9月の消費者物価指数、2カ月連続のマイナス 総務省

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2015/10/30

 総務省が30日発表した9月の消費者物価指数(2010年=100)によると、季節変動の激しい生鮮食品を除く総合が103.4で前月と同水準、前年同月比では0.1%の下落となり、2カ月連続の下落となった。8月に2013年4月以来、2年4カ月ぶりの下落を記録したが、引き続きの下落で政府・日銀の2%上昇目標に陰りが生じている。生鮮食品を含む総合は103.9で前月比0.1%上昇、前年同月比は同水準だった。

 外食などの食料は値上がりしているが、原油価格の下落がそれを大きく上回り、電気代やガソリン代などが下がっている。このため、酒類を除く食料とエネルギーを除く総合指数では前月比0.1%上昇、前年同月比で0.9%上昇となっており、原油安が物価下落に大きく寄与していることがうかがわれる。

 先行指標となる東京都区部の10月中旬速報値は、生鮮食品を除く総合で102.0と前年同月比0.2%の下落。生鮮食品を含む総合は102.3となり、同0.1%の上昇となっている。

配信元:アドバンスニュース

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