「転勤族の妻」におすすめ!仕事&本当に役立つ資格をキャリアカウンセラーが紹介

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2017/05/16

夫の仕事の都合で引越しを繰り返す、転勤族の妻の皆さん。引越しの大変さに加えて、新しい土地での仕事探しやキャリアの築き方についても、頭を悩ませている人が多いと思います。転勤族の妻には、どんな働き方が合うのか?また、再就職に本当に役立つ資格は何か?キャリアカウンセラーが紹介します。

「転勤族の妻」におすすめ!仕事&本当に役立つ資格をキャリアカウンセラーが紹介

転勤族の妻におすすめの仕事

「夫が転勤族だから妻である自分はなかなか仕事に就けない」と諦めている方は多いのではありませんか。でも、夫の転勤がネックで働きたいのに働けないというのは、とてももったいないことです。人手不足に悩む企業では女性の雇用にも積極的になっており、女性向け就職支援サービスも増えています。短期や単発の仕事、在宅ワークなど働き方は多様な時代です。最初は小さな一歩でも積み重なれば立派なキャリアになります。
まずは働き方をいくつか紹介しましょう。

契約社員・派遣・登録制バイトなど、期間が決まっている仕事

急な転勤もあまり気にかけずに済む働き方として、契約社員や派遣社員など短期の契約で働くことをおすすめします。契約社員と派遣社員の大きな違いは、就業先との関係が直接雇用であるか否かということです。契約社員は就業先と直接契約なので、お給料などもすべて就業先から支払われるのに対し、派遣社員は派遣会社との雇用契約です。契約期間満了後も、派遣社員は派遣元から別の仕事の紹介を受けることができるので、全国展開している派遣会社なら、引っ越し先で仕事を見つけやすい点がメリットです。

女性の派遣先で最も多い職種は事務職です。また、医療事務や看護師、ホームヘルパーなど医療系や介護関係の仕事もあります。販売スタッフや飲食店スタッフなどの接客業、軽作業などのアクティブワークもあります。

登録制バイトなら、もっと手軽に単発で働くことができます。週1日のみ、午前中だけなど、短時間での勤務が可能です。仕事内容は、オフィス事務や倉庫の軽作業、試食販売、チラシ・サンプル配布、商品陳列、イベントスタッフなど未経験者でもできる簡単な作業内容です。従って、色々な仕事を経験することはできても、キャリアを積み上げるという点ではあまり期待できないでしょう。しかしいずれも、正社員に比べて、家事や育児との両立を図りやすい働き方です。

大手チェーン店のパート・アルバイト

コンビニやファミレス、スーパー、ドラッグストアなど、大手チェーン店で仕事をするのも転勤族の妻にはメリットが大きいと言えます。最大のメリットは、全国展開しているチェーン店なら全国共通のマニュアルや研修制度があるため、引っ越しても、仕事内容を一から覚え直さなくてよいことです。

また、大手チェーン店には、色々なシフトで入りたい人がたくさん集まってくるので、家事や育児などのプライベートな都合を優先させたシフトが組みやすくなります。しかし、職種が限られ、主に接客中心になるので、事務職を希望している方や接客が不向きな方などには、やりたい仕事になかなか就けないというデメリットがあります。

専門性・資格を活かした仕事

看護師、栄養士、介護福祉士、保育士、経理などの資格を活かした専門的なスキルや知識、あるいは人事、広報や営業など企業内で培ってきた専門的な知識や経験は、転勤先どこに行ってもニーズはあり、働く場所は変わっても、そのキャリアは積み重なっていきます。時代の好不況にも左右されにくいのも特徴でしょう。

また、中小企業やベンチャー企業には、特定のスキルがある人に短時間だけ働いてほしいというニーズがあります。たとえば、事務所にはごく単純な事務作業を行う人を雇い、英文翻訳など高度な仕事を在宅秘書に任せるといった具合です。
自分の専門性を活かした仕事を転勤先で繰り返すことで、経験の豊富さを強みにできます。ただ、専門スキルは一貫していても、職場が変われば、その職場のやり方に対応していく柔軟な姿勢は必要です。

転勤可能な企業の正社員

全国に拠点がある企業には、配偶者の転勤に同行するために異動希望を申請できる制度を整えているところがあります。メーカーや教育関連、商社、小売りなど、様々な業界に散見されるので調べてみるのもよいでしょう。中には、地方銀行のように全国に拠点を持たない企業が、同業他社と連携して職場を融通しあうような取り組みもあります(「地銀人材バンク」)。参加行の人事担当者が名簿を共有して、本人が希望すれば転居先の地方銀行へ紹介し、他行で働き続けられる制度です。これまでの銀行をいったん退職し、受け入れ先には中途採用枠で入社することができますが、もし再び地元に戻る場合、再雇用の形で職場復帰もできます。

