障がい者採用の求人が多い時期はいつ?ベストマッチで転職を成功させよう!

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2022/09/07

ダイバーシティへの理解が広がり、多様な個性を持つ人たちが共に働くことの意義や価値が認識されるようになってきました。性別・年齢・国籍・障がいの有無や LGBTQ、働き方やライフスタイルに対する価値観......
それぞれに異なるさまざまな"個"が活かされ、互いに補完しながら成長していくことが、これからの時代のスタンダードになっていくのです。

社会の理解とコロナ禍の影響で、近年は障がい者が働きやすい条件のお仕事が増加傾向にあります。すでに専門知識やスキルを活かして働く障がい者は多く、より良い就労条件やキャリアアップを目指して転職する方も珍しくありません。「せっかく働かせてもらっているのに転職なんて申し訳ない」と遠慮する必要はないのです。「ステップアップしたい」「チャレンジしたい」「より良い環境に身を置きたい」という思いは、誰もが抱く自然な感情。労働者であれば、転職は当たり前に持つ選択肢です。

この記事では、障がい者就業支援を専門とする「チャレンジドチーム」の経験知をもとに、転職を考える求職者側の目線から障がい者求人と採用、ミスマッチについて解説していきます。
前向きに仕事に取り組む方たちが、より希望に沿った働き方やキャリアアップを実現してくための一助となれば嬉しいです。

障がい者求人が多い時期がある!?なぜ採用が増えるの?

「障害者法定雇用率」という言葉をご存知の方は多くいらっしゃるでしょう。これは、一定以上の規模の事業主に対し、就労している従業員全体に対しての障がい者の割合を定めたルールです。
企業は毎年 7 月 15 日までに障がい者の雇用状況を国に報告する義務があります。 するとその集計が終わった 8 月上旬から、障害者雇用促進法で定められている採用義務を大幅に満たせていない企業に対し、労働局は行政指導の準備を進めます。 まずは「年内に●名以上を新規採用するように」という口頭指導が入り、達成できない企業には障がい者雇用の 2 ヵ年計画の作成が義務付けらます。それでも雇用率が改善しない企業は社名が公開されてしまうのです。

多くの企業は口頭指導を受けたタイミングで慌てて障がい者向けの求人を出し、採用活動をスタートさせます。必然的に、求人が多くなるのは「8 月~11 月の期間」なのです。毎年この時期は障がい者採用の意欲が高まるサイクルがあります。

参考:障害者雇用率制度(厚生労働省)

「障害者雇用支援月間」の 9 月は社会的にも注目度 UP

さらに、毎年 9 月は厚生労働省や都道府県が障がい者雇用の啓蒙活動を活発化させる「障害者雇用支援月間」です。独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)が旗振り役となって、優良事業所の表彰や優秀勤労障がい者の表彰なども行われています。

障がい者の採用求人が増える時期は思わぬ落とし穴も

企業が障がい者の採用活動を活発化させる 8〜11 月。求人数が増えるということは、転職を希望する応募者にとって選択肢が増えるということになります。しかし諸手を挙げて喜べるかというと、そうでもないのが実情。なぜなら、これまで障がい者を採用してこなかった企業や、障がい者を雇用する予定のなかった企業が、行政指導を回避するために仕事を作って求人を出しているケースが少なくないからです。もし障がいやダイバーシティへの理解が足りない状況や受け入れ環境が整っていないまま求人が出されているとしたら、入社後にミスマッチを感じる可能性が否めません。

「ミスマッチ感」はなぜ生じるか

障がい者本人と企業との間で"個々に異なる障がいの特性"や"仕事スキル"への認識がズレていたり、"企業内の人事担当者"と"実際に一緒に働く同僚"との間で認識がズレていたりすることが、ミスマッチを招く主な原因です。

入社した会社でミスマッチ感を抱き、状況が改善されないまま常態化してしまうと、お互いにとって苦しい状況が続くことになってしまいます。仕事に大きなストレスを感じたり、早期離職することになったりと、望まない結果になることもあるのです。

こんな感覚があれば今の職場は「ミスマッチ」かも

ランスタッドのチャレンジドチームに寄せられる声には、次のような悩みが多くあります。

「今の仕事が自分の適性と合っていない気がする」
「なかなかチームに溶け込めない」
「受け入れ態勢が万全でない中で入社して、肩身が狭い」
「業務量が少なく、手持ちぶさたな時間がつらい」
「社内に相談できる担当部署や担当者がなく、孤独感を感じる」
「同じ境遇の仲間が働いていない」

もし今の職場で上記のような感覚を抱いているなら、それはミスマッチが起きているのかもしれません。一口に「障がい」といっても、配慮を必要とすることや業務スキル、仕事への向き合い方は人それぞれ。ご自身の現状をきちんと会社に説明し、人事担当者や関係する部署の担当者、ご自身の三者間できちんと相互理解を深めることがとても重要になります。本来であれば、入社前にしっかりと会社側とコミュニケーションを取り、労働環境の確認や労働条件の交渉ができていれば、ミスマッチは起こりにくいはずです。

ミスマッチを防ぐために人材会社が活用できる?

