日本生産性本部と日本経済青年協議会が21日発表した2018年度「新入社員働くことの意識調査」によると、「働く目的」については「楽しい生活がしたい」が41.1%(前年度比1.5ポイント減)が最も多く、次いで「経済的に豊かな生活を送りたい」が30.4%(同3.7ポイント増)となり、どちらも過去最高。一方、「社会に役立つ」はわずか8.8%(同0.4ポイント減)だった。
「人並み以上に働きたいか」では、「人並みで十分」が61.6%(同4.0ポイント増)と初めて6割を超え、「人並み以上」の31.3%(同3.6ポイント減)の2培近い差となった。「働き方改革」の推進で、長時間労働と過労死がクローズアップされていることが背景にありそうだ。
同様に、「どのポストまで昇進したいか」を聞いたところ、「どうでもよい」が最多の17.4%で、これまで最も多かった「専門職」の16.5%を抜いた。一方、「社長」は過去最低の10.3%だった。もっとも、「どうでもよい」は男性が13.0%、女性が23.1%と男女差が大きく、男性で最も多いのは「部長」の23.1%だった。
同調査は両組織が主催する「新社会人研修村」に参加した新入社員1644人を対象に実施。内訳は男性943人、女性700人。
配信元:アドバンスニュース