プロのパワーポイント活用術「スライド番号(ページ番号)」の設定
※この記事は、2016年8月24日に執筆し、加筆・修正を加えたものです。
パワーポイント(PowerPoint)では、のスライド番号(ページ番号)を非表示に設定できます。今回は、タイトルや目次など特定のページでスライド番号を消すための基本的な設定方法を解説します。
スライド番号の設定方法
まず、スライド番号の設定方法を説明します。
ページ番号・スライド番号の違い
パワーポイントでは、「ページ番号」「スライド番号」両方の呼称が使われていますが、それぞれが示すものはハッキリと区別されています。
- スライド番号
- スライドが何枚目なのかがわかるように、スライド上に入れる数字
- ページ番号
- 配布資料やノートなど印刷物で何枚目なのかがわかるように入れる数字
ここでは、「スライド番号」について説明していきます。
スライド番号を表示する
ツールバーの「挿入」→「ヘッダーとフッター」を選択すると、以下の「ヘッダーとフッター」ウィンドウが表示されます。
「スライド」タブを選び、「スライド番号」のチェックボックスをオンにし、「すべてに適用」をクリックします。
すると、上の画像のとおりページ番号が挿入されます。なお、「すべてに適用」と「適用」の違いは以下の点です。
「すべてに適用」・・・すべてのスライドにページ番号を挿入する。
「適用」・・・現在表示しているスライドだけにページ番号を挿入する。
任意のページからスライド番号を開始したい場合
ツールバーの「ファイル」→「ページ設定」を選択します。左下の「スライド開始番号」を変えることで、開始ページのページ番号を変更できます。
特定のスライドにスライド番号を表示させない方法
まずは、スライド番号を表示させたくないスライドを選択します。
次にメニュー「挿入」→「ヘッダーとフッター」を選びます。
ヘッダー・フッターの設定画面で「日付」「スライド番号」「フッター」などのチェックを外した後、「適用」をクリックします。これで選択していたページのみヘッダー・フッター項目が非表示となり、スライド番号も表示されません。
表紙からスライド番号を消す方法
「特定のスライドにスライドを表示させない方法」と同じように、メニュー「表示」→「ヘッダーとフッター」を選びます。
ヘッダー・フッターの設定画面で「日付」「スライド番号」「フッター」など必要な項目を設定した後、「タイトルスライドに表示しない」にチェックをつけ、「すべてに適用」をクリックします。すると、タイトルスライドにはヘッダーで設定した内容が表示されず、それ以外のスライドには日付やページ番号が表示されます。
2枚目のスライドに番号「1」を表示させる場合
ツールバーの「デザイン」→「ページ設定」を選択します。
スライド開始番号を上記のように「0」に設定すると、表紙が0ページ目になり、0からスタートとなります。そして本文1ページ目、つまり2枚目のスライド番号が「1」になります。
2枚目のスライドに番号「2」を表示させる場合
ツールバーの「ファイル」→「ページ設定」を選択します。
スライド開始番号を上記のように「1」に設定すると、表紙が1ページ目になり、本文1ページ目つまり2枚目のスライド番号が「2」になります。
表紙以外のスライドからスライド番号を消す方法
特定のスライド番号を飛ばす場合は、まず番号を消したいスライドを選択します。
次にメニュー「挿入」→「ヘッダーとフッター」を選びます。
ヘッダー・フッターの設定画面で「日付」「スライド番号」「フッター」などのチェックを外した後、「適用」をクリックします。これでヘッダー・フッター項目が非表示となり、特定のスライドのスライド番号を飛ばせます。
スライド番号の位置を変える
「表示」タブを選択し、次に「スライドマスター」ボタンをクリックします。
フッターや数字領域(#)など、枠ごとにドラッグで目的の位置へ移動させます。スライドマスターでは、タイトルや本文の位置を移動できます。
スライド番号のサイズやデザインを変える
スライド番号のデザインを変更するには、まず「表示」タブを選択し、次に「スライドマスター」ボタンをクリックします。数字領域(#)の書式やサイズを変更することで、フォントサイズやデザインを変えられます。
設定したはずなのに表示されない場合のチェックポイント
スライド番号が挿入できない場合、スライド番号を表示するための「数字領域」プレースホルダを削除していないか確認しましょう。「数字領域」はスライド番号を表示するための場所なので、こちらが削除されているとスライド番号は一切表示されません。
スライドマスター上に数字領域を再表示させるには、スライドマスターが表示されている状態で右クリックをして、「マスターのレイアウト」をクリックし、スライド番号にチェックを入れて、OKをクリックします。
上記の操作を行うと、「数字領域」と表示されたプレースホルダがマスターに表示されます。
「数字領域」プレースホルダは残っているのに、スライド番号が表示されない場合は、マスタグラフィックスが非表示になっている可能性があります。マスタグラフィックスを表示させるにはスライドマスターを表示し、右クリックでメニューを表示させ、「背景の書式設定」をクリックし、「背景のグラフィックを表示しない」のチェックを外して、OKをクリックします。
まとめ
スライドを作成する際は、スライド番号をつけておくといいでしょう。スライド番号があると全体のボリュームが確認できると同時に、質疑応答の際に質問箇所を指定しやすくなるというメリットがあります。ぜひ参考にしてみてください。
キャリアHUB編集部