【クイズ】ビジネスで間違いがちな英語(社内編)☆留学経験ナシでも英語で仕事はできる!#5

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2021/11/24

英語を第二言語として学ぶ方にとって"効果的な英語勉強法"や"ビジネスで絶対使えるフレーズ"などを保呂田先生が紹介する【留学経験ナシでも英語で仕事はできる!】シリーズ。第5回目は、私たち日本人がつい間違いがちな英語フレーズを、前後編に分けてクイズ形式で取り上げます。まずは「社内編」の13問にぜひチャレンジしてみてください!

何問正解できる?日本人がよく間違える英語クイズに挑戦!

英語は「勉強」ではなく「言語」ですので「間違っていても伝えることが一番大事」ということに変わりはないのですが、日本語の感覚で英語を使うと時にニュアンスが違っていたり、意図せず失礼な言い方になったりして、本当に伝えたいことが伝えられなかったりします。伝えたいことが伝わらないのは、もどかしいですよね。

そこで「日本人がよく間違える英語表現」を2回に分けてクイズ形式でお伝えしていこうと思います。今回は、「社内編」。中にはネイティブはよく使うのに、日本の学校では習わない表現やニュアンスの違いなども含めています。気軽にトライしつつ、どんどんと正しい表現、新しい表現を覚えて使っていきましょう!

【レベル★】社内コミュニケーション編

(上司の依頼に対して快諾して) 「承知しました!」

A. All right!
B. OK, will do.

日本語で「オーライ!」はおなじみの言葉で、どちらかというと「オッケー、わかった!」「いいよ!」と快諾するときに使いますよね。しかし、外国人に頼み事をされたときは気をつけなければなりません!なぜならA. の"All right."は、「しょうがないなぁ」「本当はやりたくないけど、仕方ないからいいですよ」という"ちょっと気乗りしない"ニュアンスに聞こえてしまうのです。

実際、私自身の失敗談として、外国人の上司の依頼に"All right."を連発していたら、「All rightは失礼だからやめなさい」と言われたことがあります。

◆上司の依頼に対する正しい答え方はこちら!
"Certainly."(もちろんです) "My pleasure."(喜んで!) "OK, will do."(わかりました、やります) カジュアルなビジネスシーンであれば" Sure! "(もちろんです!)でもOK。

よって、Bが正解です。

「午後4時ちょうどに戻りました」

A. I returned 4 p.m. sharp.
B. I returned just 4 p.m.

「ちょうど」というと多くの日本人の頭にすぐ思いつくのが"Just"ですよね?
しかし、"When did you go back to the office?(いつオフィスに戻ったの?)と聞かれ、"I returned just 4 p.m." と答えてしまったら間違いです! "Just"を使うと「たったの午後4時に戻りました」という意味になってしまうのです。

◆「午後4時ちょうどに戻りました。」は、こう言います。
"I returned 4 p.m. sharp. " "I returned exactly 4 p.m."

よってA.が正解です。

「なんでも後回しにするタイプなんだねって言われました

A. I was told that I was a habitual procrastinator.
B. I was said that I was a habitual procrastinator.

「〜だねって言われました」ってこと、ありますよね。そんなとき、「言われる(言う)」という日本語につられてB."I was said that...."と言ってしまう方が多いのですが、正しくは"I was told that...."です。

ちなみに、Procrastinatorは"なんでも後回しにする人"という単語で、覚えておくと便利ですがスマートなビジネスマンの皆さんはそうならないようにしましょうね!

よって正解はAです。

「怪しい情報をネットで見つけました」

A. I found out the suspicious information in the internet.
B. I found out the suspicious information on the internet.

日本人の苦手な前置詞の問題です。英語を第二言語で学んでいる私たちが前置詞を完璧にマスターするのはなかなか難しいのですが、イメージを掴んで覚えていくのが先決です!
ポイントは、インターネットやテレビ、ラジオなどの「電子媒体」は前置詞 B. "on"を使うということ。「電波に乗る」イメージですね。
一方、新聞や雑誌といった「紙媒体」のものには A."in"を使います。

よってBが正解です。

「彼は午後2時頃そちらにお伺いします

A. He'll get there around 2 p.m.
B. He'll go there around 2 p.m.

「お伺いします」というとついつい"go"と言ってしまう方が多いのですが、B."He'll go there around 2 p.m."というと、「午後2時頃こちらを出ます」という意味になってしまいます。

◆「午後2時頃、そちらにお伺いします(到着します)ね」と言いたいときはこう言います。
"He'll get there around 2 p.m." "He'll arrive there around 2 p.m." "He'll be there around 2 p.m."

