interview未経験からの挑戦 人材コーディネーターから管理職へ上り詰めた女性リーダーの軌跡とその先のキャリア
黒澤 理恵首都圏お仕事紹介センター マッチング1課╱ソーシング1課 課長
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- 学校卒業後、人材サービス企業へ入社し業務推進部にて登録や研修業務に携わりながら会社の運営にかかわる予算管理や経理業務全般に従事。 今後のキャリアのため、少し違う職種に触れてみたいという考えから転職。 受付業務を経験した後、やはり人材サービス業界に戻りキャリアを積んでいきたいという強い気持ちから、ランスタッドへ入社。仙台支店でコーディネーターとコンサルタントを経験、その後社内公募で都内へ異動、コーディネーターのリーダーを経て現在は首都圏お仕事紹介センター1課の課長として奮闘中。
未経験から人材コーディネーターへの転職。自分のスキルを生かせる新しいチャレンジを求めて仙台から首都圏へ上京
――経歴を教えていただけますか?
(黒澤)学校を卒業した後、人材派遣会社に入社、管理部門で経理を5年経験しました。 その会社はとても忙しく、かつ一人で経理と財務全てを担当していたので、5年間勤めたあと、少し休みたいと思っていました。また、違う仕事にも興味があったため、退職をして、運送会社に入社しました。が、前職が忙しかったため、運送会社では時間を持て余してしまい、自分の性分には合っていないと思いました。人材業界は好きだったので、今度は人に関わるポジションをやってみたいと思い、ランスタッド(当時のフジスタッフ)にコーディネーターとして入社しました。
10年ぐらいコーディネーターを経験した後、リーダーに昇格、その後、コンサルタントも経験しました。当時、仙台にいたのですが、コンサルタントとコーディネーター両方の経験を活かせる仕事に挑戦してみたいと思い、社内公募を利用して首都圏の、営業から人材のリクルーティングアレンジまで一気通貫型でできるユニットというポジションに応募して都内に異動しました。その後組織編成があり、コーディネーターからリーダーに昇格しました。そしてその後、社内公募で課長職に応募して現在に至ります。(ランスタッドの社内公募制度についてもっと知りたい→クリック)
――コーディネーターからコンサルタント、ユニットからマネージャーに手を上げて、仙台から東京へ異動したという話がありましたが、なぜ挑戦しようと思ったんですか?
(黒澤)コンサルタント、コーディネーター両方の良さと楽しさが分かるんですが、やはりどちらかしかできないんですよね。当たり前なんですが、コンサルタントならコンサルタント、コーディネーターならコーディネーター。コンサルタントとして学んだことをコーディネーターに伝えて支えて行こうと思っても、同じ職種じゃないので、なかなか思うように伝わらないと感じました。それでは自分の経験が活かしきれないと思いました。そんな時に営業から人材のリクルーティングアレンジまで一気通貫型でできる、パートナーとして一緒にやれるユニット制に魅力を感じたんです。 その時は後先考えず、とりあえずやってみたいっていう想いだけでした。 東京はもともと縁のある土地ではなかったのですが、当時の新宿の支店には、仙台で一緒に仕事をしていたメンバーが結構いました。 一緒にお仕事をしたことのある方々がいらっしゃったので、何かあっても相談できるだろうと思い、胸を借りるつもりで、ここでやってみたいと思いました。
課長職に手を挙げた理由 求職者との向き合い方
――その後、コーディネーター職との業務にチェンジされて、リーダーから課長職に手をあげたいきさつについて教えてください。
(黒澤)自分自身、そしてこの会社の与えられた目標に向かって数字を達成していく楽しさはもちろんのこと、コーディネーターとして(派遣)スタッフの方と向き合って、その方に見合う仕事を紹介するだけではなく、如何にその方に納得をしてもらい、仕事でご活躍いただけるか、というところにも仕事の面白さを感じていました。求職者の方に寄り添いつつ、こちら側でも方向性をしっかり導き、お互いに本当に喜び合える仕事の仕方で成果を出していく。私だけではなくこの組織のメンバーが、そういう仕事の面白さをみつけていける組織になることが会社の成長につながると考えました。そうなったときに今のリーダーとより大きく発信できる課長というポジションに挑戦してみようと思いました。
――求職者に寄り添うだけでなく、方向性を導いていくっていう話があったと思います。それは結構難しいと思ったんですが、工夫してることや心がけていることはありますか?
(黒澤)ご要望やご希望を沢山お話される方に対して、それが叶った時に本当にそこで御自身のスキルを活かして活躍することができるかというところまでイメージして頂くようにしています。そうすると、ご自身が壮大な希望を抱いてる、あるいはこういうところまでは許容ができそうなど、気づいてくれる方が多いです。そうするとこちらがご提案できる幅も広がりますので、そういうところを一番大切に心がけて求職者の方と向き合っています。
――何かキラーワードとかあるんですか?例えば未経験だけどこういうことしたいんです、とおっしゃった方に気づきを与える言葉はあるんですか?
