humans of randstad

ランスタッドで働く社員の声や、
インタビューをお届けするWebメディア。

  1. humans of randstad
  2. 苦い経験を乗り越え、第二新卒でランスタッドへ入社|若きリーダーが育休を経て気付いた「自分の殻を破る方法」

苦い経験を乗り越え、第二新卒でランスタッドへ入社|若きリーダーが育休を経て気付いた「自分の殻を破る方法」

森 一真 試験監督事業部 コンサルタント

profile
広島県出身 高校在学中から企業の経営に興味を持ち、県外への進学を試みるも家庭の事情で断念。広島修道大学へ進学し、経営学を中心に学ぶ。卒業後は、厨房機器メーカーの営業を経て、2020年1月にランスタッドへ入社。

挫折した野球少年時代に出会った「マネジメント」

ランスタッドの試験監督事業部は北は北海道、南は福岡まで全国に拠点を展開し、全国規模の大型試験にも対応しています。各種国家試験・検定試験など豊富な実績があり、試験監督員の派遣はもちろん、会場手配から試験当日までトータルサポートを提供できることが大きな強みです。森は広島支部の試験監督事業部でリーダーを務めています。

 

(森)「業務内容は、官公庁や学校法人、各種団体への試験監督代行の提案、マニュアルや掲示物の作成、派遣スタッフへの研修実施などを手がけています。役職はコンサルタントなのでポジションとしては営業にあたりますが、やはり試験監督事業の山場は試験運営です。私自身も年10回以上は試験会場へ赴き、会場責任者として指揮を執っています

 

試験監督事業部広島支部にいるスタッフの人数は約300名。20代という若さでメンバーとともに大勢の派遣スタッフを取りまとめる森のヒストリーを振り返ります。

 

幼少期より野球に熱中してきた森。中学まで第一線でプレーし野球の強豪校へ進学するも、選手層は厚く、実力差に挫折を感じました。

 

(森)「夢が途絶えたような喪失感を覚えました。気持ちを切り替えて、持て余した時間を読書に費やすことにしたんです。ドラッカーの名著『マネジメント』に感銘を受けて以来、経営学に興味を持つようになりました」

 

大学では経営学を専攻。知識を得ただけだった経営学が現実味を帯びていくなかで、特に個人店や中小企業のマーケティング理論に面白さを感じます。身近なビジネスを支援しつつ人と携わる仕事がしたいと考え、飲食店向けの厨房機器メーカーに就職します。

 

(森)「正直、ここでの経験は苦いものでした。多忙な飲食店経営者からは厳しい態度を取られ、男性社会の営業部も自分の肌には合わず、心が折れてしまったんです」

 

8ヶ月で退職し、第二新卒として仕切り直すことを決意。自分の中にある「人に携わる仕事がしたい」という気持ちを再確認し、幅広い業界に目を向け情報を収集しました。そのなかで人材業界に興味を抱き、特に好奇心をくすぐったのがランスタッドの「試験監督事業」の文字だったとか。

 

(森)「シンプルに面白そう!と思いました」

 

具体的な業務内容はわからなかったものの、直感を信じて応募。その後の面接では、社員の穏やかな雰囲気と外資系企業らしい風通しの良い社風に感銘を受けました。

 

(森)「求職者にもフレンドリーで、敬意を払ってもらったことに感動しました。社員も顧客も大切にしながら成長してきた企業なのだろうと感じられました。自分は叱られて伸びるタイプではないと過去の経験から学んでいたので、ランスタッドならうまく行くかもしれないと思ったんです

試験監督事業=チームスポーツのような達成感

▲チーム集合写真

試験監督事業部に配属されてからは無我夢中でした。前職と同じ営業職とはいえ、求められる「成果」は大きく異なっていました。

 

(森)「前職では顧客の希望する製品を配送すれば納品完了となります。商品がそろわないことはまずないので、受注をもらった時点でゴールは見えています。ですが、試験監督事業は100%のサービスを提供して『納品』なので、最後まで全力です。試験時間が1分でも押したらほかが完璧でも失敗なので、1秒も気が抜けません

 

完璧な試験運営のために、事前準備では受験者目線を徹底します。本番前は「この掲示物の説明はわかりにくくないか」「案内図は明解か」「通路に配備した派遣スタッフの人数は適切か」など、受験生の気持ちになって会場を歩くそうです。

 

(森)「会場内を迷う、座席を間違えるなどは特に多いトラブルです。こうしたトラブルは試験の進行を妨げるほどではありませんが、受験者としては動揺を誘う深刻な事態。受験者がいつも通りの実力を発揮できるよう、先回りして不安因子をつぶすことを肝に銘じています

 

試験という受験者の人生におけるターニングポイントを演出する仕事に誇りを感じている森。最低でも100%の成果を信条に、派遣スタッフ教育にも熱を込めます。

 