各地を転々としながらも、正社員として働き続けることができるというメリットがありますが、その会社で信頼を得て長く働き続けていく姿勢は必要でしょう。

在宅の仕事

在宅の仕事は子育てや家事の合間に、自宅で自分のペースでプチ収入を得ることができます。近年は様々なクラウドソーシングサービスがあり、クラウドワークスやランサーズ、シュフティなど、Web上で仕事の受注が可能なので、住んでいる場所を選ばず働くことができます。比較的チャレンジしやすいのが、データ入力やライティングです。

クライアントとのやり取りはメールが中心なので住む場所も選びません。海外駐在中でも続けることができ、煩雑な人間関係もありません。また、個人販売できるWEBサービスの登場で、ハンドメイド作品の販売で収入を得る方もいます。

これらの在宅の仕事の収入は、スキルや働くペースにより変動しますが、どこに住んでいても続けられることが転勤族の妻には魅力です。

サロン・教室の自営

女性にニーズのあるスキルや知識でサロンや教室を自宅で開くのも、子育て中は自分のペースで仕事ができ、転勤先の土地に早く馴染めるなどのメリットがあります。

料理教室や編み物教室など自分の得意なことを活かして、自宅のリビングで人に教えるのもよいでしょうし、整理収納アドバイザーやネイル検定、アロマテラピー検定、ティーインストラクターなどの民間資格を取得して自宅で教室やサロンを開くのも人気です。子どもの母親たちとの交流を積極的に行うことにより、口コミで知ってもらい受講者を増やしているケースが多いようです。

ただ、自宅で行うため、部屋や水回りの掃除など、教室の環境に気を配る必要があります。子どもが未就学児の場合は、特に工夫が必要になるでしょう。

転勤族の妻の再就職に役立つ、おすすめの資格

ここでは転勤族の妻におすすめの資格をいくつかご紹介します。資格の中には、容易に取得できても思ったほど仕事に結びつかないものや、人気の資格で合格者があふれて仕事が得にくいものもあります。ですが、二の足を踏んで何も始めなければ、意味がありません。自分の興味や関心のもてそうな資格を見つける参考にしてみてください。

資格取得のメリット

資格さえあれば必ず就職ができるというわけではありませんが、資格を持っていない応募者よりも有利なのは間違いありません。個人の知識やスキルを客観的にアピールできる資格はとても強い武器になります。全国で求人のある仕事に活かせる資格であれば、夫の転勤で引っ越した先で再就職しやすいというメリットがあります。仮に短期の仕事であっても、資格を活かす業務を繰り返すことで、確実にキャリアを積み重ねることができます。また、資格を取得することで個人事業主として開業し、マイペースで仕事することも夢ではないのです。

必見!キャリアカウンセラーおすすめの資格7選

流行に左右されない定番の手堅い資格で、年齢を問わず長く働き続けてキャリアを積み重ねていけるようなものを、難易度や勉強方法、受験費用などと合わせてご紹介します。

必見!キャリアカウンセラーおすすめの資格7選

1.簿記 (国家資格と民間資格の中間的な資格)難易度★

簿記検定の中で最もメジャーなのが日商簿記検定です。簿記3級の資格保持者は経理の基礎を、簿記2級の資格保持者は実務で役立つ経理・会計の基礎的な知識が習得できているとみなされるので、再就職、転職にはかなり有利です。

経理事務はどんな会社にも必要なので、個人商店から大企業まで活躍の場は広くあります。ただ、実務経験がないと雇ってもらえない場合もあるので、給与面などいきなり好条件で職を探すより、まずは経験を積んでいくことを考えるとよいでしょう。経理事務の仕事は、フルタイムはもちろん、派遣やパート求人も多くあるので子育て世代にとっては働きやすい仕事です。

  • 受験資格:特になし
  • 勉強方法:通信・通学・独学
  • 受験費用(税込):2,800円(3級)、4,630円(2級)

2.医療事務 (民間資格)難易度★

医療事務は、医療機関で医師のカルテをもとに医療費や薬代を点数化して診療報酬明細書にし、患者さんが払った分以外の費用を自治体、あるいは各健康保険組合に請求する手続きです。
フルタイム以外にも、月末と月初めの1週間(診療報酬請求期間)勤務、あるいは午前の診療だけのパートなど、比較的柔軟な働き方ができます。全国どこでも働き口が多く、病院だけでなく、支払基金や役所の国民健康保険課(臨時)などでの採用もあります。また、デスクワークなので、年齢にかかわらず長く安定して働けるのも魅力の一つです。一般的な事務能力も求められるので、OA機器の操作もできた方が、就職には有利です。

