conversation専門性を高め、フォーカス領域を明確にして会社を成長させるのが役目|メンバー自身の「Transformation」を促していきたい

林 純子・猿谷 哲
- profile
-
- 林 純子
- 1997年にランスタッド株式会社に入社。小山支店、さいたま支店、秋葉原支店、日本橋支店の支店長を経て、首都圏第2本部で本部長として人材派遣事業を牽引。2024年5月より現職の東日本本部本部長に就任。
-
猿谷 哲
プロフィールを見る
- 群馬県出身。大学卒業後、ファイナンシャルプランナーとして日興証券(現SMBC日興証券)に入社。2000年フジスタッフグループ(現ランスタッド)入社後、一般派遣のコンサルタントとして人材業界でのキャリアをスタート。支店長や営業企画部長、フジスタッフホールディングス経営企画部長などを経て、2013年に首都圏本部長、2014年同社取締役。2015年1月同社副社長。同年7月同社社長兼COOに就任。 2024年7月より社長兼CGO(チーフ・グロース・オフィサー)に就任。
専門性を高め、フォーカス領域を明確にして会社を成長させていく

ー 林さんのランスタッドでのご経歴を教えていただけますか。
(林)中途採用でコンサルタントとしてランスタッドへ入社しました。小山支店、さいたま支店、秋葉原支店、日本橋支店の支店長を経て、2024年4月までスタッフィング(人材派遣)事業の首都圏第2本部で本部長を担いました。そして、5月からオペレーショナルタレントソリューション事業本部東日本本部長を拝命しました。
ー 新しい人事を聞いた際、率直にどのようなお気持ちでしたか。
(林)驚きましたし、正直戸惑いました。現在は7エリア・36支店を統括しており、元の担当部署と比べて人数は5倍、売上予算も5倍近くになり、規模の大きさに重大な責任を感じています。
一方、ランスタッドでは「自己成長」を一つの軸にキャリアを歩んで参りました。仕事面でもプライベートでも自分の中では「迷ったら困難だと思う方を選ぶ」これは大事にしてきたことなのですが、猿谷さんからも自身の成長のためには「uncomfortable zoneに身を置くことが大事」と常々教えられ、これからもチャレンジを楽しんで歩もうと考えていたところ、今回の人事のお話をいただきました。タイミングや新しい部署の規模感について予想を大きく超えましたが、一つのチャンスと捉え、会社とメンバーの成長にもつなげられたらと考えています。
ー 東日本本部において、どのような点に力を入れていこうとお考えでしょうか。
(林)今回の組織改革では「4 specialization(4つの専門分野)」を打ち出しています。担当する部署内においてもより専門性を高め、フォーカスすべき領域や職種をしっかり定めて部署を成長させていくのが私の役目です。組織改革によりビジネスラインが4つに分けられた意味をメンバーにも理解していただき、同じ方向に向かってもらえるよう力を入れていきます。
培ってきたビジネスを維持しながら、未開拓エリアでの存在感を高めることに期待

ー 猿谷さんにお伺いします。東日本本部長に林さんを任命された経緯を教えていただけますか。
(猿谷)前提として、東日本本部はランスタッドのなかでも売上規模が大きく、中核のエリアを管轄しています。そのため、盤石の体制を構築したいという意図のもと、3つの理由から東日本本部長に林さんを任命しました。
1点目は、今までランスタッドのなかで、さまざまな職種の人材ビジネスを経験されてきたところです。地方や都市を渡り歩き豊富な経験を持つ人材は貴重です。林さんは本部を委ねられる経験値と実力を兼ね備えていると判断しました。
2点目は、非常にピープルマネジメントに大きな強みをもっているところです。林さんは人を信頼して、自分の意思を伝達していくスキルに長けている方です。東日本本部は所属する社員が多く、人を信頼して権限移譲しなくてはならない場面が出てくると思います。そのような場面で、林さんの強みが発揮されるはずです。
そして3点目は、林さんがモチベーションリーダーであることです。社員のモチベーションを上げて、ドライブをかけていくことが得意だと認識しています。当社としては人材育成に力を入れていきたいところなので、日頃から社員の成長に重きを置いている林さんが適任だと考えました。
ー 今回の人事はどのような基準で選ばれましたか。
(猿谷)今回の人事で本部長に2名の女性をアサインしましたが、性別で選んだということはなく、フェアな視点で選考のプロセスを実施させていただきました。ポテンシャルや今までのパフォーマンスを重視した結果の人事配置となります。
ー 林さんに期待することを教えていただけますか。
(猿谷)ランスタッドは最も公平で専門性の高い人材サービスを目指しています。林さんが管轄するオペレーショナルタレントソリューション事業本部は、単なる人材の確保に留まらず、クライアントの事業運営において、質(クオリティ)と量(ボリューム)の観点から最も効率的なサービスを提供しています東日本本部の管轄はまだ未開拓エリアが多く、我々が北関東で培ってきたビジネスを維持しながら、未開拓エリアにおけるプレゼンスを高めていくことが林さんに期待している大きなミッションです。
メンバー自身の「Transformation」を促していく

ー 部署のメンバーの成長を促すために考えていることはありますか。
(林)当社の3つの柱「People」「Growth」「Transformation」はお客様に対してだけではなく、我々自身に対してのメッセージでもあると捉えています。ランスタッドは、社員の成長を促すようなeラーニングをはじめとするプログラムが豊富にあり、向上心を持っていればいつでも学べる環境が整っている会社です。マネージャーは業務での実践の場においてメンバーの成長をサポートし、必要なスキルや知識の向上の為学習を促すことはできても、その用意されたツールや学習環境をどのように活かすかは個々に委ねられるものです。成長はメンバー自身のマインドセットによるところが大きいため、3つの柱のひとつ「Transformation」を外から眺めるだけではなく、自身の「Transformation」として、自ら何を変えていくのか、変えなきゃならないことは何かを自分ごととし捉えてもらいたいと話しています。
成長の機会を待っているのではなく、「自らチャンスを掴むマインド」を持っていただきたいと思っています。
クライアント企業の求人に対するバイアスを取り除いていきたい

ー ED&Iの観点で今後取り組んでいきたいことを教えていただけますか。
(林)お取引いただくお客様のなかには、当然ではありますが独自の目線で、その業務に必要であろう条件を設定して求人募集を行っている場合があります。ところが条件に当てはまらなくても、十分にパフォーマンスを発揮できるような人材がマーケットには多くいらっしゃいます。
しかし、クライアントが人材に対するバイアスを持っている場合は、採用が難しくなってしまうのです。当社のコンサルタントがクライアントのビジネス上の問題を解決していくことに付随して、ED&Iの観点から話し合いを通してバイアスを取り除き、より多くクライアントと求職者をつなげられることを信じ取り組んで参ります。
ー ランスタッドで働くことに興味がある方々へメッセージをお願いいたします。
(林)人が好きな方にぜひ入社していただきたいです(笑)。ランスタッドには幅広いサービスラインナップがありますので、学生時に当社を利用してくれた方が、社会人を経て、また産休・育休を経たりして、派遣や人材紹介サービスを通じてまた当社を利用してくれるというケースも多くあります。大げさかもしれませんが、求職者の人生に伴走するようなビジネスでもあると思っています。クライアント、求職者と常に生身の人を前にするわけですから、もちろん大変なこともありますが、その分楽しみも多いです。
お客様から学び、成長させていただくことも多いと実感しています。人と人とのつながりを通して成長を遂げていく、ということに楽しみを見出し、魅力を感じていただける方とご一緒に働ければ大変嬉しく思います。