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シングルファザー支店長が提案する 日本における男性の育児休暇取得推進に必要なこと

小口 祥宏スタッフィング事業本部 足利支店 支店長

profile
栃木県出身。30歳まで都内で従事しており将来を考えてランスタッドへ2006年に入社。入社以来スタッフィング事業部に所属しており栃木県を中心に4拠店での支店長業務を経験。たくさんのメンバーと関わりあえた事は 大きな財産であり今後も活かして行きたいと考える。ランスタッドの制度やメンバーに支えられながら、シングルファザーと支店長の責務を両立してきた。子育てが落ち着いた今、更なるステップアップを目標に据える。

30歳を機にUターンし、ランスタッドへ

東京でIT系の営業職に就いていた小口祥宏は、30歳を機に地元の栃木県にUターン。転職のために登録した人材紹介サービス会社の一つが、ランスタットの前身であるフジスタッフでした。

 

(小口)「その際に、登録の対応をしていただいた方から『当社で一緒に働きませんか』と声をかけていただいたのが入社のきっかけです。その方の対応が素晴らしくて『この会社で働きたい』と思ったのを今でも覚えています」

 

他のエージェントを経由し、4社から内定が出ていたという小口。しかし会社や派遣事業の将来性を見込み、ランスタッドへの転職を決意。コンサルタントとして、地元での新たな生活がはじまりました。

 

(小口)「同じ営業職での採用だったので、業界は違っていてもあまり大きな苦労はありませんでした。それにフジスタッフはもともと栃木県の宇都宮が発祥。栃木県の中ではすごくメジャーということもあり、アドバンテージがあったのは恵まれていたと感じます」

 

入社以来16年半。栃木県を中心に4拠店での支店長経験は14年にも及びます。その間に、地元に根差した人材会社フジスタッフは、世界最大級の人材会社ランスタッドと統合。これまで大きな失敗もなくやってこられたのは、グローバル企業になっても変わらない人の温かさやメンバーの支えのお陰だと小口は話します。

 

(小口)「フジスタッフの頃は『人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい』がスローガン。人をすごく大切にする文化がありました。それを継承しつつ、いろいろな変化や新しい文化を取り入れていると感じます。義理人情に厚い日系企業の良い部分とグローバル企業の良い部分がそれぞれ交わって、科学反応が起きている印象です」

理解ある環境と働きやすい制度に支えられて

シングルファザーとして子育てをしながら、長年重い責務を果たし続けている小口。その両立のためには、プライベートへの周囲の理解やサポートし合う企業文化が不可欠でした。

 

(小口)「部活の送迎がある、授業参加あるという日は、どうしても仕事を休まなくちゃいけません。でも前々からスケジュールを調整していても、当日にトラブルが起きてすぐに対応しなくてはいけないことも。そういうときはメンバーにすごく助けられました。娘が体調不良の時も、できる限り早く帰れるようにサポートをしてもらったり。本当に人に恵まれていました」

 

プライベートが大変なときも、支店長である自分の右腕となるメンバーたちが支えてくれていたと小口は言います。

 

(小口)「在宅勤務ができる制度も本当に助かります。栃木県では在宅勤務を取り入れている企業はあまりありません。この制度ができた頃、私は高速道路を使って遠くの支社まで通勤していました。でも在宅勤務のお陰で、仕事の前に洗濯や掃除ができるようになりました」(ランスタッドの多様な働き方をサポートする制度を見てみる⇒クリック

 

これまで関わってきたメンバーが昇格し、責任あるポジションについているケースも増えてきました。一緒に働くメンバーの成長を感じながら仕事ができることも、やりがいの一つとなっています。

 

(小口)「『人事異動で支店長になります』『課長になるんです』と連絡をもらえるのは嬉しい限りです。元部下が支店長になっていたりするので、今は支店長同士としてちょっとグチを聞いてもらったり。私も負けないように頑張んなきゃいけないですね」

 

そんな小口は、自身の子育て経験と支店長という立場から、働き盛りの男性社員がもっと育児に積極的になれる制度の必要性を感じていました。子育てを応援する制度を会社が用意しなければ、男性の育休取得率は向上しないと考えているのです。

 

ランスタッドには、「もし自分がランスタッドのCEOだったら」をテーマにアイデアをプレゼンする「CEO for a day」というコンテストがあります。優勝者はCEOと共に1日を過ごし、CEOの視点から経営やビジネスを直接学ぶ権利を得ることができます。小口はこのコンテストに挑戦することにしました。(小口が1日CEOとして過ごした動画を見る⇒クリック

もし自分がCEOだったら?男性育休の取得を促進する!

