interviewたった一通の連絡が人生を動かした──人材業界で「介在価値」を貫くということ

石黒 佳奈オペレーショナルタレントソリューション事業本部 北日本人材紹介チーム
プリンシパルパームコンサルタント
- profile
- 1982年、北海道千歳市生まれ。高校卒業後に上京し、進学を機に自分自身が進路に悩んだ経験から「キャリアに迷う人を支えたい」と考えるようになり、新卒でキャリアアドバイザーとして社会人生活をスタート。 その後は複数の企業で人材紹介やキャリア支援の仕事に携わり、リーマンショックといった社会的な変化の中でも経験を重ねてきた。結婚・出産・移住を経て一度は家庭に専念する時期もあったが、再び復職し、リモートワークがまだ一般的でなかった頃から柔軟な働き方を実践。組織の立ち上げやマネジメントにも取り組んできた。 現在は、これまでに培った経験を活かし、求職者と企業の最適な出会いをつくるとともに、北海道における人材紹介の可能性を広げることに力を注いでいる。
原点は「人が好き」──人材業界に導かれた「ご縁」と決断の連続
北日本人材紹介チームでプリンシパルパームコンサルタントを務める石黒。現在は北海道でクライアントと求職者の双方に深く寄り添う「両面型コンサルタント」として活躍しています。
キャリアの原点は意外にもテレビ業界。制作会社から複数の内定を得ていたものの、激務と収入のバランス、将来への不安から別の道を模索することになります。
(石黒)「学校のキャリアセンターの先生に相談していくなかで、人の仕事の悩みを聞く仕事があると知ったとき、まさにこれだと思いました」
その直感に従い、石黒は人材業界へ飛び込みます。以来、キャリア支援を天職とし、プライベートと仕事の垣根なく「人の幸せを結ぶこと」に価値を見出してきました。
北海道へ移住後は、スタートアップ企業の立ち上げや、フリーランスとしての人材紹介業務など、さまざまな働き方で実績を重ねます。その後、ランスタッドの全国お仕事紹介センター(現在のタレントセンター)の立ち上げメンバーに参画。リーダーとして入社し、のちにマネージャーに昇格します。部門拡大期にあたる多忙ななかで、同時に15人の新人育成を担ったこともあったそうです。
(石黒)「土日も関係なく、困っているメンバーがいればすぐに手を差し伸べられるようにしていました。責任感とやりがいはありましたが、家庭との両立が難しく、悩んだ末に泣く泣くリタイアすることにしました」
その後、他社で北海道と東京を行き来する二拠点勤務を続けるなかで、「北海道に根ざして働きたい」という想いが徐々に強まっていきます。
そんな折、かつての直属から一本の連絡が届きます。「北海道の人材紹介のコンサルタントとして、ぜひ来てほしい」その言葉は、石黒の心を大きく揺さぶりました。
(石黒)「以前、激務から退職した経緯もあったため、家族からは猛反対されました。しかし、地元の仕事に携わりたいという気持ちと、元上司からの『ご縁』に背中を押され、もう一度ランスタッドでチャレンジしようと決めました」
これまでのキャリアはすべて「誰かに必要とされたこと」からつながっている。石黒の再出発は、「自身の価値観にフィットした場所で信念を持って働く」という選択でした。
地元・北海道で見つけた新たな挑戦──地域に根ざした価値提供のかたち
ランスタッドに再入社し、北海道エリアを担当するコンサルタントとしての歩みを始めた石黒。改めて地域に深く関わるなかで、東京とはまったく異なる採用の現実を目の当たりにします。
(石黒)「東京と北海道では、市場が180度違うと感じました。首都圏は企業数も多く、採用にかけられる予算やスピード感もまったく異なります。一方、北海道は知っている企業も多いけれど、実情を深く理解してはいなかった。だからこそ、点と点がつながって『なるほど、だからこの会社はこういう採用方針なんだ』と見えてくるのが、すごく新鮮でした」
北海道での仕事は、クライアント・求職者ともにゼロベースからの信頼構築が必要でした。既存の取引がない企業にも一件ずつアプローチし、同時に求職者のサポートも進めていく。その地道な活動が、石黒のなかで価値に変わっていきます。
(石黒)「開拓が大変というよりは、自分の知識を増やすために必要不可欠なこと。やればやるほど面白くなります」
そのような経験のなかで特に印象に残っているのが、風力発電で注目を集める外資系企業の採用支援です。勤務地は日本最北端の稚内。地方であるがゆえに人材確保が難しく、採用に苦戦していたクライアントでした。
