組織マネジメント力を上げる、管理職に必要なテクニックとは?

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2017/01/24

今回は実際に皆さんが管理職として、組織をマネジメントするために必要なスキルや、テクニックについてお伝えします。
組織の経営者として、目標を達成するために、ぜひご一読ください。

組織マネジメントに求められるスキルとテクニック

ここでは、管理職としての役割を果たし、組織を運営・管理していくために必要となるスキルにどのようなものがあるのか、ご説明します。
こちらの記事も併せて、ご覧ください。

>管理職とは?役割と心得を知ってチームを加速させよう

組織マネジメントとは?

組織をマネジメントするということは、その組織の目標を達成するために、組織を運営・管理するということです。
「マネジメント」と聞くと「リーダーシップ」のことだと思う方もいるかもしれませんが、両者の意味は似ているようで、実は異なっています。
「マネジメント」は組織の目標を達成するための仕組みを作り、計画を実行・管理する行為という意味です。それに対して、「リーダーシップ」は率先して人々を動かし、目的とする方向に人々を導く「リーダー」の資質という意味と言えます。この2つの要素が合わさって、組織マネジメント力が発揮されます。

求められるスキル5つとテクニック

次に、組織マネジメント実践において必要となるスキルと、そのスキルを実行するためのテクニックをご紹介します。上手な組織の動かし方を身につけ、レベルアップをはかりましょう。

(1)リーダーシップ

先に触れましたが、組織が目指すべきビジョンを示し、人々を導いていく、管理職として備えておくべきスキルです。
人々を動かすには、信頼される人柄に加えて、説得力のある指示・命令や言動が必要となります。管理職の方の、これまでのキャリアに裏打ちされる専門性や体験、理論などを活用すると言動に説得力がでてくるでしょう。組織に大きな貢献をしたなどの実績によるカリスマ性も、リーダーシップを強固なものにしてくれます。

(2)目標を立て、そのための計画を遂行する力

組織が達成すべき目的を把握し、そのための目標を立てる能力や、目標を達成するための計画を策定し、必要な施策や人員配置を行うスキルです。リーダーシップ同様に、立てた目標の達成のためには人を動かす力が必要となります。たとえば、動機付けのスキルなどです。部下の目標活動への苦労に報い、モチベーションの維持・向上に配慮しましょう。

(3)課題解決力

組織が直面する課題はさまざまであり、いうまでもなく管理職一人で解決できるわけではありません。そのため、管理職には、組織の人々の知恵を取りまとめて解決策を決定し、コンセンサスをとる(合意を得る)スキルが必要となります。会議におけるファシリテーター(調整役)のようなテクニックも求められます。

(4)人材マネジメント力

部下の個性や持ち味をよく理解して適材適所に人員を配置し、最大限に能力を発揮してもらうスキルです。能力を発揮してもらうためには、部下の発言に耳を傾け、愛情を持ってほめる、叱る、激励する、適切に評価するといったことを行い、さらにチームワークを浸透させていく努力が必要です。

(5)経営者(上司)とのコミュニケーション能力

管理職は経営者と部下の中間の立場にいます。マネジメントする組織が目指す方向性を維持するためにも、経営者とのコミュニケーションを重視し、密に連携を取ることが大切です。経営者の言っていることに疑問があれば、経営者の立場に立って考えてみる、真意をさぐって理解する、などの努力をしていきましょう。時には組織の状況のほか、市場や顧客、ライバル企業の動向を伝えることで経営者に判断材料を提供し、経営者を動かす参謀の機能を果たすこともできるはずです。

ここまで、組織をマネジメントしていくために必要となるスキルについて述べてきました。管理職の皆さんは、貴重な人的資源を預かり、一方で厳しい業績追求もしていくという役割も担っています。メリハリのある組織マネジメントを実行していくために、必要なスキルをいかに向上させていくかを次に述べることにします。

管理職としてスキルアップするために

組織マネジメント力を向上させるために有効なスキルアップ方法には、セミナーに参加する、関連の図書を読む、日頃の業務の中で訓練していく、などといったものがあります。前に挙げたスキルについて、それぞれに適したスキルアップ方法をご説明します。

