派遣で働くための第一歩。はじめての派遣登録で気をつけたいこと

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2021/04/25

「ブランクがあるけど、派遣社員として働きたい」、「大学の休み中に短期のアルバイトをしたい」と、派遣会社への登録を検討中の方に、登録の方法と一般的な流れをご紹介します。また、登録会での服装や準備する書類、気をつけたいことも解説します。

派遣登録の手順

派遣登録の一般的な流れは、「HPから登録会を予約する」→「登録会に参加し、情報登録や面談などを行う」→「登録完了」です。具体的にどんなことをするのか、1つずつ見ていきましょう。
※近年、Web上で完結する「オンライン登録」を導入する派遣会社も増えてきていますが、本コラムでは従来型の対面での派遣登録をご紹介します

【STEP1】登録会参加前に派遣会社のHPから参加予約をする

派遣社員として働く場合、派遣会社のHPから登録会(本登録)の予約を行うのが一般的です。予約画面の表示にしたがって氏名、生年月日、住所といったプロフィールから、希望の勤務期間や業務内容といった今後のこと、さらには今までの職務経験や保有資格、現在の就業状況などを入力します。所要時間は自身の職歴によって異なりますが、概ね30分くらいです。

そもそも、どの派遣会社を選んでいいのか迷っている場合は、複数の派遣会社に登録することも可能です。最初は1社に絞らず、2~3社登録して、どの会社が自分に合っているか、様子を見るのも良いでしょう。

気をつけたい点

登録するオフィスは、後日訪問することを考えて自宅からのアクセスの良いところがよいでしょう。また、希望する勤務地などが決まっている場合は、そこから近ければ相談にも通いやすく便利です。

特に事務系や専門職系での派遣就業を考えている場合は、これまでの経歴、保有資格や自信のあるスキルについて、本登録までにまとめておくとよいでしょう。登録に際して、Web登録のみで職務経歴書不要といった前提条件であっても、本登録の面談でご自身のアピールポイントをしっかり伝えるために、以下の記事を参考に、じっくり今までのキャリアを振り返ってみてください。

なお、本業とは別に副業として派遣就業を考えている場合、派遣登録の段階では勤務先に分かることはありません。実際に就業すると、給与に税金がかかり、確定申告が必要になることがあります。そうすると、副業をしていることが勤務先に伝わる可能性があります。近年では副業可の企業も増えていますので、自分の勤務先の制度をよく確認した上で派遣勤務をするとよいでしょう。

・関連コンテンツ:時代は副業解禁へ。なぜ今「副業」なの?いまどきの副業事情を解説します

【STEP2】派遣会社での本登録。スキルチェックをすることもあり

予約した日時に、登録をする派遣会社のオフィスに訪問します。短期や1日単位の派遣の場合も含め、派遣就業の仕組みや給与支払い、研修制度などについてビデオなどで説明を受けます。

その後、担当者による面談を行います。ここでは登録予約の際に入力した情報の確認、希望の働き方、職種などをすり合わせ、事務系や専門職系の就業を希望する場合は、OA操作や英語などの簡単なスキルチェックを行うこともあります。所要時間は1時間半~2時間程度が多いようです。

気をつけたい点

本登録の日は特に服装のきまりはありません。ただあまりにも派手だったり、カジュアルすぎたりといった格好は避けましょう。実際に職場で着るような清潔感のある服装がふさわしいでしょう。

持ち物として、身分証明書(運転免許証やパスポートなど)は必須です。1日単位の仕事の場合、日雇い派遣禁止の例外要件の確認のために、学生証や世帯年収の証明が必要となります。また、給与を受け取りたい口座についての情報(キャッシュカードや通帳など)も持参、もしくは後日提出します。その他、写真や印鑑など、本登録時に持参するもの、後日提出するものなど、派遣会社によってことなりますので、詳細は各派遣会社に確認しましょう。

先にも述べましたが、どんな働き方がしたいのか、仕事内容、希望の勤務地などを事前にある程度考えておくと充実した面談ができます。

【STEP3】登録完了!派遣会社より仕事を紹介できる状態に

本登録が完了すると、特に1日単位の仕事の場合、その日に紹介してもらえることもあります。または後日、メールや電話で仕事紹介を受けたり、派遣会社のHPをチェックしたりして、自分から応募することも可能です。

気をつけたい点

気に入った仕事があれば、積極的にエントリーしてみましょう。しかし、派遣会社の求人情報を閲覧してもピンと来るものがあまりない、紹介される仕事が希望と合わない、という方もいるかもしれません。その場合、どういう点が希望と違うのか、きちんと担当者に伝えましょう。派遣会社の担当者は、一人でも多くの方に希望に合った仕事を紹介したいと思っているので、親身になって相談に乗ってくれるはずです。

また、スキルが足りないのではないかと不安に感じる方もいるかもしれませんが、多くの各派遣会社では派遣登録スタッフ向けに仕事に役立つ講座を無料もしくは低価格で開講しており、スキルアップを図ることができます。就きたい職種に合ったスキルが身に着くような講座を受講し、自信をもって仕事を探してください。



派遣登録の流れはつかめましたか?今後のご自身の大切な仕事選びのステップです。不明点や疑問点があるときは、遠慮せずに派遣会社へ確認してみましょう。

派遣登録時のNG例

せっかく登録しても、仕事を紹介されなかったら意味がありません。ここでは派遣会社から見た、派遣登録時のNG例をみて行きましょう。

登録予約の日に無断欠席や遅刻をする

連絡もなく欠席したり、時間に遅れたりすると、信用できない人だと判断されてしまいます。まずは約束の時間を守ることが大切ですが、もし急な事情で時刻や日程の変更が必要な場合は必ず連絡しましょう。

入力項目、書類、提出物の不備が多すぎる

必要書類を持参・提出しない、入力した内容が間違っているとなると、実際の業務でもそうなのではないかと思わせてしまいます。誤字脱字を含め、送信・提出前に落ち着いて見直してみましょう。

敬語が使えない、言葉遣いが悪い

面談の相手に対して、敬語が使えなかったり、言葉遣いが適切でなかったりすると、対人スキルが乏しい印象になります。明るい表情で、相手の眼を見て話す、はっきり聞き取りやすい声で話すといったコミュニケーションの基本能力も発揮しましょう。

派遣会社での面談で見られているのは、紹介した仕事を問題なく遂行してくれそうな方か、「名刺を両手で受け取る」などの社会人としてのビジネスマナーなどの常識がある方か、ということです。


いかがでしたか?派遣会社は、希望に合う仕事にめぐり会うための窓口であり、良き相談相手でもあります。ご自身の持つスキル、経験、そして熱意をしっかり派遣会社に伝え、疑問に思うことは確認して解消し、ぜひ希望の働き方を実現してください。

*本記事は2017年4月25日に公開した内容を再編集して掲載しております。

ライタープロフィール

遠藤 美穂子
国家資格キャリアコンサルタント。2級キャリアコンサルティング技能士。
14年間の都市銀行勤務を経て、キャリアコンサルタントとして活動開始。ハローワークでの研修講師や、ビジネスマナー指導、大学でのキャリア教育や就職指導を担当。講演のほか、書類の添削や面接でのロールプレイングなど実践的指導も行う。国際文化会館主催の次世代リーダー育成プログラム、新渡戸国際塾一期生。2児の母。
株式会社近代マネジメント

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