(黒澤)キラーワードのような特別なものはないんですが、例えば、ご本人がご希望される会社をお聞きしてから、当社ではこういうお取引先がありますとお伝えし、その企業のホームページを一緒に見ていただきます。 そうすると、その会社の該当ポジションで、実際に働いている社員の声が掲載されていることもありますよね。それをご覧いただき候補者の方がそこで就業した時に、ここで仕事をしている自分をイメージできますか?という話しをします。想像するだけでなく、実際に自分が働くイメージを作って頂いて、長く働いていけるか、本当に自分の希望に合ってるものなのか、ということを考えていただきます。そうすると、色々気づいてくれる方も多いです。特に若い方ですと、周りの方の意見に流されてしまったり、それが自分の希望にすり替わっていることもよくあると思いますので、本当に自分がやりたいことはどうなのか、という話を掘り下げてしていくようにしています。
様々な年齢、経験、働き方が共存するセンター
――今の組織について教えてください。
(黒澤)センターには50名強ぐらい在籍しています。センターは3課体制(2022年6月時点。2022年10月から5課体制に変更)私は20名程の1課をマネジメントしています。
――課長として今の仕事の面白みはどういったところにありますか?
(黒澤)現在3つのセンターがあり、それぞれ個性のある組織です。新しいメンバーもいますが、ベテランの方もたくさんいらっしゃって、派遣スタッフと向き合っています。本当に個性的なメンバーがたくさんいて、そういったメンバーたち一人一人を成長させる、一体化を持って仕事を進めていくのは大変な反面、成果が出せた時はすごく充実感も達成感を得ることができています。
――社員の経験値とか、属性や年齢も幅広いですか?
(黒澤)若い方は20代前半から、50代半ばくらいの方もいます。
――勤務体系について教えてください。
(黒澤)基本的にテレワークなんですが、新人の方が出社する時は、その方の研修やOJTをやるために他の社員も出勤をしてコミュニケーションを取ることはできています。
――今の仕事内容としては、皆さんのマネージメントが一つあると思うんですが、それ以外にどういう仕事をされてますか?
(黒澤)ここは運命共同体なので、コンサルタント側との橋渡し役であったり、当然コンサルタント側の、課長たちのサポートでクライアントとの商談に一緒に同席させていただくこともあります。また大きな案件などではコンサルタントと協力をして、(派遣)スタッフの方の対応やフォローもしています。
――依頼してくるコンサルタントは、黒澤さんの一課だと何人ぐらいいるんですか?
(黒澤)実際に依頼してくるコンサルタントは5~6名ですが、時折何かあった時に相談を受けるのは東京営業部のコンサルタント全員を相手にしている状況です。
――その5~6人のコンサルタントは案件が入ったら、CJC一課に依頼することが決まってるのでしょうか?
(黒澤)CJC1課は4つのチーム分けをしていて、それぞれにリーダーを配置をしています。新宿の支店をメインで担当するチーム、日本橋をメインで担当するチーム、金融支店をメインで担当するチームに分けていて、基本はその担当チームに依頼が流れてきます。
コンサルタントから管理職への転身を経て今後の目標を語る
――先ほど出た大型案件などには黒澤さんも入ることもありますか?ご自身のコンサルタントの経験は活かせていると思いますか?
(黒澤)はい、非常に活かすことができていると思います。地方のコンサルタントは、オフィス系だけではなく、ファクトリーやスポット案件なども扱っているので、お客様のご要望にお答えする時に、そういった多種多様な案件に対応してきた知識を活かしてアドバイスができたり、商談に同席してる時にそういったお話をすることができています。
――コーディネーターだけでなくコンサルタントをされた経験があるのはコンサルタント側からも嬉しいというか、コンサルタントの気持ちを分かってくれる、お客様の高い(ご要望)ここまでこう譲ってもらうかとか諸々あるのでその辺りがすごく生きてらっしゃるのかなって聞いてて思いました。後は、入社から長く勤められていますが、ランスタッドで働き続ける理由があったら教えてください。
(黒澤)新卒で入社した人材派遣会社では管理部門にいたので、実際にスタッフの方と触れ合う事はあまりありませんでしたが、登録の対応などには少し携わらせて頂いてました。そこでいろんな方の話や職歴を聞くことで勉強になりました。また話を聞くこと自体が楽しいですし、話を聞きながら、その人にとって大きな判断である明日の仕事を決めるというところに大きく携わり、かつ喜んで頂ける所に面白さや楽しさを感じていました。
1社しか転職の経験がないですが、転職して別の会社に入社した時、そこで仕事の楽しさをあまり実感できなかったんです。ここでは大変な日もありますが、その先にどういう達成感があるか、何度も経験してきているので、その達成感が癖になってきたみたいです。これで売上になる、利益になる、みんな頑張ってインセンティブももらえるみたいな、そういった気持ちですね。
――経験値からここの山超えればみたいなのがぶら下がってるのが見えるということですね。今後の目標を教えてください。
(黒澤)今後の目標は、CJCのセンター長としてもっとこの組織を大きくしていきたいという願望があります。でも、まずは今いるCJC1課のメンバーをボトムアップし、一人ひとりが仕事に対して楽しいと思える、そして成長して行ける、自分たちの存在価値や存在意義を感じてもらえるような組織にしていきたいです。
――これだけは何か伝えておきたいランスタッドの魅力とかあれば教えてください。
(黒澤)(ランスタッドには)やりたいと思ったことをやれる環境が整っていると思っています。新しいことに挑戦したい方、向上心がある方にはマッチする職場だと感じています。