interview育児をしながらキャリアアップを叶えるためランスタッドへ入社。子どもを持つ社員を勇気づけられるピープルマネージャーを目指して

山口 有香 財務・経営管理本部 経営管理部 ビジネスコントロールマネージャー
- profile
- 東京外国語大学、ドイツ語専攻卒。在学中ドイツでの留学とインターンシップを経験し、卒業後は総合商社・双日に入社。トレーディングの与信管理とM&Aなど事業投資案件の審査に携わり、NY赴任を含め7年間勤務。帰任後、次なるチャレンジを求めてMicrosoftのConsumer Device Sales部門のFinancial Controllerに転職、ファイナンスとしてのキャリアをスタート。その後Yahoo!JAPANのFP&Aを経て、2023年4月にRandstadにBusiness Control Managerとして入社。4歳女の子と2歳男の子の育児とキャリアの両立に奮闘するワーキングマザー。
海外赴任・若手育成・子育て。理想を追い求めて、チャレンジし続ける
2023年にランスタッドに中途入社し、Finance & Business Control にてBusiness Control Managerを務める山口。プロフェッショナルタレントソリューション事業部(紹介事業とハイクラス派遣)とランスタッドテクノロジー(テクノロジーエリアに特化した人材サービス)の経営管理を担当しています。
幼少時代に父親の仕事の都合により2年間ロンドンで過ごしたことをきっかけに、海外での活動を意識するようになりました。大学ではドイツ語を専攻し、ドイツへの留学とインターンシップを叶えます。卒業後は海外赴任を目指して、総合商社の双日へ入社します。
山口「海外赴任をしたくて入社したのですが、配属されたのはリスク管理部でチャンスは限られていました。総合商社ならではの幅広いビジネスに関わることができ、とても興味深い仕事をさせていただいていました。ですが、どうしても海外赴任の夢を叶えたかったので当時の上司に何度も直談判しました。入社4年目の時にニューヨーク支社のポストが空き、やっと海外赴任の夢が実現したのです」
念願の海外赴任。「人生で一番働いた」と充実した日々を振り返ります。
山口「ニューヨークでの仕事はとても忙しく、勉強になることばかりでした。一方で、自分が想像していた海外赴任とは違った部分もあって。大学時代にドイツでインターンしていたように、現地のやり方、働き方で仕事をしているイメージでした。ところが、駐在員としての海外赴任は日本での働き方をそのまま海外で行っている感じでした。
帰国後は若手の育成にやりがいを感じて仕事に取り組んでいました。しかし、ニューヨークにいた頃に比べると自分の成長を感じられず、転職を決意しました」
日系企業の海外赴任で感じた違和感を踏まえ、今度は外資系企業のMicrosoftへ転職した山口。
山口「Microsoftは、企業のフィロソフィーも働く人々も素晴らしく、とてもレベルの高い環境のなかで働いていました。仕事もとても面白かったですよ」
Microsoftで充実した日々を過ごすなか、二人の子どもを出産し、また転機を迎えます。
山口「一人目を出産し、仕事に復帰した後はなかなか苦労しました。育児をしながら働くイメージを持たないまま母になり、育児も仕事も60点に届かないのが本当にもどかしくて。今思えば、もっと夫に頼れば良かったのですが、当時は一人で抱え込んでしまいました。
そこで二人目の出産後に、『日系企業だったら仕事と育児のバランスが取れるかもしれない』と思い、転職を決意しました」
しかし、転職先でも思い描いていた働き方が実現できませんでした。そのとき、知り合いだったリクルーターの紹介を経て、ランスタッドへ入社します。
「ランスタッドは、仕事とパフォーマンスを切り離して評価してくれる」
「育児をしながらのキャリアアップ」を求めて、山口はランスタッドに入社。ランスタッドは、求めていたことが叶えられる環境が整っていると語ります。
山口「ランスタッドは子どものいる私を、一人のビジネスパーソンとしてきちんと評価してくれます。仕事と育児を両立しやすい環境といえば、『ワーママが早く帰れる』『子どもが発熱しても休みやすい』などが想像されがちです。しかし私は、プライベートと仕事のパフォーマンスを切り離して考えてくれる環境が大切だと思うのです。仕事はお金を稼ぐためだけではなく、自己実現をする場でもありますから。
