派遣社員から正社員になるのは可能?直接雇用を目指す方法

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2024/08/07

派遣社員として働いている会社で、できるだけ長く働きたい、と思うことはありませんか?派遣社員として働ける期間には定めがありますが、場合によっては派遣先企業で直接雇用へ切り替えて、継続的に働けることがあります。
今回は、派遣社員と直接雇用の違い、直接雇用のメリット・デメリットとともに、派遣社員から直接雇用を目指すための方法をご紹介します。

派遣社員と直接雇用の違い

派遣社員と直接雇用は、雇用契約の内容に2点、大きな違いがあります。

1点目は契約の締結先です。派遣社員は派遣会社と雇用契約を結びますが、直接雇用は勤務先の企業と雇用契約を結びます。
2点目は働き方です。直接雇用は雇用契約を結んだ企業の元で働く一方、派遣社員は契約を交わした派遣会社から他の企業へ一定期間派遣されることが多く、派遣先企業の指示に従って働きます。

派遣社員には、いわゆる「3年ルール」というものがあります。これは2015年に改正された労働者派遣法で定められたルールで、一部の例外を除き派遣社員が3年以上同じ会社で働くことができない、というものです。途中で部署や業務内容が変われば同じ企業で働くことが可能ではあるものの、ルール上は派遣社員として3年以上同じ企業内の同じ仕事は続けられないのです。

しかし、長期間働く派遣社員に対し、派遣先企業には「雇用努力義務」、派遣会社には「雇用安定措置」が課されます。そのため、3年ルールが適用となった派遣社員は、派遣先での直接雇用に切り替えられるチャンスがあります。

派遣社員から直接雇用になるメリットとデメリット

派遣社員から直接雇用になる際は、それぞれメリットとデメリットがあります。

派遣社員から直接雇用になるメリット

直接雇用になれば継続的に安定した勤務ができるので、収入が安定しやすくなる点がメリットとして挙げられます。また、派遣社員のように短期間で雇用契約の期間が満了になるといった不安もなくなるでしょう。
契約社員として直接雇用される場合でも、一般的に派遣社員よりも契約期間が長くなることが多いです。そのため派遣社員よりも安定した勤務が可能となる点も直接雇用の大きなメリットです。

また、派遣社員は業務内容が契約で定められていますが、直接雇用になれば派遣社員では担当できなかった業務を任されることもあり、仕事の幅が広がります。
さらに、正社員と同等の待遇となるため、収入アップが期待できるというメリットもあります。2020年に同一労働同一賃金ルールが施行されたことから、契約社員など正社員以外で登用となった場合でも待遇の格差が少なく、待遇面での不満も解消されるでしょう。

派遣社員から直接雇用になるデメリット

直接雇用になると安定した勤務ができる一方で、派遣社員よりも勤務時間などの勤務条件の自由度が下がる点がデメリットとして挙がります。また、無期限の雇用となることが多いため仕事を辞めにくくなり、派遣社員のようにさまざまな業界・業種での勤務経験を得られるチャンスが減る点も、デメリットのひとつと言えるでしょう。

さらに、勤務先企業よりも派遣会社の福利厚生が充実していると、直接雇用になって待遇が下がると感じることがあるかもしれません。このように、望んでいなかった環境の変化が発生する可能性もあります。

派遣社員から直接雇用を目指す方法

前述した通り、派遣社員には「3年ルール」というものがあり、原則として同じ企業で同じ仕事に3年以上従事することはできません。3年を超えて働く場合は、雇用努力義務や雇用安定措置により、直接雇用に切り替えることが期待できます。

派遣社員から直接雇用を目指すには必ずしも3年働かなければならないわけではなく、就業期間が3年に満たない場合でも、以下の3種類の方法で派遣社員から直接雇用を目指せます。

方法1:紹介予定派遣で働く

最大6ヵ月の派遣期間終了後、直接雇用に切り替えることを前提とした就業形態です。派遣期間終了後に派遣先と派遣社員双方が合意すると、正社員または契約社員として直接雇用され、引き続き同じ企業で働き続けられます。一般的な派遣社員として働く際とは異なり、紹介予定派遣では就業前に書類選考や面接が行われます。

方法2:派遣先の社員登用制度を利用する

派遣先企業に正社員や契約社員などを社員登用する制度がある場合には、制度を利用して派遣社員から社員として直接雇用へ切り替えるチャンスがあります。社員登用の条件は、一定期間以上の勤務経験や社員登用試験合格など企業によって異なります。

派遣先企業から直接雇用の打診を受ける

紹介予定派遣での就業ではない場合でも、中・長期間就業している就業評価が高い派遣社員は、「長く働いてほしい」という企業側からの要望によって、派遣先から直接雇用の打診を受ける場合があります。すべての派遣会社や派遣先企業でこのような方法での直接雇用を受けられるわけではないものの、派遣先で高評価を受けている派遣社員であれば、直接雇用を打診される可能性があります。

派遣先企業から直接雇用の打診を受けた場合は、派遣元の派遣会社に相談しましょう。契約内容や待遇などを確認した上で、直接雇用へ切り替えるタイミングなどを派遣会社に確認してもらいながら直接雇用への切り替えを進めます。

まずはエージェントに相談するのがおすすめ

派遣社員から直接雇用を目指すには、派遣元の派遣会社に相談することも可能ですが、転職エージェントに相談するのがおすすめです。

転職エージェントでは派遣社員から正社員への転職サポートを実施しているところがあります。ランスタッドでは、派遣社員としての求人はもちろん、派遣社員から直接雇用へ切り替えたい正社員希望の方へのサポートも行っています。派遣社員から正社員登用を目指している方は、転職エージェントでのサポートを受けながら直接雇用を目指してみましょう。

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ライタープロフィール

株式会社ライトアップ
 

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