昨年の平均有効求人倍率は0.80倍 3年連続の上昇

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2013/02/21
昨年の平均有効求人倍率は0.80倍 3年連続の上昇
厚生労働省が1日発表した昨年12月の有効求人倍率(季節調整値)は0.82倍となり、前月比0.02ポイント上昇した。9、10月と2カ月連続で低下したが、11月は一服状態、12月に再び上昇トレンドを見せた。新規求人倍率は1.31倍で同月と同じだった。

この結果、2012年の年間平均求人倍率は0.80倍となり、前年比0.15ポイント上昇。リーマン・ショックで急落した09年の0.47倍を底に3年連続で上昇しており、08年の0.88倍に近づく水準になった。新規求人倍率も1.28倍で同じ傾向をたどっている。

12月について東日本震災の主要被災地をみると、岩手県は0.89倍(前月比0.05ポイント上昇)、宮城県は1.15倍(同0.03ポイント上昇)、福島県は1.18倍(同0.08ポイント上昇)と3県とも上昇した。

12月の3県の実数ベースの雇用状況は有効求人数が12万3328人、有効求職者11万3390人、就職件数9463件。雇用保険の受給者数は2万1681人(個別延長給付などを含めると2万3218人)で減少が続いている。


昨年の平均完全失業率は4.3%  2年連続の低下
一方、総務省が1日発表した昨年12月の就業者数は6228万人、完全失業者数は259万人となり、完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント上昇の4.2%となった。男性が同0.2ポイント上昇の4.5%、女性も同0.1ポイント上昇の3.9%だった。

この結果、昨年の年間平均の完全失業率は4.3%となり、前年比0.3ポイント低下。男性は4.6%で同0.3ポイント低下、女性も4.0%で同0.2ポイント低下。就業者は6270万人で同19万人減、完全失業者は285万人で同17万人減とどちらも減少した。

完全失業率はリーマン・ショックのあおりで09年と10年は5.1%と5%の大台を付けたが、その後は景気回復によって11年は4.6%に低下し、12年の4.3%で2年連続の低下となった。


配信元: アドバンスニュース
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