年始に決める! 今年の目標の立て方

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2016/12/21

年の始め、昨年の事を思い返し「あれ、去年立てた目標、達成できたっけ?」などということになってはいませんか?実は、目標を達成するためには、きちんとした「目標の立て方のコツ」というものがあるのです。
ここでは、個人のスキルアップなどを目的とした、自己啓発目標の立て方から達成するまでを詳しく解説していきます。

目標を立てるメリット

「今年はぜひ会いたいね」と年賀状に書いて、とうとう会わずに終わってしまった、ということはありませんか。この場合では、「会う」という「目的」はあったのですが、それを実現すべき「目標」にしておらず、さらには「行動計画」も立てていなかったことが目的を達成できなかった原因になっています。

目標があれば、その達成のために何を準備し、何をするべきかを日々判断できます。目標への潜在意識が活動をうながし、日頃の行動の段取りや優先順位付けが自然と目標に近づいたものになり、実現の可能性が高まります。
また、目標を立てるという行為は、業務目標の設定およびその目標達成に至るまでの過程の練習にもなります。

目標の立て方とそれを達成するためのコツ

【1】なぜ、目標を立てるのか?

目標を設定するのは、「目的」を明確にする必要があるからです。どのような理由からその目的があるのかをふまえ、その目的を達成するための目標を設定しましょう。
たとえば、業務目標で考えてみます。
会社は経営を維持させることが第一の目的です。そのうえで、利益を生み出し、会社を発展させることも目的になっていきます。こうした目的を基に、売上げ目標をいくらにしたらよいかを決定します。この会社全体の売上目標の管理によって、各部門、各個人の業務目標が定まってくるわけです。

【2】目標を達成するためのコツ

一口に自己啓発の目標といっても、その内容は人それぞれであり、それらを達成するためのコツもいろいろあります。

目標には期限を設ける

目標設定を考えるときに「5W2H」をツールとして活用しましょう。いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どれだけ、どのように行うかという理論ですが、これに期限についての「いつまでに」を加えることが大切です。目標は、目的を実現するためにありますが、その目的には、たとえば「○○の資格を○歳までに取得している」など、「いつどのような状態になっている」という実現すべきタイミングがあります。そのタイミングに合わせた目標達成日が必要となってきます。

このように、目的を果たすために、いつまでに目標を達成すべきなのかをじっくり検討し、達成見込みを勘案の上で期限を設定することがポイントです。

極端な目標にしない

目標は、自分の能力と意欲を高めるものとなります。すぐに達成できるほど低いものではなく、成長を折り込んだ目標という考え方に基づき、現在の能力水準よりも少し高めに設定します。ただし、あまりにも高く設定しすぎて、「達成できなくても仕方ない」と最初から割り切ってしまうような目標ではいけません。自分の能力を磨いて挑戦すれば達成できそうだ、という程度がもっとも望ましい目標水準です。

目標達成につながる行動計画を作る

・作り方のヒント(1) 1週間単位に目標を細分化する

月単位の計画にすると、年間で12回しか進捗状況を振り返る機会がありません。
しかし、最初の計画段階で年単位の目標を1週間単位に細分化しておくと、52回にわたり進捗状況を振り返ることができます。そして、その都度状況に応じた対応策を練ることで、目標達成率を高めることができます。 達成率と進捗率の管理をこまめにしっかり行うことが大切です。

・作り方のヒント(2) タイムテーブルに合わせた計画にする

1日の自分のタイムテーブルに合わせた行動指針をまず考え、それからその指針をもとに何をすべきか具体的に計画すると、実現の可能性が高い計画となります。
たとえば、資格試験の勉強をするとしたら、1条:1日2回の通勤時間にこの参考書を読み進める、2条:休日には過去問題集に取り組む、といった指針をまず作りましょう。そこから、1日に読む参考書は最低4ページ、といったように具体的な行動基準にしていきます。
日々心がけるべきポイントを行動指針に落とし込んだら、あとは迷うことなくまっしぐらに突っ走りましょう。方向が定まることで行動が早まり、効率よく計画を実行できます

紙に書き、目で見て目標を自覚する

目標を設定できたら、必ず紙に書き、よく目にする場所へ貼ったり、持ち歩いたりして、日常的に目で見えるようにしておきます。すると、視覚から潜在意識に訴えることで、目標や行動計画を意識した行動が自然にできるようになるでしょう。
たとえば、棒グラフで目標までどれくらい進んだか管理をする、目標を書いて壁などの目のつくところに貼る、行動基準を書いて持ち歩き、実践の度合いを朝晩にチェックするといったことを行うと、視覚化の効果を実感できます。

ビジネスパーソンの目標には、大きく分けて「業務上の目標」と「業務上の目標を遂行する能力を高めるための自己啓発の目標」の2つがあります。
自己啓発の目標は業務目標より後回しにしがちですが、自己啓発の目標達成があってこそ、業務目標の達成につながるのです。目標の立て方や行動計画を作る技術は、立てた目標を達成するための突破力となります。
目標設定の仕方をどうすればよいか悩んでいる方、設定した目標をなかなか達成できずにいる方は、ぜひ参考にしてください。

ライタープロフィール

小林 守
経営コンサルタント。早稲田大学卒。都市銀行に10年間勤務したのち、経営コンサルタントの道に入り、株式会社近代マネジメントを設立、代表取締役に就任。経済産業省登録 中小企業診断士(1975年登録)。
専門は経営診断、経営戦略立案、マーケティング・マネジメント・コンサルティング、営業店再開発、新店舗開設、産業心理学・経営組織論。
これまで「ゼロからわかる新規融資・成長支援」「あたりまえだけどなかなかできない商談のルール」「強い得意先集団のつくり方」など専門書・ビジネス書など28冊執筆し、11誌紙で連載を担当。能力開発・教育訓練の分野では、経営者・管理者・営業担当者・新入社員などの研修講師を歴任。執筆、講演、講座など実践中。
株式会社近代マネジメント

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