ランスタッドは、社員を一人のビジネスパーソンとしてみてくれています。仕事のパフォーマンスをプライベートと切り離して評価してくれる環境が整っています」
また、ランスタッドには中途入社をした社員の意見を聞く雰囲気があると語ります。
山口「経営陣をはじめ、マネージャーたちがしっかりと中途入社をした社員の言葉に耳を傾けて、意見を活かそうとしてくれます。私も意見を受け入れてもらえるようロジカルに説明したり、仕事で成果を出したり、心がけていますね」
「子どもに胸を張って説明できない仕事はしない」
前職から若手の育成にやりがいを感じ、それは今でも変わらないと語る山口。
山口「前職の双日では先輩方に育てていただき、『自分たちにはお礼を返さなくてもいいから、新しく入社する社員を同じように育ててあげて』と言われたのを今でも心に留めています。新卒社員だけでなく、入社数年の社員に対してもメンタリングやコーチングが必要です。
ランスタッドでも新人教育の意識を広めていきたいと感じ、自分が以前してもらったように、若手社員の育成に取り組んでいます」
山口の熱意は後輩にも伝わり、感謝の言葉をもらったのだとか。
山口「現在、私が教育を担当しているチームメンバーに日々指導をしていくなかで、私に対するフィードバックを彼女へ求めたところ、『Thankful.(感謝している)』と、感謝の気持ちを伝えてくれました。
組織のなかで何かを成し遂げるのも大きなやりがいです。若手社員を独り立ちさせるのはもちろんですが、いちビジネスパーソンのキャリアに大きな影響を与えることが自分自身のやりがいにつながっています」
仕事で大切にしていることを聞くと、次のように教えてくれました。
山口「子どもを産んでから、『子どもに胸を張って説明できない仕事はしない』と強く思うようになりました。経営陣やマネージャーたちと一緒に仕事をすることが多く、意見を伝えなくてはならない場面もあります。このようなときは、信頼関係が何よりも大切だと感じています。
例えば、小さなミスを誤魔化すことができたとしても、きちんと間違いを謝罪する。小さなことですが、日々の業務のなかで、まわりとの信頼関係を築くために大切にしています」
「ピープルマネージャーとして、子どもを持つ社員を勇気づけたい」

山口が所属する部署の在籍人数は約20名。この一年間で人事の入れ替わりが多く、昨年入社した山口が部署を引っ張る存在となっているそう。現在は、「スタッフ全員で部署を良くしていこうとしている時期」だと話します。
さらに、リモートワーク制度とスーパーフレックス制度を活用して、育児との両立を図っているのだとか。
山口「子どもが発熱して病院へ連れて行かないといけない時や、保育園の行事の時は、有給を使わずにスーパーフレックス制度を活用しています。また、ファイナンスの仕事の一部は、誰にも話しかけられない環境で作業した方が捗る場合も。そのようなときには、リモートワーク制度を活用し、自宅で作業しています。週の半分ぐらいは自宅で作業していますね」
若手の教育に力を注いでいる山口。今後の目標は、やはり教育の延長にあるようです。
山口「ピープルマネージャーとして、もっと大きな組織のマネジメントをしたいとずっと思っています。自分がそのような立場になることで、子どもを持つ社員を勇気づけられると思うのです。
例えば、プライベートでは夫と協力して子育てをしています。その工夫を伝えることで、男性社員が育児に参加するイメージが湧きやすくなると思っています。さらに、パートナーの協力があれば、母親であってもキャリアアップして希望するポジションに着けることが示せるのかなと」
最後に、ランスタッドに入社を検討している方へ、次のようなメッセージを山口は語ってくれました。
山口「ファイナンスの職種は比較的女性が多いですし、女性が活躍できるフィールドです。さらに、ランスタッドはプライベートと仕事のパフォーマンスを切り分けて評価してくれる素地のある会社です。特に自分の力を発揮できず不完全燃焼を感じる、もっと自分らしく働きたいと思っている女性には最適だと思います」