三井厚労相、「弾力的」を重視  規制が雇用に与える影響も念頭に

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2012/10/09
三井辨雄厚労相が1日夕に就任して1週間が経過した。官邸での就任会見や厚労省内での会見、後日の閣議後会見などを総合すると、医師であることが前面に出る形となり、記者の質問は医療を中心とする厚生分野に偏っている感が否めない。

本人の望むものではないが、就任1週間は自身からの発言より記者の質問に答える流れが多かった。労働分野では「雇用について東日本大震災の被災地はもちろん、しっかりと雇用状況を斡旋するような環境をつくることが大事」との発言があった。

また、生活保護の医療費扶助の見直しについて、限られた会見の時間の中で、意図する本質論よりも言葉尻をとらえられた指摘があり、事態の収束を優先して就任早々から訂正する一幕もあった。

しかし、これを含む一連の会見の中で、「弾力的」という言葉を厚労相がその必要性を意識して使用する場面があり、例えとして「規制を緩和したことによって、いろいろな弊害が出たりとか、あるいは規制を厳しくしてしまって、また逆に雇用もそうだが、そういう(弊害の側面)も大いに考えられる。やはり『弾力的』という言葉も私は非常にいいと思っている」と明言。あらゆる分野においての「規制のプラス・マイナスの影響」について、厚労相自身が現状認識による考え方、あるいは哲学を持って発している一端をのぞかせた。


配信元: アドバンスニュース
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