最低賃金は平均25円引き上げ、全都道府県で20円増を超える

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2017/07/28

 全国最低賃金の引き上げ額の平均は25円で、比較できる2002年以降で最高額となる引き上げとなったことが、中央最低賃金審議会から厚生労働省に答申された。

 全都道府県で20円を超える目安額となっており、引上げ率に換算すると3.0%(前年度も3.0%)となっている。

 今年度の最低賃金額改定の目安については、その金額に関し意見の一致をみるに至らなかった。

 引き上げ額の目安は、各都道府県を経済実態に応じてABCDの4ランクに分けて示されており、Aランクは26円、Bランクは25円、Cランクは24円、Dランクは22円となっている。

 この目安をもとに、各都道府県の審議会で引き上げ幅が決定される。各都道府県に適用される目安のランクは次の通り。

ランクA:埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪

ランクB:茨城、栃木、富山、山梨、長野、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、広島

ランクC:北海道、宮城、群馬、新潟、石川、福井、岐阜、奈良、和歌山、岡山、山口、徳島、香川、福岡

ランクD:青森、岩手、秋田、山形、福島、鳥取、島根、愛媛、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

 地域別の最低賃金は、ランクAの東京で932円、神奈川で930円、大阪で883円、ランクBの京都で831円、兵庫で819円、ランクCの福岡で765円、ランクDの山形で717円などとなっている。

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