幼稚園は何歳から入れる?イマドキの幼稚園事情を解説します

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2016/09/16

妊娠・出産を機に退職し、キャリアを中断した女性の中に、子どもの成長とともに、社会復帰をしたいという気持ちを持ち始める方が増えてきています。女性活躍推進法の施行や、働く女性を支援する制度・サービスの充実などが影響しているものと考えられます。
育休を取得していたママ友達から会社に復帰すると聞き、取り残されてしまったような気持ちになる方も多いのではないでしょうか。ここでは、幼稚園入園をきっかけに、派遣やパートで仕事を再開しようという方に向けて、イマドキの幼稚園事情をご紹介いたします。

幼稚園は何歳から入れるの?

3年保育、2年保育というのが一般的ですが、最近ではこども園、プリスクールなど、対象年齢が多様化しています。昨今の事情をみていきましょう。

幼稚園の対象年齢

年少・年中・年長の3年保育の場合、3歳から6歳まで、年中から始まる2年保育の場合、4歳から6歳までが対象です。お住まいの地域によっては、選択肢が少ないこともありえますので、まずは通える範囲の幼稚園事情を調べることが必要です。

入園時期3年保育の場合(年少から)2年保育の場合(年中から)
平成28年4月 平成24年4月2日生から平成25年4月1日生 平成23年4月2日生から平成24年4月1日生
平成29年4月 平成25年4月2日生から平成26年4月1日生 平成24年4月2日生から平成25年4月1日生
平成30年4月 平成26年4月2日生から平成27年4月1日生 平成25年4月2日生から平成26年4月1日生
平成31年4月 平成27年4月2日生から平成28年4月1日生 平成26年4月2日生から平成27年4月1日生
平成32年4月 平成28年4月2日生から平成29年4月1日生 平成27年4月2日生から平成28年4月1日生

幼稚園、保育所、こども園の違いは何?

そもそも、幼稚園と保育所(一般に保育園と呼ぶ)、認定こども園の違いとはなんでしょうか。

  • 幼稚園とは文部科学省の管轄で、「学校教育法」に基づき3歳から小学校入学までの子どもの教育の場です。
  • 保育所とは厚生労働省の管轄で、「児童福祉法」に基づき保育の必要な子どもに対し保育を行う場です。
  • 認定こども園とは、「認定こども園法」に基づき、文科省と厚労省の協議による指針をもとに、都道府県による条例で認定されます。教育と保育、子育て支援を一体的に行う施設です。

認定こども園には、
1 幼保連携型認定こども園 (保育所と幼稚園を一体的に運営)
2 幼稚園型認定こども園 (幼稚園に保育所機能を追加)
3 保育所型認定こども園 (保育所に幼稚園機能を追加)
4 地方裁量型認定こども園 (都道府県の認定基準による)
の4タイプがあります。

3つの施設の違いがわかったところで、幼稚園入園に際して、注意すべきポイントを見ていきましょう。

幼稚園に入るためには、いつ、何をしたらよいの?

まずはお住まいの地域の幼稚園事情を把握するために、情報を集めましょう。幼稚園は、基本的には保護者による送り迎えが必要です。自宅から徒歩で、あるいは自転車で通うのか。園バスがあるならばどこに何時ごろ来てくれるのか、といったことをふまえ、自宅から一定の圏内の幼稚園をピックアップします。

多くの園では、春から秋口の間に保育参観、施設見学、入園説明会と一連の行事があります。気になる園には、積極的に足を運びましょう。近所の公園で会う園児と保護者に、様子を聞いてみるというのも一つです。

公立か私立か?3年保育か2年保育か?

