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新卒入社での「失恋」から飛躍 急成長ビジネスの立役者が語るこれまでとこれから

向 良和ランスタッドテクノロジーズ エンジニア事業部 部長

profile
石川県出身。法政大学へ進学。卒業後、旅行会社での法人営業を経て、2007年に株式会社キャレオへ入社。その後、2018年のランスタッドとの経営統合により転籍。

フォーカスすべきは結果ではなく「どうあるべきか」

新卒で入社した会社でのチャレンジを思い起こす向。

大学を卒業後、旅行会社に就職した向良和。入社後の集合研修を優秀な成績で終えたものの、配属された支店では何もかもが上手くいきませんでした。

 

(向)研修ではドラフト1位だったと思います。でも新しくできた支店に配属されたら周りのレベルも高くてまったく付いていけず、誰からも必要とされないことに悲しさを感じていました。

 

『期待に応えなくては』と結果ばかりを追い求めていた向。日々、目の前のタスクをこなすことで精一杯、疲弊していました。
苦しみながらも6年間もがき続けましたが、最終的にはできる仕事が無くなり、退職を余儀なくされます。再就職にあたって向は「自分を必要としてくれる会社で働きたい」という想いから、一番に内定をもらったキャレオ(ランスタッド前身企業)に就職を決めました。

 

(向)当時はランスタッドになる前で、今よりずっと規模の小さなビジネスでした。今のエンジニア事業部のベースとなる部署があったのですが、あまりプレッシャーが無くて。前職では『すごく稼がないと生きていけない』と自分の中でかなりハードルを上げてたので、良い意味での驚きがありました。

 

それまでは「これだけ頑張っているのだから評価してほしい」と、会社に対する期待や依存があったという向。だからこそ、退職する際には片思いの相手に失恋したような感覚を覚えたそうです。
しかしキャレオに身を置くことで、自分を見つめ直し内省する精神的な余裕が生まれます。結果ではなく「営業職としてどうあるべきか」にフォーカスすることで、結果が出るサイクルのコツを少しずつ掴んでいきました。

  

(向)会社に評価されることではなく、自分にベクトルを向けないといけないと気づきました。結果を出すには、結果を出せる自分になるために自分が成長するしかないんだと思うようになったら、成果が後からついてくるようになった。だから努力していればいつかできるようになるし、誰にでもチャンスはあると思っています。

30代で与えられた機会と成長実感

現在はエンジニア事業部の部長としてチームを引率しています。

キャリアを再スタートさせた向は、とんとん拍子にマネージャーに昇格。今ではエンジニア人材を専門とするrandstad technologiesのエンジニア事業部事業部長を務めます。

 

(向)マネージャーになるまでは、自分の範囲の中で自分がやればなんとかなっていたんです。でもはじめてマネージャーになった時、『自分だったら絶対そんなことしない』ということが多発した。自分の影響が及ばないところでトラブルが起きるので難しさを感じました。

 

それまでは自身が営業担当として取り組んでいたことが“正”。しかしマネージャーとなってからは、同じことを部下にやってもらおうとしても上手くはいきません。相手を変えようとするのではなく、自分が変わることで相手が変わることに気づきました。プレイヤーとしての動きとマネージャーとしての動きは違う世界観の中にあり、意識の世界が自分以外の相手にも広げなくてはならないことの難しさに直面したのです。

 

(向)僕は上手くいかない時や成果が出ない時に本屋に行きます。自分で課題を特定できないことも結構あるので、本屋に行ってビジネス本のコーナーをウロウロすると、目線が止まる時があって。そこで『自分が今関心があるのはこの辺のテーマだ』というのをピックアップして読んでいます。

 

事業部長になった今でも、常に悩み迷いながら、いかに部下たちの成長を支え機会を与えていけるかを考えています。

 

(向)ランスタッドは僕にチャンスを与えてくれました。すぐにマネージャーになれて色んなことに向き合える良い機会があった。今のメンバーたちにもそういう機会を提供していけば、やれるだろうと信じて疑いません。ビジネスが成長していけば新しいポジションも生まれるので、今はそこに注力しています。

 

仲間を増やしていくために、やる気がある人材には積極的に機会と環境を作っていく。それが結果としてエンジニア事業部の拡大につながっていくと向は考えています。

 

(向)僕は20代の頃は、結果が出せず、自分では頑張っているつもりでしたが他責思考になっていて具体的に努力をする行動がともなっていなかった。スポーツで例えると、試合(=仕事中)は頑張っていたけど、練習を一切していなかったという感じです。それが、新しい環境では30代の自分が言ってること・やってることが段々広がっていった感覚がすごくありました。誰も自分の話を聞いてくれなかったところから、1人から2人、10人と増えていった。自分の成長を実感できる機会がたくさんあったから続けてこれたのだと思います。