アイデアを応募し経営層に選ばれた社員が一日CEOとして本物のCEOと一緒に1日を過ごすプログラム「CEO for a day」に参加したときの写真。左はCEOのポール・デュプイ。

(小口)「プレゼンには娘も動画で出場しました。企画の内容は我々の事業を支えているメンバーが育児休暇を取りやすくなるような応援プログラム。男性の育休取得率がもっと上がっていくように考えてプレゼンしました」

 

事業を支える主力としてバリバリと働くメンバーは、その多くが子どもを持つ30代。育休の制度はあっても、それを利用せずに働き続けているメンバーが多くいるのが実情です。たとえ取得が推奨されていても、育休で収入が減るとなるとどうしても二の足を踏んでしまうという実情もあります。

 

(小口)「もし働き盛りの主力メンバーが育児休暇を取るとなったら、すごく嬉しい反面、正直な感想として『その間、支店の運営をどうしよう』と思ってしまう。これは由々しき問題だとずっと思っていました」

 

子育てを応援するプログラムを会社として発足してもらいたい。それにより男性の育休取得率がより向上するように。そんな思いを込めたプレゼンは「小口にしかできない提案だ」と高く評価され優勝。見事、CEOと共に「1日CEO」を体験することになりました。

 

その日、朝は本社近くの神社でのウォーキングからはじまりました。その後、スターバックスでコーヒーブレイク。CEOが日本のランスタッドにCEOとしてジョインした際、スターバックスについて書かれた本を引き合いにスピーチしたことを小口は覚えていました。スターバックスを成功に導いたのは「一期一会」の精神で、1人のスタッフごと・1つの案件ごとに向き合うことが大切だという内容。それはCEOにとっても驚きだったようです。

 

(小口)「赤坂の本社に出社し、人材紹介を手掛けるプロフェッショナル事業部のミーティングに参加しました。私は派遣ビジネスの事業に長く携わっていますので、普段接する機会のない事業に少しでも関われたのは非常に有意義でした」

 

ビジネスの話を中心に、話題はポールの家族や子どもとの関わり方などにも及んだそうです。

(小口)「プレゼンに出場した私の娘ともオンラインで1 on 1で話してくださいました。『何が大変だったのか』とか、『お父さんの良いところは』とか。もう1回やってみたいと思うくらい、本当に刺激的な1日でした」

1日CEO体験で生まれた向上心

その1日に大いに刺激を受け、小口の中には向上心が生まれたと言います。何でもチャレンジしよう、色々なことに挑戦したい。そう思うようになりました。

 

(小口)「まずは資格取得支援制度を活用してキャリアコンサルタントの国家資格更新をしっかりやること。それからランスタッドの事業をもっともっと大きくして、地元・栃木の雇用創出に貢献していきたいです」

 

コロナで大幅に縮小した求人数は、コロナ以前程度の水準にまで戻りつつあります。大手企業の工場や物流倉庫が多くある栃木県には、これからさらに需要が伸びていくポテンシャルがあると小口は考えています。

 

(小口)「成果を出すために常に考えているのは部下の育成。ランスタッドにはEラーニングで学べる環境としてUdemyが用意されています。それで強いチームを作るためのマネジメントに関する講座を視聴したり、ポールさんがお勧めしている書籍を読んだりして勉強しています」(ランスタッドの評価・研修制度を見てみる⇒クリック

 

ランスタッドには、この人と一緒に仕事をしていきたい、一緒にビジネスを拡大していきたい、と思える人が揃っていると小口は感じています。

 

(小口)「合う・合わないは別として、この会社には『嫌いな人』がいないんですよね。それって素晴らしいこと。新しいことにチャレンジしていく文化、チャレンジ精神を持ってる人を応援する文化もあります」

 

自分が支店長として関わったメンバーには強い思い入れがある小口。時には退職して違う道に進むことになったり、社内公募制度を活用して異なる部署にチャレンジしたりするメンバーも。これまでそういったチャレンジをいくつも応援し、後押ししてきました。そして子育てが一段落した今、小口自身もさらなる成長を見据えています。

 

(小口)「子育てが落ち着いてスケジューリングが楽になりましたし、Udemyで勉強したり土日に集中して資格更新の講習会を入れたりできるようになりました。在宅勤務も取り入れながら、すごく良い環境で仕事とプライベートがバランスできていると感じています。本当にありがたいことですね。これから地位を上げていき、もっと大きな仕事を手掛け、もっとたくさんの方と仕事をしていきたいと思っています」

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