幼稚園選びのポイントとして、お住まいの地域によって選択肢が限られる場合もありますが、公立か私立か、また先にも述べましたが3年保育か2年保育か、という点があげられます。

公立の場合

一般的には自治体が募集をかけ、選考を行います。小中学校のように、通園区域が決まっている自治体もあります。同一地域であれば、教育やサービス内容に差がない地域もあれば、園ごとの特色を打ち出している地域もあります。
なお、私立と比較して保育料が安いのが公立の特徴ですが、私立でも自治体の助成が受けられるケースがあります。保育料の他にも、制服やかばんなど、備品も揃える必要があります。そういったものを含めた、入園準備のコストも比較してみるとよいでしょう。

私立の場合

園ごとに教育内容や施設、行事等に特徴があり、それぞれが説明会や選考を行うため、希望する園ごとの情報収集や見学が必要になります。 未就園児向けのプレスクールプログラムを実施している園も多く、参加することで園児の雰囲気やお子さんと園との相性を知ることができます。
また、運動会やバザーなど未就園児の親子でも参加できる行事がありますので、積極的に顔を出してみるとよいでしょう。キリスト教系や、仏教系などの教えを基にした教育方針で運営している園もありますので、必要があれば、宗教に対するご家庭の方針や園での取り組みの様子も確認してみてください。

一般的には、入園説明会や見学会を夏までに実施し、秋に選考を行うことが多いようです。7月の半ばから夏休みに入る園も多くありますので、早めに園にコンタクトしてスケジュールを確認するとよいでしょう。選考のための入園考査は地域によりますが、同じ日に行われることも多く、いくつも掛け持ちができません。いわゆるお受験的な対策が必要なのか、面接のみなのか、といった情報もできるだけ集めておきましょう。
また、2年保育か3年保育かという点については、子どもと家庭で一緒に過ごす時間を多くとりたいか、友達や先生と交流し早い時期に社会性を身につけたいのか、などが判断基準となります。

イマドキの幼稚園にはこんなサービスも!

通常保育のみならず、保護者の多様なニーズに応えるべく、色々なサービスがあります。

◆延長保育
1時間当たり数百円の負担で、夕方まで預けられるため、これをきっかけに働き始める方もいます。0~2歳児対象の認可外保育園を利用してきて、3歳で改めて保活をしたものの保育園には入園できなかった方が、幼稚園の延長保育を利用して復職するケースもあります。
子どもにとっても、延長保育の時間にほかの学年の子どもと遊んだり、普段できない活動をしたりと楽しい場になることもあるようです。
◆習い事
保育時間内に専任の先生が英語やリトミックを教えてくれるケースや、放課後にピアノや体操、英語などの習い事ができる園もあります。
◆お弁当と給食
毎日お弁当、毎日給食、週のうち何日かはお弁当、と園によって状況は様々です。食育に力を入れている園もあります。筆者の子どもは毎日お弁当の園に通っていますが、キャラ弁など頑張りすぎなくてよければ毎日作るのも苦にはなりません。


いかがでしたか。幼稚園が我が子の初めての集団生活という方も多いと思います。これからの人生の根っこを作る大切な時間をよりよく過ごすために、しっかり情報収集しましょう。お子さんに合った幼稚園に巡り合えるといいですね。

また、お子さんが0歳から2歳までを対象とした小規模保育園に在籍していて、3歳以降の預け先を別の保育園にするのか、幼稚園にするのかという、いわゆる「3歳の壁」のケースでは、前述した延長保育に加え、ベビーシッターや自治体の子育て支援策を上手に利用することで対応されている方もいらっしゃいます。お子さんの様子を見ながら、幼稚園を選択肢に加えてみるのもよいでしょう。

ライタープロフィール

遠藤 美穂子
国家資格キャリアコンサルタント。2級キャリアコンサルティング技能士。
14年間の都市銀行勤務を経て、キャリアコンサルタントとして活動開始。ハローワークでの研修講師や、ビジネスマナー指導、大学でのキャリア教育や就職指導を担当。講演のほか、書類の添削や面接でのロールプレイングなど実践的指導も行う。国際文化会館主催の次世代リーダー育成プログラム、新渡戸国際塾一期生。2児の母。
株式会社近代マネジメント

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