ストレスはどう対処すればいい?発散・対処のステップを解説

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2024/09/18

働いていると、少なからずストレスを抱えることは避けられません。心身へ大きな影響を与える可能性があるストレスは、できるだけ減らした状態で仕事に向かいたいものです。そこで、ストレスを抱えたときに上手く対処するための発散方法や考え方をご紹介します。

ストレスとは

日常生活を送る中で「ストレスが溜まる」と感じた経験がある方は多いでしょう。ストレスを感じている、と自覚していたとしても、具体的にストレスとはどのようなものかご存じでしょうか。

ストレスとは、外部からの刺激を受けたときに生じる心や体の緊張状態を指します。ストレスの原因となる刺激や出来事は「ストレッサー」と呼ばれており、ストレッサーからの刺激を受けると、体調不良や心の不調、浪費や食べ過ぎなど心や体にさまざまな反応が生じます。これが、いわゆる「ストレス反応」です。

ストレスを引き起こす刺激となるストレッサーには、大きく分けて以下の3種類があります。

・物理的ストレッサー:気温や騒音、明るさなどによる刺激
・化学的ストレッサー:臭いや化学物質、酸素欠乏・過多などによる刺激
・心理的・社会的ストレッサー:社会生活を営む中で生じる人間関係や仕事内容、社会環境などによる刺激

これら3種類のうち、仕事や職場でストレスの原因となるのは、主に心理的・社会的ストレッサーです。仕事におけるストレスは、仕事内容や人間関係、職場環境などさまざまな原因によって起こると考えられています。複数の原因が絡み合って起こることが多いので、ストレスの原因は1つとは限りません。

ストレスを発散・対処するためには?

ストレスは、体を動かしたり趣味を楽しんだりすることで解消する方法が一般的によく知られています。しかし、これはあくまでもストレスを発散するだけの方法で、ストレスを根本から解消できる方法ではありません。ストレスを解消するには、その原因から見直す必要があります。

ストレスを発散・対処するには、「ストレスコーピング」を参考にしてみましょう。ストレスコーピングとは、アメリカの心理学者ラザルスによって提唱されたストレス理論を元にした、ストレス対策の1つです。ストレスの原因に上手く対処することによって、ストレス軽減が期待できます。

ストレスコーピングを応用してストレスを発散・対処するには、以下の3ステップで進めます。

ストレス発散・対処のステップ1:問題自体を解決する

まず、ストレスの原因となっているストレッサーの解決から始めます。そのためにはストレスの原因を探り、それに対して自ら働きかけることが必要です。仕事面での原因には、オフィスが暑い・寒いといった職場環境によるものから、業務量が多すぎる、仕事が合わないなどの原因が多くみられ、これらを解決するための方法を検討します。

(例)業務量が多く負担がかかりすぎている場合は上司などに相談をして業務量の調整を図る、仕事内容が合わない場合は部署異動を検討する、など

ストレス発散・対処のステップ2:問題への考え方を変える

次のステップでは、ストレスとなっている問題に対する考え方、認識を変えてみます。1つ目のステップで判明した問題が本当にストレスとなっているのか、問題に対する考え方や感じ方を改めて考えて直してみましょう。ストレスの原因となっている問題が本当にネガティブな環境や状況を作り出しているのか、今一度考えてみることが必要です。

考え直すことにより、ストレスの原因となっていたものが取るに足らないことと感じ、ストレスが軽減できることがあります。

(例)
・業務量が多く負担がかかっていると思っていたが、それは現在担当している業務が今週から新しく始めたプロジェクトで、不慣れなことが多いからだった。1つずつ業務を丁寧に対応することで、ミスもなくいつも通りに終わらせることができた。
・上司からミスを指摘されることが増えてストレスが溜まっていたが、一つ一つ丁寧に仕事をこなすことでミスを減らし、上司からの評価も良くなった、など

ストレス発散・対処のステップ3:ストレスを発散させる

ステップ2まで試してみてストレスへの対処をしても、多少のストレスが残ることはあるでしょう。そんなときは、ストレスの発散方法を実践します。

第三者に話を聞いてもらったり相談したりする、好きなことをするのは、ストレスの発散・解消に効果的です。ストレスの根本的な解消方法ではないものの、気分をリセットできるほか、気持ちを冷静にする、自分自身が置かれた状況を把握できるメリットがあります。

(例)休憩時間にオフィスを出て外の空気を吸う、友人と食事に行く、同僚や友人に相談をする、好きなゲームに没頭する、入浴時にゆっくり湯船に浸かる、など

ストレスの原因を上手く探ろう

ストレスを解消するにはストレス発散、と考えがちですが、ストレス発散だけでは原因の解決までには至りません。ストレスを感じる場合は、原因となる問題の根本的な解決がベストな方法です。

今回ご紹介したストレスコーピングを応用した3ステップに沿って対処していくことでストレスの原因を解消できれば、ある程度ストレスを発散して対処できます。しかし原因によっては、ストレスの解消が難しいこともあり得ます。

特に、仕事内容や職場環境が原因のストレスは自分自身で状況改善ができないことが多いため、問題の解消が難しいことが少なくありません。そのような場合は、ストレスの原因そのものから離れるための方法として、転職も1つの手段となります。

ストレスにさらされ続けることは、心身の状態を悪化させるだけで良いことはありません。ストレスに上手に対処して状況を改善し、どうしても自分では対処しきれない場合は、その原因から離れるための方法も検討するべきでしょう。

ライタープロフィール

株式会社ライトアップ

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