よってAが正解です。

「腹痛がするので、病院に行こうと思います」

A. I think I'm going to go to a hospital because I have a stomachache.
B. I think I'm going to go to a doctor because I have a stomachache.

仕事中に腹痛がするので「病院に行きたい」と上司に伝えたいとき、日本語の感覚だとA."I go to a hospital" と言いたくなりますが、これは「入院して手術しないといけないような重い病気」のときに使います。
風邪や頭痛、腹痛など「比較的軽い病気」で病院に行くときは、Bの "go to a doctor"を使うのが自然です。他にも"go see a doctor"でもOKです。

よってBが正解です。

「私の職歴についてお話ししたいと思います。」

A. I'd like to tell you about my work experiences.
B. I'd like to tell you about my work experience.

「職歴」と言いたくて就職面接などで複数形 "experiences" を使ってA. "I'd like to tell you about my work experiences."と言ってしまうと、「私の職場ではいろいろと面白いことがありましたので、今日はそんな面白い経験の数々をお話ししたいと思います」と聞こえてしまいます。
「職歴」の意味を表したいときは、必ず単数形"work experience"で言いましょう!

よってBが正解です。

【レベル★★】社内ミーティング編

今日の夜、ミーティングに参加できますか?」

A. Are you able to attend the meeting today's evening?
B. Are you able to attend the meeting this evening?

「今日の夜」というとき、A"today's evening" とつい言ってしまう方が多くいらっしゃいますが"today's"は間違いです。
同様に、「今日の朝」は "today's morning" ではなく "this morning"ですし、「今日の午後」も "today's afternoon" ではなく "this afternoon" と言いましょう!

よってBが正解です。

「昨日の会議のポイントは何でしたでしょうか?」

A. What was the point of yesterday's meeting?
B. What was yesterday's meeting about?

会議の趣旨がちょっと不明瞭で「会議のポイントは結局何だったか?」を確認したいとき、日本語の感覚で「ポイント」という言葉をそのまま使いたくなるのですが、A."What was the point of〜?" と言ってしまうと、「今日の会議って結局何がしたかったんですか?」と、皮肉っぽくネガティブなニュアンスに聞こえてしまいます。
ビジネスシーンで会議や議論のポイントを卒なく丁寧に聞くには、B What was yesterday's meeting about?がベターです。

よってBが正解です。

ここ最近、本社に行きましたか?」

A. Did you visit the headquarters recently?
B. Did you visit the headquarters these days?

Aの"recently"も、Bの"these days"も「ここ最近」という意味ですが、「ここ最近」が表している"期間や意味合い"は全然違います。
"recently"は「ここ最近数週間〜数ヶ月前に起こったこと」をいうときに「過去形や現在完了形」とともに使いますが、"these days"の場合は「6ヶ月〜30年前」という長いスパンの間に大きく変わった「変化」(変化した結果の今の状態)をいうときに「現在形」(現在進行形も可)とともに使います。

本問の「最近本社に行きましたか?」は、単に過去の出来事の有無について聞いているだけなので、A."recently" が適切です。

一方、B"these days"は、例えば "It seems to be trendy these days to run an IT business. " (最近はITビジネスがトレンドなようだ=以前は違ったけれど)のように使うのが正しい使い方です。

よってAが正解です。

まず最初に、顧客調査から始める必要があります」

A. At first, I'm going to start customer research.
B. First, I'm going to start customer research.

"at first"も"first"も、「最初は(に)」と学校で習ったと思いますが、実は表わす意味が違います。そんなの、学校では習っていないですよね!
A."at first"は、「最初は〜だったけど、今は〜だ」と前と今との変化を表わすときに使います。たとえば、"At first I liked him but now I don't."(最初は彼のことは好きだったが、今は好きじゃない)など。
一方、Bの"first"は、「一連の流れの中でまず最初に〜をする」という"順番"を示すときに使います。本問は「まず最初に顧客調査をする」という"順番"を示しているので、B. "First"を使います。

よってBが正解です。

「ターゲットは我々の商品を買えるくらいの普通(一般階級)の人たちであるべきです」

A. Our target should be normal people who can afford to buy our products.
B. Our target should be ordinary people who can afford to buy our products.

