【今日から使える!】初心者のためのビジネスフレームワーク基本の5選

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2017/04/06

ビジネスシーンで「3C分析」「4P分析」といった言葉を耳にすることがあると思います。これらはフレームワークと呼ばれる、現状分析や課題抽出の手法です。使いこなすことで、個人や組織の生産性が向上し、業務効率改善が図れ、問題解決の近道になります。
このコラムでは、初心者の方向けに、すぐにビジネスに活用できる基本のフレームワーク5つを厳選してご紹介します。

初心者のためのビジネスフレームワーク基本5選

ビジネスフレームワークとは?

ビジネスフレームワークとは、「仕事を行っていく上での考え方の枠組み」のことを言います。ある作業を行う時、仮説を立てて検証する流れの中に一定の枠組みを用いることで、抜け漏れなく多角度から検討したり、素早く結論に到達したりすることができるようになります。

ビジネスにおいて、たとえば現状分析や課題抽出、施策立案といった作業を行う際、効率的、合理的にかつ誰が見ても分かりやすい形で作業を進めるために、コンサルタントや経営学者が多くの枠組みを考案してきました。そして現在その枠組みは世界共通のものとして受け入れられています。

ビジネスでフレームワークを利用するメリット

市場環境や自社製品の現状分析、経営戦略立案のための課題抽出を行うにあたり、フレームワークをツールとして利用すれば、様々な情報が必要十分かつ論理的に整理されます。そして、仮説を立てるのも、それを分析して検証するのもスピーディーに行うことができます。その結果、目標達成のための課題や、課題解決のためのアクションが明確になるというメリットがあります。

また、多くの人に考え方や提案をプレゼンテーションする際にも、要点を整理して視覚的に伝えることでより早く、深く理解してもらうことができます。

ビジネスフレームワーク基本の5選

ビジネスパーソンが日常的に利用できるフレームワークを5つ厳選しました。それぞれ、図解とともにご説明します。

現状を把握するための基本「3C/4C分析」

3Cとは、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)を指し、そして4Cの場合は協力者(Co-operator)を加えます。

新規プロジェクトを立ち上げる、新商品の販売方法を検討するといった際の現状分析の場面で、ビジネスに登場する利害関係者それぞれの視点について調査し、さらにそれぞれの関係性について調査・分析し、状況を整理していくために使います。

顧客であればニーズ、視野を広げて市場の成熟度や方向性などの観点も検討します。競合及び自社であれば、製品やサービスの特徴、強み弱み、経営状況や戦略、協力者であれば、自社との関係性、役割分担、相乗効果などの観点があげられます。

3C分析図

マーケティング分析の基本「4P分析」

4Pとは、製品(Product)、価格(Price)、流通・販路(Place)、販売促進(Promotion)を指します。

新製品のリリース、あるいは既存の製品のてこ入れといった場面で使われており、マーケティング関係者は売上を伸ばすための要素であるこれらを効果的に結びつけて施策を行っていくことが必要となります。

この概念は「売る側」のものであり、これに対応する「買う側」の4Cという概念もあります。顧客の価値(Customer Value)、顧客のコスト(Customer cost)、利便性(Convenience)、コミュニケーション(Communication)です。

4P分析図

情報を整理して強みを考える「SWOT分析」

SWOTとは、強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)を指します。

新商品の開発や新事業の展開といった局面での現状分析に使用できます。自社やチームの強み・弱みと、それを取り巻く市場の機会と脅威を把握することで、今後どういう方向に進むべきかという経営戦略を立案することができます。

SWOT分析図

根拠にもとづいた意思決定ができる「ロジックツリー」

解決すべき問題点(テーマ)に直面している場合に多く使用されます。

問題点を起点とし、How(どうやって)と掘り下げていきます。その際、一つの考え方を深掘りするだけでなく、いくつかの選択肢を枝として広げ、それぞれの選択肢にさらに問いを投げかけていくことで、全体として抜け漏れのない検討ができることになります。

また、応用編としてWhy(なぜ)を掘り下げて要因分析を行っていくこともできます。あるいは各選択肢を選んだことの結果をシミュレーションしていくことで、最適な結論を導き出す、ディシジョン(意思決定)ツリーというものもあります。

ロジックツリー

継続的に業務を改善していく「PDCA」

PDCAは計画(Plan)、実行(Do)、検証(Check)、改善(Action)を指します。品質改善のサイクルがもとになっていますが、長期プロジェクトや通常業務など、継続的に改善していくことが求められる場面で有効です。職種にかかわらず、あらゆる人が活用できます。

就職・転職活動においても、問題解決力を見るために、過去にPDCAを実践したときのエピソードについて聞かれることがあります。実際の業務だけでなく自己分析においてもPDCAを活用してみてください。

PDCA図

まだまだ種類豊富なビジネスフレームワーク!さらに知識を深めたい人のためのおススメ本

以上、基本的なフレームワークをご紹介しましたが、もっと知りたくなった方のために、参考書籍をご案内します。

『ビジュアル ビジネス・フレームワーク』堀 公俊/日経文庫

ビジネス・フレームワーク

『戦略フレームワークの思考法』手塚貞治/日本実業出版社

戦略フレームワークの思考法

書店に行けば、ビジネス書のコーナーにはフレームワークに関する本がたくさん並んでいます。気になる概念をいくつかの本で調べてみて、ご自身の業務に活用できそうなものを選んでください。

また、ビジネスパーソン向けのセミナーなどでこういったテーマのものを受講すると、実際に自分の業務や課題をテーマにフレームワークを活用した図を作るなど、より実践的な練習ができます。

いかがでしたか?それぞれのフレームワークをどんな場面でどう使うのか、イメージしていただけたでしょうか。

このほかにもたくさんのフレームワークがあります。トヨタ自動車株式会社の「5Why?」なども、多くの従業員がそれを実践し成果を上げているフレームワークです。また、3C/4C分析とロジックツリーなど、2つのフレームワークを組み合わせて使うとより効果が高いものもあります。

効率的な業務推進やご自身の課題解決のために、ぜひ利用してみてください。

ライタープロフィール

遠藤 美穂子
国家資格キャリアコンサルタント。2級キャリアコンサルティング技能士。
14年間の都市銀行勤務を経て、キャリアコンサルタントとして活動開始。ハローワークでの研修講師や、ビジネスマナー指導、大学でのキャリア教育や就職指導を担当。講演のほか、書類の添削や面接でのロールプレイングなど実践的指導も行う。国際文化会館主催の次世代リーダー育成プログラム、新渡戸国際塾一期生。2児の母。
株式会社近代マネジメント

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