リーダーシップの磨き方

これは日頃の業務の中で訓練できます。
部下に対し、上司として積極的にアドバイスやOJT(仕事を通した指導)を行っていく中で、「アドバイスする」という行為によって、自分がリーダーであるという自覚が高まります。同時に、自分の体験内容の整理や理論化ができることで、リーダーとしての自信も深まるでしょう。
また、管理職として信頼を得るためには、できるだけきれいな言葉や行動理念に合った表現を使うよう心がけ、人間的にも部下の見本であろうと努力しましょう。感情のおもむくままに配慮に欠けた表現を使いたくなってしまったら、それをどうきれいに表現するか一瞬考える癖をつけましょう。「新規の取引先をとってこい」と言うよりも、「新規の取引先をぜひ開拓しよう(増やそう)」といった言い回しのほうが、お客さまに接する立場である部下からは建設的に受け止められます。

目標や計画を遂行する能力の磨き方

目標管理や行動計画の作り方に関する本を読み、日頃の業務目標や自らの自己啓発目標を策定する際に、参考にして取り組んでみましょう。何度も取り組む中で、たとえば、月の下旬になって時間の制約がある中で月間業務目標達成のためにどのように重点管理対象を選択すべきかを判断するスキルなどが身についてきます。

課題解決力の磨き方

日頃の業務や、関連のセミナーで訓練しましょう。
変化に気づく観察力とそれに適切な対応をする柔軟な思考力、行動力が課題解決力として必要不可欠な時代となってきています。
業務の予定や市場環境、取引条件などが変化する、トラブルの予兆があるといったことにいち早く気付き、大きな課題となる前にすぐに手を打つことができるように常にアンテナを張っておくようにします。議論を深める会議のテクニックやファシリテーターに関する技能を習得しましょう。

人材マネジメント力の磨き方

日頃の業務の中で実践できます。自分の成功体験・失敗体験(ビジネスモデル)を蓄積し、活用していきます。部下へのアドバイスやOJTの際にこのビジネスモデルを織り交ぜながら語るとよいでしょう。活用の度にビジネスモデルを改良すると自分のための虎の巻ができます。
また、昨今では介護や育児と仕事を両立させるために、時短勤務を選択する社員や、派遣・パートなど、部下の働き方も多様化しています。それぞれの背景に配慮することも人材マネジメントとして心がけるとよいでしょう。

経営者(上司)とのコミュニケーション能力の磨き方

人間関係やコミュニケーション能力向上に関する本を読み、ノウハウを実践してみましょう。
たとえば、あなたの上司である経営者のキャリアや出身地や趣味、現在興味を持っている事柄など業務以外のテーマに話題を広げて聞いてみる努力をしてみます。そうすれば、意外な一面がわかり、コミュニケーションのツボもつかめます。今後のコミュニケーションをより円滑に行うことができるでしょう。

自身がマネジメントする組織が、一丸となってチーム力を加速させ、自社の成長を実現させるには、管理職としての厳しい努力が必要です。その厳しい努力を支える原動力は、組織を預かる者としての強い使命感でしょう。ぜひ使命感をしっかり持って、身に付け磨いたスキル、テクニックを駆使して、より良い組織づくりに邁進してください。

ライタープロフィール

小林 守
経営コンサルタント。早稲田大学卒。都市銀行に10年間勤務したのち、経営コンサルタントの道に入り、株式会社近代マネジメントを設立、代表取締役に就任。経済産業省登録 中小企業診断士(1975年登録)。
専門は経営診断、経営戦略立案、マーケティング・マネジメント・コンサルティング、営業店再開発、新店舗開設、産業心理学・経営組織論。
これまで「ゼロからわかる新規融資・成長支援」「あたりまえだけどなかなかできない商談のルール」「強い得意先集団のつくり方」など専門書・ビジネス書など28冊執筆し、11誌紙で連載を担当。能力開発・教育訓練の分野では、経営者・管理者・営業担当者・新入社員などの研修講師を歴任。執筆、講演、講座など実践中。
株式会社近代マネジメント

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