  • 受験資格:特になし
  • 勉強方法:通信・通学・独学
  • 受験費用(税込):7,560円

3.栄養士 (国家資格)難易度★

栄養士は学校や福祉施設、病院、食品会社、飲食店、フィットネスクラブやエステティックサロンで食事指導にあたったり、フードコーディネーターや、サプリメントアドバイザーとして働いたりと就職先のバラエティが豊富です。栄養士の資格があることで、全国どこへ行っても仕事のニーズがあるのは、転勤族の妻にとってメリットが大きいと言えます。

  • 受験資格:高校卒業以上
  • 勉強方法:厚生大臣指定の栄養士養成講座(大学・短大・専門学校)に通学(夜間通学なし)
    ※通信・独学は不可

4.TOEIC(民間資格) 難易度★★

TOEICは英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストです。
転職に必要なスコアはだいたい700点以上です。高スコアを取得できれば、英語を活かした再就職も検討することができます。
主婦に人気の英語力を活かせる仕事としては、英会話学校の講師や受付・事務などがあります。旅行、観光、接客業、ガイドやツアーデスク、ホテルフロント、飲食店等、外国人観光客対応の仕事は主婦業で培った経験が活かせる仕事でしょう。在宅で翻訳をする主婦も増えています。翻訳の仕事はネットの日常会話的なものから専門書の翻訳など幅広くありますが、特化した分野をもっていると有利です。

  • 受験資格:特になし
  • 勉強方法:通信・通学・独学
  • 受験費用(税込):5,725円

5.介護福祉士(国家資格) 難易度★★

介護福祉士は、高齢者や障がい者の援助・介護、福祉施設や介護保険事務所の介護職員など、福祉関係の仕事を行います。国家資格なので、一度取得すれば全国どこに行っても通用する一生ものの資格です。介護の仕事は人手不足のためニーズはとても高く、転勤後も再就職しやすいメリットがあります。また、女性のきめ細かな感性や気配り、人生経験が活かせる仕事でもあります。

  • <未経験から始めて最短で資格取得を目指す場合>
  • 受験資格:高校卒業以上
  • 勉強方法:厚生大臣指定の介護福祉士養成施設(大学・短大・専門学校)卒業と同時に資格取得可能
  • 受験費用:卒業することで資格は取得できるため、受験の必要なし
    ※2022年度より、介護福祉士の国家試験義務化の方針が出されており、将来的には国家試験の受験が必要になる見込み。
  • ※他にも現場の実務経験などを経て介護福祉士試験を受験するなどの方法もあります。

6.看護師 (国家資格)難易度★★

看護師の資格を持っていれば、全国の医療機関や社会福祉施設で働けます。転勤などで引っ越しても、働き口が豊富なので仕事がすぐに見つかります。また、海外への医療協力に参加希望することもできます。給料が比較的高いのもメリットでしょう。デメリットは、資格の難易度がやや高く、資格取得までに時間がかかるため、途中で挫折してしまう人がいることです。また、夜勤があることも忘れてはなりません。

  • 受験資格:看護大学や看護短大、または看護専門学校を卒業
  • 勉強方法:通信・通学・独学
  • 受験費用:5,400円

7.行政書士(国家資格) 難易度★★★

行政書士は、営業許可申請、建設業許可申請など、事業を始めるにあたり作成する様々な申請書類や、契約書や内容証明などの権利義務・事実証明に関する書類などの作成や手続きの代理、書類作成の相談に応じる仕事です。

行政書士の求人は、大手の求人サイトや求人雑誌を探してもなかなか出てきませんが、行政書士事務所のホームページで募集されることが多く、補助としての仕事が多いようです。行政書士は事務所に就職するより独立を希望する方が多いからです。試験に合格すれば、すぐにでも独立でき、初期投資もほとんど必要ありません。開業すればマイペースで働くこともでき、女性にも働きやすい仕事です。行政書士資格取得を目指すからには、独立開業も視野に入れておくとよいでしょう。

  • 受験資格:特になし
  • 勉強方法:通信・通学・独学
  • 受験費用:7,000円



自分に投資して資格や専門性を身につけ、細切れでも長く働き続けることができるキャリアを身に付けていくことは、これから先女性が、一生輝いて生きていくためにも必要なことではないでしょうか。

ライタープロフィール

みらいみゆきコンサルタント事務所 代表
大場美由紀

JCDA認定CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)、メンタル心理カウンセラー資格、女性労働協会認定講師、小論文講師。高校生に対する大学入試小論文指導講演を各地の高校にて多数行う一方、就活生のカウンセリングやES添削、社会人の転職・再就職支援のための講座を精力的に行っている。みらいみゆきコンサルタント事務所

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