春季賃上げの平均妥結額6570円、賃上げ率は4年連続2%台が続く

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2017/08/10

資本金10億円以上で従業員1000人以上の企業312社の春季賃上げの平均妥結額は6570円となったことが、厚生労働省の集計で分かった。

 妥結額(定期昇給込みの賃上げ額)などを継続的に把握できた、資本金10億円以上かつ従業員1000人以上の労働組合のある企業312社を対象に集計をしたところ、春季賃上げ要求の平均妥結額は6570円で、前年(6639円)に比べ69円減となった。

 産業別にみると、20産業中で妥結額が最も高かったのは、「自動車」で7692円。次いで「金融・保険」7412円、「建設」7396円が続いた。

【産業別 妥結額 上位10産業】
1位 自動車 7692円
2位 金融・保険 7412円
3位 建設 7396円
4位 化学 6997円
5位 造船 6933円
6位 食料品・たばこ 6898円
7位 窯業 6618円
8位 電気機器 6602円
9位 機械 6585円
10位 繊維 6462円

 現行ベース(交渉前の平均賃金)に対する賃上げ率は2.11%で、前年(2.14%)に比べ0.03ポイント減少した。賃上げ率は2%台が4年続いている。

 産業別にみると、20産業中で賃上げ率が最も高かったのは、「金融・保険」で2.45%。次いで「自動車」2.39%、「食料品・たばこ」2.27%が続いた。

【産業別 賃上げ率 上位10産業】
1位 金融・保険 2.45%
2位 自動車   2.39%
3位 食料品・たばこ 2.27%
4位 建設    2.24%
4位 窯業    2.24%
6位 造船    2.23%
7位 繊維    2.16%
8位 機械    2.10%
8位 電気機器  2.10%
10位 化学   2.08%

 具体的な要求額を把握できた282社の平均要求額は9092円で、前年(9045円)に比べ47円増加した。

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