(森)「試験監督事業の派遣スタッフさんは人生経験が豊富な主婦の方や、定年退職後に登録された方も多くいます。受験者が遥かに年下の場合もありますが、派遣スタッフさんには丁寧な対応をお願いしています。そのためには、まず私が派遣スタッフさんに敬意を払い、誰よりも丁寧に接し、周囲の模範になるよう務めています。このような姿勢の積み重ねにより派遣スタッフさんの信頼を得て、円滑な運営に欠かせないチームワークが生まれると実感しています」

 

緊張感のある仕事だからこそ、その先にある達成感も大きなものです。

 

(森)「試験が成功したときは、派遣スタッフさんとハイタッチするほど嬉しいです。こんなチームスポーツのような達成感を得られる仕事はあまりないと思います

育児と仕事の両立により、パフォーマンスが向上

▲先日パパになった森。「育休や子育てのために働き方を変えたことで、業務の優先順位を考えざるを得なくなり、結果として仕事の精度が上がった」と語る

先日子どもが誕生し、パパになった森。これにより働き方を見直したと教えてくれました。

 

(森)「昔は育休は女性が取るものだと思っていました。ですが、ランスタッドに入社し、大勢の男性社員が育休を取る姿を見て考えが変わって思い切って取得したら、子育ての大変さが痛いほどわかりました(笑)。育休終了後も家族に対し『自分にできることはないか?』と自然と身体が動くようになりましたね」

 

その後も1ヶ月間は出社を週1にセーブし、家族を支えながら業務に従事。それまでは人に任せるより自分が動いた方が楽だと思い、仕事を抱えがちだった森ですが、この期間に大いに鍛えられたと言います。

 

(森)「育休以降はメンバーに仕事を積極的に振るようになりました。管理職を目指すうえで必要なスキルだと自覚していましたが、それまでは性格的になかなかできなくて。物理的に無理な状況に追い込まれたことで、やっと殻を破れたかなと感じています

 

現在、広島支部には森以外にオペレーションスペシャリストとコーディネーターが2名ずつ配属されています。コーディネーターに関しては県外在住者で完全在宅勤務です。毎朝オンラインの全体ミーティングを実施するほか、コーディネーターとは電話を活用して小まめに悩みを共有し、距離を感じさせないコミュニケーションを意識しているそうです。

 

(森)「私は育休や子育てのために働き方を変えたことで、業務の優先順位を考えざるを得なくなり、結果として仕事の精度が上がりました。以来、個人の都合に合わせた働き方は必ずしもハンデではないと思うようになったんです。むしろそこから生まれる創意工夫こそ人を成長させるはずなので、私なりのやり方でメンバーを応援したいですね

多様な価値観に囲まれて、固定概念を手放せた

▲上司と一緒に

入社して5年目を迎えた森は、面接から現在まで常に人に恵まれていたと振り返ります。

 

(森)「入社試験のときに感じたアットホームな印象そのままでした。上司・同僚・部下・全員に恵まれており手本となる方がたくさんいます。新卒・中途・外国人・チャレンジド社員など、バリエーションに富んだメンバーが多いという点もランスタッドの魅力です」

 

多様な人材が集うメリットは、自分の価値観に疑問を抱けることだと言います。森自身、ランスタッドに入社してから自分のなかにあった「管理職=男性」「育休=女性」「社員=新卒入社」などの固定概念に気付いたそう。

 

(森)「自分と違う価値観を持つ仲間たちの存在はいつも自分をアップデートさせてくれます。さまざまな人との摩擦のなかで、仕事の進め方や自分の働き方についても『これがベストなのか?』と良い意味で疑えるようになりました

 

ゆくゆくは管理職になりたいと考えている森。特に大所帯の試験監督事業部を取りまとめる部長は、面接以降、常に憧れの存在だと言います。親しみやすさときめ細かさを備えた懐の広い上司になるのが目標です。

 

(森)「将来的には試験監督事業部以外の部署も経験してみたいですね。主体的にキャリアを選べる社内公募制度で、自分に足りない経験から逆算して行き先を決めていけたらいいなと思います

 

最後に、試験監督事業部の魅力を次のように話してくれました。

 

(森)「試験監督事業は何十〜数百名の派遣スタッフさんや試験実施団体様が一堂に集う大きな仕事ですが、『円滑な試験運営』という共通のゴールがあります。年齢もバックグラウンドも異なる人々が、一丸となって何かを成し遂げようとする様子は何度経験しても胸が熱くなるものです。チーム感を重視し、達成感と充実感を得たい人にはこれ以上ない天職だと思います」

#ハッシュタグ
リーダーシップ中国・四国・九州人材派遣(スタッフィング)働くパパ育休・産休
関連する記事
一覧へ戻る