20 代アルバイト、転職で派遣はアリ?ナシ?派遣とアルバ イトの違いって!?
今はアルバイトとして働いているけど、ずっとフリーターのままで大丈夫かな......。
そんな漠然とした不安を抱えている人は少なくありません。
「仕事に大きな不満はないけど、もう少し給与が欲しい」
「ずっと立ち仕事はつらいから、オフィスで働きたいけど経験やスキルがない」
「福利厚生が充実している会社員の友人がうらやましい」
「社員になりたいけど、自分には難しそう」
「そもそもバイトとパートの違いもわからないし、派遣って更によくわからない」
ランスタッドには、アルバイトで頑張っている20代スタッフのこんな声が聞こえてきています。数年先に世の中がどう変化しているか想像できない今、自分がこの先どのように働き、どうやって生活していくかを思い描くのは難しいことです。
しかし、きちんと知識を身につけて将来のことを考えていけば、必要以上に不安を感じたり、モヤモヤと思い悩んだりすることはなくなるかもしれません。もしかしたら今あなたが「会社員はムリ」「転職できない」と思っていたとしても、正しい知識やアドバイスを得ることができれば、選択肢は広がっていきます。今よりも少しステップアップした自分や、思い描く理想の暮らしに近づくために、働き方について考えてみましょう。
アルバイトと派遣社員の違いとメリット・デメリット
アルバイトとパートの違いや、アルバイトと派遣社員の違いは何か知っていますか? 世の中にはさまざまな雇用形態がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。転職をする際、自分の状況や思い描く将来の暮らしに合った雇用形態を選べるよう、ぜひ知っておいてください。
アルバイトとパートの違い
実は法律上、アルバイトとパートに違いはなく、同じ「パートタイム労働者」という雇用形態です。通例として、学生やフリーターを「アルバイト」、主婦を「パート」と呼ぶことが多くなっていますが、立場や業務内容に違いはありません。
アルバイト・パートと派遣社員の違い
アルバイトと派遣社員には明確な違いがあります。アルバイトは職場となる会社と雇用契約を結び、職場となる会社から給与を受け取る「直接雇用」の労働契約。雇用期間が決められていない無期契約や、季節労働のアルバイトのように期間が定められた有期契約があります。
それに対し、派遣社員は派遣会社と雇用契約を交わし、職場となる会社に派遣される「間接雇用」の派遣契約。業務の指示は職場となる会社から受けますが、給与は派遣会社から受け取ります。雇用期間に定めがある有期雇用で、3カ月もしくは6カ月ごとに更新されるのが一般的。契約の際に勤務時間や業務内容が細かく定められるので、もし「聞いていた話と違う」という時やトラブルがあった場合は、派遣会社を通じて相談や交渉をしてもらえます。
アルバイト・パートのメリット・デメリット
シフトの融通が利きやすく、勤務日数や時間を都合に合わせて調整しやすいことがアルバイトのメリット。未経験者OKのお仕事がたくさんあり、条件を満たせば社会保険や雇用保険にも加入することができます。
一方で、時給が低く設定されていて時給アップはあまり期待できません。収入が不安定になりやすく、長期的にアルバイト生活を続けていくことは金銭的にも体力的にも不安を感じる人も多くいます。
派遣社員のメリット・デメリット
一般的に、アルバイトよりも派遣社員の時給の方が高く設定されています。勤務時間や業務内容はさまざまで、希望を満たすお仕事を派遣会社のサポートを受けながら探すことができます。派遣会社のコンサルタントはスタッフの悩みや課題解決の相談相手となりますし、勤務先に要望があった場合も調整役として間に入り交渉してくれます。未経験からスタートできるお仕事も多く、スキル向上による時給アップやキャリアアップも望めます。
その反面、派遣社員には雇用期間の定めがあるため、契約が更新されずに終了することも考えられます。たとえ複数回にわたり契約が更新されたとしても、有期雇用の派遣社員は派遣法により最長3年までしか同一組織(同じ企業・同じ課)で働き続けることができないとされています(派遣3年ルール)。
雇用形態については「【図解】雇用形態とは?今さら聞けない働き方の種類を分かりやすくまとめました」の記事も参考にしてみてください。
派遣3年ルールは絶対?同じ職場で長く働き続けるケースも
どんなに頑張っても3年で契約が終了してしまうのか......とネガティブに捉える方もいるかもしれません。しかし、ケースバイケースではありますが、勤務先や派遣会社に頑張りが認められることで3年以上働き続ける方法もあります。
1つ目は、3年を迎えるタイミングなどで、職場となる会社(派遣先)の直接雇用に切り替わる方法。職場での働きぶりが評価され、派遣先としても働き続けてほしい・手放したくないという人材になっていれば、直接雇用の社員として雇用される可能性があります。
また、雇用形態は変更せず、派遣先の会社の中で、所属する課やチームを変更して別のお仕事をしてみないか? と打診が入るケースもあります。
2つ目は、雇用契約を「有期雇用」から、期間の定めのない「無期雇用」に切り替える方法です。派遣会社によっては、切り替えが難しい場合もありますが、無期雇用では3年ルールの適用が外れるため、同じ勤務先で3年を超えて働き続けることが可能になります。
もし3年ルールで契約が終了することになったとしても、雇用主である派遣会社は今までの働きぶりをきちんと見ていますので、新しい派遣先の仕事を紹介してもらえることが多くあります。また、これまでの経験や積み上げた実績をもとに、より高度な業務や高収入の仕事を紹介してもらえる可能性もあります。3年周期でキャリアアップのタイミングがやってくると、ポジティブに捉えることもできそうですね。
それでも有期雇用の働き方に不安感があれば、「紹介予定派遣」という制度を利用する方法もあります。これは派遣先の会社とスタッフの双方が、お互いに求めるものや相性を見極めるための仕組みです。最大6カ月間を派遣社員として働き、その後お互いに合意できれば、直接雇用の契約へ切り替えます。
業界や職種未経験でも派遣で働ける?