ミスマッチを起こさないための方法がわかっていても、入社前にご自身の障がいの状況や配慮が必要になる点について詳細に伝えた上で、労働条件の交渉を行うのは大きな負担を伴います。数ある求人の中からベストマッチする一つの仕事に就業するためには、企業との間に立って条件交渉などを任せられる人材会社を活用することもおすすめです。登録する人材会社を選ぶポイントは、それぞれの企業や求人の特性をしっかりと把握しているかどうか、障がい者についての正しい知識を持ち、障がいに配慮された仕組みが整っているかどうかを確認すると良いでしょう。現状にミスマッチを感じることや、より良い環境を求める思いがあるのであれば、求人情報を集めてみるのも良いかもしれません。ここ数年の社会の変化を反映して、在宅勤務ができる求人が増えてきているなど、今お勤めの会社に入社した頃に比べ好条件の求人が見つかる可能性もあります。

「安心して任せられる」人材会社を

障がい者の求人に特化した人材会社は増えていますが、企業と求職者の双方にとって安心できる体制が整えられている人材会社はあまり多くありません。入社前の調整や入社後のフォローをどれだけ手厚く対応してもらえるのか、担当者の対応は安心と信頼を寄せられるものなのか。それが人材会社を選ぶポイントになります。転職活動を行うのはある一時期だけかもしれませんが、人生において「仕事をする時間」はとても長いもの。その大切な時間を有意義に過ごすためには、入社前のコミュニケーションと入社後に仕事に慣れるまでのフォローがとても大切なのです。

多くの障がい者が活躍するランスタッド

障がい者人材の紹介に特化したランスタッドのチャレンジドチームは、担当者全員が国家資格であるキャリアコンサルタントの有資格者。精神保健福祉士も在籍し、万全の態勢で障がい者の転職支援を行っています。
チャレンジドチームの人材紹介は、転職活動をする方それぞれの個性に応じたオーダーメイド型です。主治医との連携や精神保健福祉士による面談・課題整理・配慮事項の確認といったサポートを仕組み化し、お仕事をするご本人と採用する企業の双方が安心できる体制を整えています。

そして何より、ランスタッドには障がいを持つ多くの社員(チャレンジド社員)が活躍しています。チャレンジド社員を中心に運営されている東京の事務センターでは、健常者 4 名に対しチャレンジド社員 13 名という部署も。チャレンジド社員は全国の支店でも活躍していて、「私にない素晴らしいスキルを持っている方もいる」と太鼓判を押すエリア本部長もいます。ダイバーシティが進むオランダ発祥の企業であるランスタッドは、障がい者への深い理解があるのです。そしてランスタッドは、世界最大の総合人材サービス会社でもあります。多数の企業との取引があるからこそ求人が豊富に揃い、フルタイムや高年収の求人も多くご紹介できるのです。

障がい者の転職支援サービス

障がい者求人が多い時期と転職成功のポイント解説まとめ

転職を考えるなら、次の 4 つが大切なポイントになります。

  • 障がい者求人が多い時期は 8〜11 月
  • 障がい者求人の中には、受け入れ態勢が整っていないものもある
  • 入社前の相互理解と条件交渉、入社後のフォローでミスマッチは防げる
  • 企業の求人と障がい者の双方に理解のある、安心できる人材会社を選ぶ

今のお仕事でミスマッチを感じていたり、お悩みやキャリアアップへの思いを抱いていたりするなら、ぜひランスタッドのチャレンジドチームにご相談ください。誰もが自分らしくイキイキと働ける社会、誰もが自分の可能性を引き出し成長していける未来を、私たちは信じています。一人では見えにくいこれからのキャリアを、私たちと一緒に考えてみませんか? ご連絡をお待ちしています。

ライタープロフィール

根本 教行

ランスタッド株式会社 プロフェッショナル事業本部 チャレンジドチームマネージャー

2000年に入社し、人材派遣、PFI事業、法務部門での経験を経て、2009年より現職に就き、13年間社内外の障がい者の転職・就労支援、定着サポートに携わる。
週末は学童野球のコーチを務める。

障がい者(チャレンジド)の求人・転職サポートならランスタッド

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ランスタッドには、障がい者人材の紹介に特化したチームがあります。担当者全員が国家資格キャリアコンサルタントの有資格者で精神保健福祉士も在籍し、オーダーメイド型の障がい者の転職支援を行っています。
お一人おひとりのご状況に合わせた的確なアドバイスと丁寧なサポートで、あなたの転職を支援します。

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