マミートラックとは?意味や課題、抜け出すための対策を解説

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2024/05/08

近年、女性の社会進出が進むなかで発生した悩み、課題の1つに「マミートラック」があります。マミートラックは女性が自身のキャリアを考える際に、直面する可能性の高い悩み。この記事ではマミートラックの解説と、そこから抜け出すための方法を紹介します。

マミートラックとは?どんな悩み?

産休・育休を経て子育てをしながら職場復帰した女性が直面する悩みとして「マミートラック」があります。マミートラックは全ての女性が抱える問題ではないものの、自分が思うように働けず「辛い」と感じてしまう重大な悩み。今後の働き方や将来的なキャリアパスに影響する可能性があるのです。まずはマミートラックの意味から見ていきましょう。

マミートラックの意味

マミートラックとは、育児と仕事の両立はできているものの、職場で補佐的な業務のみを与えられたり出世コースから外されたりするなどして、昇進や昇給が見込めないワーキングマザーが陥る状態を指す言葉です。

「マミートラック」の「マミー」は母、「トラック」は陸上競技場などのトラックの意味で、トラックの上をぐるぐる走り続けている様子を表現した言葉です。元々は、育児と仕事を両立する母親の支援制度とともにできた言葉としてポジティブな意味を持っていましたが、現在は働くモチベーションが下がり、トラックをぐるぐる走り続けているような悪い状況を表すネガティブな言葉となっています。

マミートラックが起こる原因

マミートラックが起こってしまう原因は、主に以下の2点が挙げられます。

・企業側の理解不足
産休や育休を終えた後も子育ては続くことから、企業は「子育てが第一」「育休明けの母親は子育てを優先するべき」と思い込みがちです。復帰直後に業務量を減らしたり、時短勤務に対応したりするなどの配慮は育休明けの母親にとってありがたいと感じる一方で、過剰と感じられることもあるでしょう。

企業側としては、業務量を減らすのは子育て中の母親が働きやすいように配慮しているつもりかもしれません。上司や同僚も同様に、「子育て中の女性に負担が大きい仕事を任せないように」という意識を持っている可能性もあるでしょう。しかし、上司を含めて企業側が本人に希望する働き方をきちんとヒアリングせず、子育て中の母親への配慮という意識だけを元に業務量を減らすことは、避けるべきです。

・企業側の環境整備不足
産休や育休を終えても、キャリアを築く向上心を持つ女性は多いものですが、どうしても子育て中は急な早退や欠勤が増えてしまいがちです。子育て中の女性が働く環境が整っていれば、早退や欠勤時でも柔軟に対応してもらえたり、リモートワークで働ける機会を得られたりします。
しかし、早退や欠勤、リモートワークに対応できる環境整備が不足していると、勤務時間の短縮によって業務量が減り、評価が下がる恐れがあります。

つまり、育児と仕事を両立できる環境が整っていない、上司や同僚の支援や配慮が足りていない企業では、マミートラックの発生が多いといえます。

マミートラックで起こり得る問題

マミートラックは、子育て中の女性にとってさまざまな問題を引き起こす原因となるでしょう。

・キャリア形成が困難
子育て中は子どもの体調不良などが突発的に起こることがあるため、勤務時間が制限されがちです。すると必然的に業務量が少なくなり、思うように成果を上げられずに昇級も難しくなることで、キャリアアップの道が閉ざされてしまうことも。
企業側は、働く母親の負担軽減のために良かれと思って勤務時間を短縮して業務量を調整していることもあり、出産前と同じ業務に携わることを希望していても、状況によっては相談しにくくなってしまいます。

・給与の減少
勤務時間が減ると、成果を出せる機会が減ると同時に給与も減少してしまいます。仕事に対するモチベーションが下がるばかりか、やりがいを失う原因にもなってしまうでしょう。

・モチベーションの低下
上記の給与が減ること以外にも、出産前と同じように働けず、他の社員と同じように成果を出せないこともモチベーションを下げる要因です。やりがいを感じられずにモチベーションが下がった状態で働き続けることで、仕事が「辛い」と感じ、退職を選択するケースが考えられます。

・早期退職
育児とキャリア形成の両立が難しくなるため、将来性を感じられず退職を選択せざるを得なくなることもあるでしょう。働きにくさを理由に早期退職を選択する子育て中の女性が増えると、残る社員のモチベーションやパフォーマンスの低下、優秀な人材を失うことによる組織全体への悪影響も考えられます。

マミートラックはどんな取り組みで抜け出せる?

マミートラックは、主に勤務先の企業の体質によって大きく左右される問題です。自分一人ではどうにもならないと思われがちですが、マミートラックから抜け出すには、自分でできる対策もあります。

・会社や上司に相談する
会社側が子育て中の女性への負担を減らして働きやすい環境を作ろうと配慮して、一方的に業務量を調整されている場合は、まず会社や上司に相談をしてみましょう。業務量を調整されていることで思うように働けないこと、仕事に対する思いや意欲、キャリアプランなどを上司に伝えて、もっと働きたい意思を伝えることが重要です。上司や人事部などに相談することで状況を変えられる可能性は十分にあるでしょう。

・家族の理解と協力を得る
産休・育休前と同様にキャリアプランを持ちながら、以前と同じ勤務時間で働くことを希望する場合は、職場だけではなく家族の理解や協力を得ることも不可欠です。家族としっかり話し合って仕事に対する熱意や育児や家事の分担などを話し合いましょう。家事の負担を軽減するために、家事代行サービスなどを利用する選択肢もあるので、あらゆる方向から家事負担を減らす努力をすることも重要です。

・キャリアプランを見直す
会社へ相談をしても労働環境が改善されない場合、退職を決断する前に、改めてキャリアプランを見直してみましょう。現在の状況を自己分析しつつ、どのような働き方をしたいか、将来どのようなキャリアを築きたいかを見直すのです。必要に応じてスキルや資格を取得することでキャリアアップにつなげる方法もあります。

それでも難しい場合は転職も検討しよう

職場に相談をしても状況が変わらない場合は、思い切って転職を決断するのも1つの選択肢です。子育て中でもマミートラックに陥らず、出産前と同じように働ける環境が整った会社もあります。
例えば、成果主義の評価をしている会社なら、時短勤務でも成果を上げさえすれば正当な評価を受けられます。働き方に応じた評価基準がある会社であれば、時短勤務を理由に評価が下がることなく公平な評価を受けられるため、マミートラックが起こりにくいといえます。

キャリアプランの見直し、職場への相談など自分でできる対策に取り組み、それでもマミートラックから抜け出すことが難しい場合は転職を見据えて、転職サイトや転職サービスなどを利用してみることをおすすめします。

世界最大級の総合人材サービス「ランスタッド」では、幅広いキャリアに対応する求人を取り扱っているので、マミートラックに悩む方でも、働きやすい会社を見つけられるでしょう。自身のスキルやキャリアプランを踏まえて、検討してみてはいかがでしょうか。

ライタープロフィール

株式会社ライトアップ

 

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