大手企業 新卒採用の回復続く

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2012/08/01
経団連が企業会員を対象に実施した2012年4月入社の新卒採用に関するアンケート調査結果によると、大手企業では業績や事業拡大を背景に、採用意欲の回復が続いていることが分かった。

2012年4月入社の新卒採用を実施した企業は94.8%。採用人数の前年との比較では、「増加した」(46.6%)、「変わらなかった」(23.4%)、「減少した」(29.5%)となっている。

採用人数が増加した理由は「業績の拡大、事業拡大」が約半数(49.4%)を占め、その他には「採用基準に見合う学生が増えた」(16.0%)、「退職者の増加」(9.7%)などが挙がった。

一方、採用人数が減少した理由は「内定辞退者が予想より多かったため」(22.1%)、「採用基準に見合う学生が少なかった」(16.6%)が上位に入り、採用意欲はあったものの結果として採用予定人数を確保できなかった企業もあったようだ。

応募学生に対する評価は「従来と変わらなかった」(59.4%)、「採用したいと思う学生が多かった」(23.7%)となっており、学生の質が低下していると感じている企業は少ない。

2013年4月入社の採用活動を行う企業は94.7%。採用人数予定を「増やす」(34.5%)、「変わらない」(40.7%)、「減らす」(24.5%)となっており、新卒採用の回復が続くもよう。

調査は、5~6月に実施し、経団連企業会員582社から回答を得た。


配信元: 日本人材ニュース
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