」などは、個人的なアドバイスなので聴衆全体の時間を使うべきものではありませんよね。そんな質問をされた場合は、こう答えます。

◆聴衆全体への回答は避けたい時の フレーズはコレ!

"Okay, well, can I talk about that offline later?"
(わかりました、そのご質問については後で個人的にお話しするのでもよろしいですか?)

"offline"というと文字通り"直接会って"という意味と、メールやダイレクトメッセージなど"2者間だけ"でやりとりする意味でも使えます。

( 4 ) ちゃんと質問に答えられるか不安なのでできるだけ質疑応答を避けたい場合

用意した原稿を練習して読むことはできても、英語で質疑応答はできるかどうか不安!という人のために、「できるだけ質疑応答にもっていかず時間稼ぎするテクニック」をお伝えします。質問を募る代わりに、うまく聴衆に意見を述べてもらう方向にもっていくのです。

挙手を求めるとシーン...としてしまう可能性もあるので、最初から指名してしまうのがポイント!複数の人に意見を述べてもらえば、後は締めの言葉だけで逃げ切れるかもしれません!

◆質疑応答を避けて時間稼ぎしたいときの フレーズはコレ!

"I'd like to hear your thoughts. The man right here in the black suit, where do you stand on today's topic?"
(皆さんのご意見を聞きたいです。こちらの黒いスーツの男性の方、今日のトピックであなたの意見や立ち位置を教えてください)

STEP8:締めの言葉

いよいよ締めの言葉です。初めの挨拶同様、シンプルで構いません。ここまで自分のプレゼンに耳を傾けてくれた聴衆の顔を端から端まで笑顔で見渡しながら、丁寧にお礼を言いましょう!

◆締めの言葉の フレーズはコレ!

"So, that wraps it up. Thank you for taking the time to listen to my presentation."
(ということで今日はこれで終わります。お忙しい中ご静聴有難うございました)




いかがでしたか?
「英語のプレゼンなんてできない!」と諦める前に、まずは1度決まった"型"に沿って、自分のプレゼンを作り上げてみましょう。そのうちに"自分の型"ができ、スムーズにプレゼンをこなせるようになってくるはずです!

Have fun!

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*本記事は2018年1月26日に公開した内容を再編集して掲載しております。

ライタープロフィール

DeLQ it. LLC [デルクイ] CEO 兼 CFO
保呂田 友里

慶應義塾大学・大学院卒。国際会計事務所にて外資系事業会社のアカウンティング業務に従事。現在は、DeLQ it.[デルクイ]経営者として “書く”オンライン英会話「Oh! Native English」を運営。「WEB女性自身」「レアジョブEnglish Lab」「アビタス」「キンジロー」などコラム実績多数。その他、講演会登壇、企業研修、英語レッスンなども行うアラサー女子。

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