全国労働局に再発防止を指示  ハローワーク職員の逮捕で厚労省

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2012/06/14
厚生労働省は12日、ハローワーク横浜の職員が起こした職歴情報漏えい事件を受け、全国の労働局に再発防止のための「ハローワークにおける個人情報の適正な取り扱いの徹底」を指示した。

指示内容は、雇用保険の被保険者情報へのアクセス権限を業務上必要不可欠な職員に限定し、研修を受けていない職員のアクセスを禁止。職員は毎日、被保険者情報に関する照会件数を上司(管理者)に報告し、上司は照会記録と照合、チェックする。チェック状況については、地方雇用保険監察官の監察を受ける。また、研修テキストを見直し、改めて非常勤職員を含む全職員に対して研修を直ちに実施する。

この事件は、ハローワーク横浜の非常勤職員が雇用保険の被保険者情報を知人の調査会社役員に流し、報酬を得ていたとして、国家公務員法違反容疑で愛知県警に逮捕されたもの。同情報は全国のハローワークをオンラインで結んでおり、管轄外の情報にもアクセス可能。この職員は2011年以降、全国の被保険者情報約4万8000件にアクセスしたという。


配信元: アドバンスニュース
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