良い人間関係を継続していくための3つの貢献

エンジニア事業部の仲間と。チームからは「ぶれない」リーダーとして尊敬される向。

かつての自分がやりがいを見つけ、ポジティブに成長していけたように。同じ志を持つ仲間を一人ずつでも増やしていくことを向は目指しています。そのために一番重視しているのは人間関係。「良い人間関係」とはどういうものなのかを問い続けます。

 

(向)まずはどうやって成果を出していくか。あとは僕らが掲げているビジョンに対してどう取り組み、どう成長していけるか。直接の成果』『価値への取り組み』『人材の育成の3つの貢献にフォーカスしながらコミュニケーションを取っていくと、チームとして一体感が出てくると思っています。

 

共感したビジネス書の内容はノートにまとめ、マネージャー陣との月次会議で共有。自分の価値観や経験を教え込むべきか、上手くいかないと目に見えていても各々のメンバーの意向を尊重すべきかは、事業部長になった今でも模索が続いています。

 

(向)会議の時に精神論を言ったりするんですけど、だいたい直近で読んだ本からの引用ですそれをみんな分かってるので『向は最近何の本にはまってるんだ?』とクイズになっています(笑)

 

変化が早い市場の動きの中で、自身も変化しながら成長を求めていく向。これからさらなる拡大が見込まれるエンジニア事業部であっても、もうかつてのように結果だけを求めることはありません。
新しいポジションを作り、インセンティブとして表彰制度を設ける。事業の組み立てや予算をメンバーの成長機会を起点に考える一方で、当然ながら高い意識をメンバーに求めています

 

(向)エンジニア事業部は直近の5年で売上規模が2.5倍ぐらいなっている僕がここに至るまでの10年の経験がスタートポイントになれば、今後はより大きなスケールがなされる訳です。それを叶えられる人材を期待しているし、現時点で出来ないことがあっても、自分が成長することで必ず出来るようになっていける、と自分への期待値が高い人、自分で自分を動機付けしていける人じゃないとフィットしないと思います。

事業部は誰のもの? 個人の価値観を実現できるように

「ビジョンもED&Iも、そのギャップを埋めていくポジションに僕は一番やりがいを感じてる」と語ります。

「2030年までに500億円の売上達成という目標を掲げるエンジニア事業部。社員の成長やエンジニアの活躍、クライアントの発展を応援するHunting for potential」をビジョンとして打ち出しています。

 

(向)一応ビジョンを作ったんですが、それがあんまり前に出るとちょっと何かズレる感じがするんですよね。事業部って誰のものなんだ?っていうのがあるんです。僕自身は、勝手に高い目標を掲げてチャレンジしていくことが好きだからやってるだけなんですよね。

 

事業部という単位になると、その中にはさまざまな人が身を置いています。個々人に対して「こうあるべきだ」とか「自分の方針に合う人で固めたい」などと、向は全く思っていません。

 

(向)たくさんの人がいますが、個人の価値観なり考え方を表現できる、実現できる環境が良いんじゃないかなと。事業部のメンバーから見たときに、何か同じ気持ちになれないっていうのはあると思うんですね。例えば自分と違う価値観や考え方に触れることは、組織にとって良い意味で緊張をもたらしてくれるし、そういう違いを乗り越えて同じ風景を見ることが出来れば、一段上のレベルにいけると考えています。

 

ランスタッドが力を入れるエクイティ、ダイバーシティ&インクルージョン(ED&I)の活動に対しても、向は同じ感覚を抱いています。人材ビジネスの現場では、より年齢が若いスタッフの方がクライアントに喜ばれるという現実。綺麗な言葉で理想を語っているだけでは、実際には上手くいかないことがたくさんあるのもまた事実なのです。

 

(向)現実的に今のビジネスでは簡単に実現できることではないことだからこそ、自分の中で前向きなチャレンジになっている現状はどうあれ、自分に何ができるかを考えなきゃいけない。ビジョンもED&Iも、そのギャップを埋めていくポジションに僕は一番やりがいを感じてるんですよ。そこが僕の中でチャレンジになっています。

 

目標を設定してチャレンジし続ける。今の向にとってそれは会社のためではなく、あくまでも自身の成長のためです。

 

(向)仕事は自分の成長への原動力。会社は僕に成長のきっかけを与えてくれる良き存在だと思っています。基本的には自分次第です。

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