「もっと時給の良い仕事をしたい」「アルバイトからステップアップしたい」と思っても、アルバイト経験しかないからと最初から諦めてしまっていませんか。人材派遣協会のデータによると、派遣社員として働いている人の内、72%がパート・アルバイトや契約社員で働いていた経験があると回答(※)。アルバイトから派遣社員に転職するのは珍しいことではないのです。
接客業の経験しかないけれど、いずれはオフィスで働きたい・長く続けられる事務のスキルを身につけたいという場合、確かに最初からオフィスワークで派遣社員の仕事を見つけるのは、難易度が高い可能性もあります。しかし、例えばこれまでの接客経験が活かせる店舗型の事務(携帯ショップなど)やコールセンターなどから、派遣社員としてのキャリアをスタートさせ、PCスキルやビジネスマナーを身につけてから、企業内の事務職へとキャリアアップすることもできます。
まずは自分が将来どうなりたいのか、思い描くことから始めてみましょう。理想を思い描くことができれば、実現していくための方法を考えられますが、自分で限界を決めてしまってはその先へと進むことはできません。実現したい未来の働き方を思い描いたら、それを派遣会社のコンサルタントやキャリアカウンセラーに伝えることが大切です。派遣会社に登録する際、未経験からはじめて理想の将来像へとキャリアアップできる仕事を紹介してもらえるように相談してください。もちろん、一人で思い描くのが難しいという場合も、ぜひキャリアの専門家へ相談してみてください。大切なのは、目先の仕事だけにとらわれず長期的な目線でキャリアを考えることです。そして、自分の理想のキャリアを実現するために、人生に伴走してくれる人材会社を選ぶことです。派遣会社に登録する際の注意点は「派遣で働くための第一歩。はじめての派遣登録で気をつけたいこと」も参考にしてください。
※出典:派遣社員WEBアンケート調査結果 2021年度
働き方に悩んだら、寄り添うランスタッドにご相談を
このままアルバイトを続けるか、派遣社員として働くか。これからの働き方はイメージできましたか? 将来への不安や心に抱えているモヤモヤを相談したいという方は、一度ランスタッドに派遣登録をしてみるのもお勧めです。ランスタッドでは登録いただいた希望者の方に、無料のキャリアカウンセリングを実施。長期的な視点で働き方を見つめたり、実際にどんなお仕事を紹介してもらえるのかを確かめたりすることもできます。
派遣社員には、勤務日数や時間を選べるお仕事や、未経験から無料の研修を受けて就業を開始できるお仕事など、幅広い求人があります。はじめて派遣社員として働く方の登録から就業まで、お仕事がはじまってからのサポート体制も整えていますので、お気軽にご相談ください。
ランスタッド就業サポート ランスタッドケア
【長期】事務・オフィスワークの派遣登録
ライタープロフィール
長谷川 美果
ランスタッド株式会社 マーケティング&ブランドコミュニケーション本部 国家資格キャリアコンサルタント。ランスタッドへ所属しながら、複業カウンセラーとして社会人向けの転職支援やキャリアプラン検討のサポートを行う。海外での就業や転職を経て入社したランスタッドでは、金融機関向けのオフィス系派遣のコンサルタント・コーディネーターとして求職者・就業者の方々や企業のサポートを行う。現在は社内異動を経て、マーケティング&ブランドコミュニケーション本部にて、企業公式SNSの企画・運用などを担当。