野田首相の突然の解散発言に一定の理解、連合・古賀会長  衆院選の政策協定に調印

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2012/11/20
野田首相の突然の解散発言に一定の理解、連合・古賀会長  衆院選の政策協定に調印
連合(古賀伸明会長)と民主党は15日夜、12月16日投開票の衆院選に向けて、雇用創出や公務員制度改革の推進、再生可能エネルギーを推進させることを前提に原子力に依存しない社会の実現を目指すことなど8項目の政策協定を締結。最大の支持母体である連合からは古賀会長と南雲弘行事務局長、民主党からは野田佳彦首相と輿石東幹事長が出席して都内のホテルで会談し、政策協定に調印した。連合は民主党を全面支援する。 

これに先立ち、同日夕には都内の連合会館で定例記者会見=写真=が行われた。古賀会長は、野田首相の党首討論(11月14日)での突然の解散明言について、「執務をしながらテレビ中継に目を向けたりしていたが、日にちを明示しての発言は『異例』だと思う」と驚きを持って受け止めたことを披露。そのうえで、野田首相の「近いうちに」の言葉の履行のタイミング、来年7月の参議院選挙との期間と戦略、さまざまな要因で「追い込まれる前」に自ら政治を進めた――など5つの分析をあげて、一定の理解を示した。 

加えて、党首討論に関して「野田首相の覚悟と迫力の方が自民党の安倍晋三総裁を上回っていた」と評価した。 

一方で、3年2カ月の民主党政権の総括を求められると、「新人議員を大量に抱えた中で、党のガバナンスやマネジメントが甘かった感がある」と指摘し、国会運営のあり方にも不満をのぞかせた。衆院選では民主党に対して、「民主党らしさ。つまり、働く者そして生活者の視点に立った政策を訴えていくべき」と強調。選挙情勢については、「(連合が)政権与党を支持する立場での初めての選挙。(離党者が連鎖する)現状などを総合的に踏まえると、守りの厳しい選挙になる」との認識を明らかにした。


配信元: アドバンスニュース
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