ボーナスから引かれる税金や社会保険料とは?明細書・源泉徴収票を確認してみよう

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2024/07/03

ボーナスにどれくらい税金や社会保険料がかかっているのかご存じですか?家計を上手にヤリクリするためにも、その内訳を知っておくことはとても大切です。本記事ではボーナスから源泉徴収される税金や社会保険料の種類と内容についてご紹介します。すでにボーナスが支給された方は、明細書を片手に確認してみましょう。

ボーナスから税金や社会保険料が引かれるって本当?

支給されるボーナスからは税金と社会保険料が源泉徴収されます。どのような税金や社会保険料が源泉徴収されているのか、内訳を具体的に見てみましょう。

ボーナスから引かれる税金の内訳・種類は?

ボーナスから税金として源泉徴収されるのは所得税と復興特別所得税です。徴収額は見込みの金額で、1年間の収入が確定した時点で年末調整をして、過不足を調整する仕組みになっています。なお、住民税は前年の所得をもとに計算され、翌年の1月から12月にかけて毎月の給与から引かれるため、ボーナスからは源泉徴収されません。

所得税 個人の所得(収入)に対して課税される税金で、税率は所得によって変わる
復興特別所得税 東日本大震災からの復興に必要な財源に充てるため、所得税に上乗せして課税されている税金。税額は源泉徴収される所得税に、税率2.1%を掛けた金額

ボーナスから引かれる社会保険料の内訳・種類は?

ボーナスから社会保険料として徴収されるのは、健康保険料や厚生年金保険料、雇用保険料です。40歳以上の方は介護保険料も徴収されます。

健康保険料 健康保険は、病気やケガをした場合の治療費や、病気やケガによる休業、出産、死亡などに備える公的な医療保険制度
厚生年金保険料 厚生年金保険は、民間企業で働いている会社員や公務員の人などが加入する公的な年金制度
雇用保険料 雇用保険は、失業した人や教育訓練を受ける人などに給付金が支払われる公的な保険制度
介護保険料 介護保険は、介護が必要になった人を社会全体で支える公的な社会保険制度。40歳になると介護保険に加入し、40歳から64歳までの人は対象の特定疾病で介護が必要と認定された場合、65歳以上の人は要介護認定によって介護が必要と認定された場合に介護サービスを受けられる

ボーナスにかかる税金と社会保険料がどれくらいか確認する方法

ボーナスとして支給される金額は一般的に「支給額(額面・支給総額)」、支給額から税金や社会保険料を源泉徴収した残りの金額を「手取り額」などと呼んでいます。
「支給額」はその期間の業績や成績によって決まることが多いので、自分の"がんばり"を客観的に知るヒントになります。一方の「手取り額」は実際に手元に入ってくる金額として考える金額です。ローンのボーナス返済に充てる、旅行や買い物で使うときに重要なのはこちらの数字となります。
手取り額が多い・少ないは生活に大きく影響します。ボーナスが支給されたら支給額がいくらで、そこから税金や社会保険料がどのくらい引かれているのか確認しておくといいでしょう。

ボーナスの明細書を確認しよう!

ボーナスといっしょにもらう明細書を見れば、税金や社会保険料がいくら源泉徴収されているのか分かります。書式は勤務先によって違いますが、項目ごとに金額が記載されているのが一般的です。

ただし、以下のようなケースでは、ボーナスから社会保険料が徴収されないことがあります。

○退職する月にボーナスが支給された場合
退職すると社会保険の資格を失うため、退職月に支給されるボーナスに社会保険料はかかりません。ただし、健康保険や厚生年金保険などの資格を失う日(資格喪失日)は退職の翌日になることから、退職日が月末の場合は社会保険料が徴収されます。また、支給されるボーナスが就業期間中の対価として支払われる場合には、雇用保険料が徴収されます。

○産前産後休業・育児休業の期間中にボーナスが支給された場合
産前産後休業と育児休業の期間中は社会保険料が免除されるため、同期間中に支給されるボーナスに社会保険料はかかりません。ただし、育児休業等については、「ボーナス支給月の末日を含む、連続した1カ月を超える育児休業を取得した場合」のみ免除の対象になります。また、支給されるボーナスが就業期間中の対価として支払われる場合には、雇用保険料が徴収されます。

1年間に支払った税金と社会保険料を知りたい場合には源泉徴収票を確認しよう

年末に勤務先からもらう源泉徴収票を見ると、その年に支払った税金の額と社会保険料の金額が確認できます。記載されている金額は、毎月の給料とボーナスから源泉徴収された総額ですので、1年間にどのくらいの税金や社会保険料が引かれているのか、把握しておくためにも確認しておくといいでしょう。

支給額・額面だけでなく、手取りを意識しよう!

ボーナスは支給額(額面)を気にしがちですが、毎日の生活のことを考えると、税金や社会保険料が引かれた後の「手取り額」を把握しておくことがとても大切です。「支給額を見込んで買い物や旅行の計画を立てていたら、手取り額が少なくてお金が足りなくなってしまった...」などということがないよう、ボーナスの手取り額をもとにプランを考えましょう。
また、長く働いているのにまわりの人より手取り額が少ない、入社してから手取り額が増えない...、などと感じることがあるかもしれません。そのような場合には、転職を視野に入れてみるのも1つの方法です。

ライタープロフィール

株式会社ライトアップ

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