Web面接を成功させる6つの秘訣
求職者にとって、面接プロセスはどんなに経験があってもひるんでしまうもの。そんな中、HRテクノロジーツールが採用手法として便利になるにつれ、Web面接は人材採用のごく普通の手法になりつつあります。企業が採用面接に用いる最も一般的なビデオプラットフォームには、Skype、 FaceTime、Googleハングアウトがあります。
Web面接に臨む際の秘訣とは
1.スキルの証拠を示す準備をする
対面式の面接では、通常、履歴書、職務経歴書やポートフォリオなどの書類を持参し、面接官に見せて自分の能力やスキルの話をする必要がありますが、これはWeb面接でも違いはありません。
必要な書類は、ディスプレイ上か、ブラウザの開いたタブに用意しておき、参照しやすいように、印刷したものを自分の前に置いておきましょう。こうしておけば、面接中に何かを出して欲しいと言われても、すぐに対応できます。
面接中に話すべきことを忘れないために、自分の一番大きな実績の詳細を記したドキュメントを手元に置いてもいいでしょう。
2.面接に集中する
Web面接の前や実施中は、バックグラウンドの不要なタブやプログラムは必ずすべて閉じましょう。こうすれば、画面を共有してほしいと言われたとしても、画面上に自分の体面を傷つけかねないものを出さずにすみます。Web面接中に画面を共有するのは、開発業務やクリエイティブ系業務の場合にはごく普通のことです。コーディングのスキルや、クリエイティブスキルを示すポートフォリオを見せるよう求められる場合があるからです。
Web面接を受ける場所にも気をつけましょう。面接中に友人や家族が部屋に入ってこないように、静かな環境であることを確認し、部屋のドアに鍵をかけましょう。
オンライン上で答えを検索したりする応募者に気づく面接官もいます。こうした行動は、自分の信用を傷つけることにもなりかねません。仕事を得る機会を危うくしたくなければ、あらかじめしっかりと面接の準備をしておき、面接官に対して十分に注意を払いましょう。
3.積極的なボディランゲージ
対面式の面接ではないからといって、社会人としての自覚や個性を保つ必要がないということではありません。なにより、第一印象は非常に大事です。
ボディランゲージは穏やかな物腰を保つのに役立ちます。オープンな雰囲気と親しみやすさをキープしましょう。また、面接官と良好な関係を築くため、笑顔を忘れず、自分の個性を表現する機会として活用しましょう。
画面を介してだと少しやりにくいと感じるかもしれませんが、面接官とのアイコンタクトを保ちましょう。専門家からの助言ですが、画面上で面接官の姿を見ながら、カメラに向かって直接語りかけるバランスをうまくとるようにしましょう。
4.社会人にふさわしい服装
然るべき服装をしていれば、自分の自信を高めることになりますし、面接にふさわしい心構えを持つことになるので、Web面接では、必ず社会人にふさわしい服装をしましょう。Web面接を受ける応募者にありがちなことですが、下半身の服装をおろそかにしないことが大切です。立ってプレゼンテーションを行うよう求められた時、ショートパンツ姿を見られたりはしたくないものです。
5.実際のシステムを使った練習
Web面接の前で気持ちを落ち着かせる方法の一つは、必要とされる技術的なセットアップをしっかりテストしておくことです。
面接の前にログインして、パスワードの問題、ネットワークの問題などの予期せぬ問題が発生しないか確認してください。しばらくログオンしていないWeb会議プラットフォームにサインインする必要があったり、アカウントを持っていない場合には、実際の面接の前に、十分な余裕をもってアカウントや新しいパスワードを設定しておきましょう。
ノートパソコンを使う場合は、十分充電してあるか、また、スピーカーやマイクが正常に作動するかを確認しましょう。面接で聞かれそうな質問に自分が答えるところを録画し、その内容をよく見て、ボディランゲージやアイコンタクトを改善すべきかどうかを見極めるのもよいでしょう。面接中にシステムがフリーズしないように、タブやウィンドウをたくさん開きすぎていないか確認しておくことも必要です。
自分が面接官からベストのアングルで見えるように、前もって、自分が画面上、適切な位置に映ることを確認しておいてください。カメラのアングルは、Webによる選考面接ではとても大事なことです。話しかける相手を見上げたり、見下ろすことのないように気を付けましょう。
Web会議プログラムに設定されているプロフィールが最新のもので、社会人としてふさわしいものであることを確認しておくことも必要です。ニックネームや、絵文字の入ったステータスを削除し、不適切なプロフィール写真を差し替えておきましょう。未熟すぎたり、軽薄すぎると思われずに、有能な社会人としてしっかりと受け止めてもらえるようにしたいものです。
6.カルチャーフィットの判断
面接中に適切な質問をすれば、その企業のカルチャーがどのようなものか、企業の価値観が自分に合ったものかを見極めることができます。
転職先を探す際に、自分の優先事項をよく考えるのも大切なことです。たとえば、自分にとってキャリア開発が重要であれば、学習・能力開発プログラムや研修オプションについて質問してみましょう。カルチャー面のほうが大事であれば、将来の上司がチームのモチベーションをどのように高めるのかを聞いてみることもできるでしょう。最新のテクノロジーを使えることが自分の仕事にとって重要であれば、自分のニーズを満たしてもらえるかどうかを確かめるために、企業が使用するハードウェアやソフトウェアについて質問してもよいでしょう。
Web面接は、確かにはらはらさせられるものですが、大きなメリットがあります。交通機関の遅延に巻き込まれて遅刻してしまう心配はありませんし、自分が一番くつろげる場所で面接を受けることもできます。メリットを心に刻んでおけば、面接中、冷静さを保てるでしょうし、上記の秘訣に従って行動すれば、Web面接をうまくやりとげる自信につながるはずです。
求職者向けWeb面接チェックリスト
どんなに経験があっても、面接にはいつもひるんでしまうもの。HRテクノロジーツールが便利になるにつれ、今日、Web面接は採用面接にもごく普通に用いられるようになっています。
以下は、Web面接の前後や実施中にチェックして対応すべき項目のリストです。
面接前
- 面接官や会社について調べる
- プロフィール写真やステータスをアップデートする
- 履歴書とポートフォリオのプリントコピーやデジタルコピーを用意する
- 自分の実績についてのカンニングペーパーを用意する
- 予想される質問の答えを用意する
- ノートパソコンが十分充電されているかを確認する
- スピーカー、マイク、 Wi-Fi が作動するかを確認する
- 目線に合わせてカメラのアングルを調整する
- 部屋が静かで整頓されていること、また、照明が明るいことを確認する
- 携帯電話の電源を切る
- 好印象を与える服装をする
面接中
- アイコンタクトを保つ
- 笑顔でよい関係を築く
- ボディランゲージに気を配る
- ゆっくりはきはきと話す
- 実例を用いて回答を補足説明する
- 面接官が最後まで説明や質問ができるように間を置く
- 仕事、チーム、会社について適切な質問をする
- 機会を捉えて、仕事、会社、上司の適性を確かめる
面接後
- 面接官に時間を割いてくれたことに対する感謝を述べる
- 面接内容をまとめ、関心事項を再度伝えるために、メールを送ってフォローアップする
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