日本語で「普通の人」と言ったときも「変人ではない普通の人」とか「芸能人やセレブじゃない普通の人」とか、いろんな意味がありますよね。英語ではこれを区別します。
A."normal people"の場合「我々のターゲットは、ヘンタイや変人じゃない普通の人」というなんとも不自然な意味になってしまいます。
一方、B. "ordinary people"であれば、「お金持ちでも有名人でもない一般人(=一般階級の人)」という意味を表せます。ここでは当然こっちが正解ですよね。

よってBが正解です。

「今日の会議の議事録をとってもらえますか?」

A. Could you take the minutes of today's meeting.
B. Could you take a minute of today's meeting.

「議事録をとる」は Aの"take the minutes"がお決まりの言い方で、"minutes"を常に複数形にします。
Bの"take a minute"は、"take a minute to do" で、「〜するために時間を割く」という時に使いますので、ここでは全く意味が全然違ってきてしまいます!

よってAが正解です。

「お忙しい中、貴重なお時間を有難うございました」

A. Thank you so much for taking your time.
B. Thank you so much for your time.

これも日本人がよく間違えるのですが、Aの"take your time"は「ごゆっくり(=ゆっくりあなたの時間をとってください)」という意味なので、これを使ってしまうと「ゆっくりしていただき有難うございました」というトンチンカンな意味になってしまいます。
「貴重なお時間をありがとうございました」と言いたいときは、B. "your time"を使うのが正解です。上司や顧客が自分のために時間をとってくれたときなど、「お忙しいところ」というニュンスを表すことができますよ!

ここでは不正解でしたが、A."Take your time! "(ごゆっくり!)は日常会話でもとっても便利なので覚えておきましょう。

よってBが正解です。



いかがでしたか?
言語は" A journey of a thousand miles begins with a single step"(千里の道も一歩から)です。ひとつひとつ目にした、耳にした英語を着実に蓄積していくことこそが、英会話力アップの唯一無二の方法です!次回の「取引先編」も、お楽しみに。

Have fun!

☆留学経験ナシでも英語で仕事はできる!シリーズ
#1 ネイティブ風に聞こえる便利な"こなれニュアンス"とは!?
#2 ネイティブの会話が聞こえない本当の理由とは!?
#3 話せない苦しみを越えた人だけが知るアウトプット方法とは?
#4 【発表!】ビジネスで使いまわせる便利な動詞トップ5
#5 【クイズ】ビジネスで間違いがちな英語(社内編)
#6 【クイズ】ビジネスで間違いがちな英語(取引先編)
#7 英語会議をカッコよくリードするキラーフレーズ9選
#8 ビジネスで便利な英語メールテンプレート5選
#9 8ステップとフレーズで攻略!英語プレゼンの型
#10 「英語公用語化企業」社員に聞いた!現場社員の処世術☆
#11 そのまま使える!英文履歴書テンプレート【営業職編】
*本記事は2017年9月20日に公開した内容を再編集して掲載しております。

ライタープロフィール

DeLQ it. LLC [デルクイ] CEO 兼 CFO
保呂田 友里

慶應義塾大学・大学院卒。国際会計事務所にて外資系事業会社のアカウンティング業務に従事。現在は、DeLQ it.[デルクイ]経営者として “書く”オンライン英会話「Oh! Native English」を運営。「WEB女性自身」「レアジョブEnglish Lab」「アビタス」「キンジロー」などコラム実績多数。その他、講演会登壇、企業研修、英語レッスンなども行うアラサー女子。

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