9月の有効求人倍率、1.64倍に再び上昇

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2018/10/30

n181030.png 厚生労働省が30日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.64倍となり、再び上昇した。7月まで3カ月連続で上昇し、8月は自然災害などもあって横ばいで"一服"したが。9月になって企業の人材需要が再び高まった形だ。依然として、第1次石油ショック直後の74年前半に記録した1.6倍台に並ぶ水準が続いている。

 都道府県別(就業地別)では、前月と同様に福井県の2.20倍が最高で、最低は北海道の1.23倍だった。新規求人倍率は2.50倍で前月比0.16ポイントの大幅上昇。新規求人数(原数値)は前年同月比6.6%減で、業種別では情報通信の同13.4%減、教育・学習支援の同13.1%減などが目立った。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.14倍となり、04年の調査開始以来の過去最高を更新している。

9月の完全失業率2.3%、2カ月連続の低下
 総務省が30日発表した9月の就業者数は6715万人で、前年同月比119万人増と69カ月連続の増加となった。完全失業者は162万人で同28万人の減少、100カ月連続の減少となり、完全雇用の状態が続いている。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント低下の2.3%となり、2カ月連続の低下。失業率は2月から3カ月連続で2.5%が続いていたが、5月に2.2%を記録。6月、7月と上昇したが、8月に再び低下していた。依然として1993年半ばと同じ水準。男女別では男性が2.4%、女性が2.3%で、男性がさらに0.1ポイント改善した。

 雇用形態別では、役員を除く雇用者5634万人のうち、正社員は3490万人で前年同月より7万人増。非正規社員も2143万人で同115万人増となり、非正規率は38.0%と前月比0.5ポイントと一気に上昇した。非正規のうち派遣社員は135万人で同5万人減少した。

配信元:アドバンスニュース

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