(石黒)「普通だったら敬遠されがちな地域。しかし、クライアントがどれだけ真剣に人を育て、社員を大事にしているかを丁寧に伝えることで、求職者に『ぜひここで働きたい!』という気持ちになってもらえます」
石黒は実際に稚内まで足を運び、職場環境や風車の現場を自分の目で見て確認。そのうえで、求職者にリアルな情報を自分の言葉で伝えます。また、企業の魅力を伝えるために、石黒は人事担当者だけでなく、現場のハイリングマネージャーに直接ヒアリングの機会を設けてもらい、福利厚生や教育体制まで徹底的に把握しました。
(石黒)「その会社の社員かと思われるくらい(笑)、社内制度に詳しくなっていました。それくらいやらないと、本当に働きたいと思ってもらえるレベルの情報は伝えられないと思ったからです。北海道という土地で必要とされているからこそ、私のようなコンサルタントが介在する意味があると思っています」
転職には人生の節目や家族との関係など、さまざまな背景があることも理解しています。特に、40代以降の求職者にとっては単なる仕事選びではありません。
(石黒)「短期離職は、場合によっては人生の傷になってしまう。だからこそ、『入ってみたら違った』ではなく、納得して入社してもらうために、企業のリアルな姿を誠実に伝えることが大切だと感じています」
石黒のスタンスは数字だけを追わず、価値提供を評価するランスタッドのカルチャーともマッチしています。
信じる価値観で働ける場所──「また会いたい」と言ってもらえる仕事を続けていくために
同じ人材業界であっても、企業ごとに仕事の進め方や評価される価値観は異なります。
(石黒)「一社ごとに深く向き合うやり方は、会社によっては効率が悪いとされることもあると思います。しかし私は、ただ数字を追うのではなく、求職者とクライアントのどちらにも納得してもらえる提案をしたい。ランスタッドでは、それがしっかりと評価されるんです」
石黒のポリシーは、日々の丁寧な行動にも表れています。例えば、遠方から面接に来る求職者は空港まで迎えに行き、自ら車でクライアントまで送迎します。
(石黒)「会社までどうやって行けばいいのか、不安に感じる求職者もいます。すると、クライアントからも『どうやって来るのか心配していたけれど、石黒さんが送ってくれて安心しました。ランスタッドさんって本当に手厚いですね』とおっしゃっていただけて。それが信頼につながっていると感じます」
転職が決まった後も関係は終わりません。入社が決まった求職者と「プレースメントランチ」や「ディナー」を共にし、会社の費用でお祝いの時間をつくる文化があることにも、石黒は大きな感動を覚えたといいます。
(石黒)「『決まったから終わり』ではなく、『出会いのはじまり』として、しっかりと向き合える。そんなあたたかい関係を築けるのがランスタッドです」
実際に、「次に転職を考えている友人がいたら、石黒さんを紹介したい」と声をかけられることもあるそうです。その瞬間こそが、石黒にとってこの仕事の最大のやりがいであり、今後も大切にしていきたい価値観です。
北海道の産業と人材をつなぐ──一社一社との出会いを広げていくために
「北海道の企業を網羅したい」石黒のその一言には、これまで出会ってきたクライアントや求職者への想い、そして地元、北海道への強い責任感が込められています。
(石黒)「特にメーカー系や技術者の採用は、どこの企業も本当に苦戦しているはず。だからこそ、まずはランスタッドという存在を知ってもらうところから始めて、地道にアプローチを続けています」
札幌を中心に旭川や帯広といった地方都市にも足を運び、企業の人事担当者と一人ずつ会って関係を築く日々。企業への挨拶や情報収集を進める一方で、LinkedIn(リンクトイン)などのSNSも活用しながら、人材のスカウト活動にも力を注いでいます。企業と求職者、双方へのアプローチを地道に重ねながら、北海道に根ざした採用支援の幅を広げています。
そして最後に、これからランスタッドへの就職を考える方への言葉を尋ねると、石黒は笑顔でこう語ってくれました。
(石黒)「やるべきことをやっていれば、きちんと信頼してもらえる。だからこそ、もっと頑張ろうって思えます。人に寄り添って、クライアントと人のご縁を結ぶ仕事に、まっすぐ向き合いたい。そんな想いがある方にとってランスタッドはぴったりだと思います」
▲趣味はSUPです





