interview「育休3回」それでも歩みを止めなかった。支えられた経験が誰かを支える力になる

齊藤 裕子 タレントセンター本部 PTS1課 シニアコーディネーター
- profile
- 栃木県出身。高校卒業後、トリマー養成専門学校学校を卒業、動物病院にてトリマー兼動物看護士を経験。2007年にランスタッドへ入社。アドミニストレーターに従事、3回の育児休業を取得、その後、現在のコーディネーター職へジョブチェンジし現在に至る。
派遣スタッフからアドミニストレーターへ。キラキラの裏側で見えたもの
派遣スタッフとしてランスタッドと出会い、入社から18年6ヶ月。アドミニストレーターを経て、現在はシニアコーディネーターとして活躍する齊藤。
そのキャリアの裏には、3度の育休と仕事を続けることへの葛藤がありました。迷いながらも歩みを止めなかった日々。支えられた経験は、いま、誰かを支える力へと変わっています。
本記事では、子育てと仕事の両立に悩みながらも、成長を止めなかった理由と、その原点にある想いを聞きました。
公式採用InstagramおよびTikTokアカウントを開設いたしました。是非あわせてご覧ください!
Instagram: randstad_japan_ots_saiyo ランスタッド OTSビジネス人事採用チーム
TikTok: randstadjapan ランスタッドジャパン
齊藤のランスタッドでのキャリアは、派遣スタッフとしてのスタートでした。
人材業界を目指して入社したというよりも、働くなかで少しずつ会社の内側へと近づいていった。齊藤のキャリアは、こうした現場から始まっていきました。
派遣先での業務に携わりながら、支店のアドミニストレーター業務も担う立場へ。徐々に会社の内側に触れる機会が増えていきました。
入社前のランスタッドの印象を尋ねると、こう振り返ります。
(齊藤)「派遣スタッフとしてお世話になっていたので、親切な社員の方が多いというイメージでした。頼もしくて、とてもキラキラして見えました」
しかし、社員として中に入ってみると、見える景色は少し変わります。
(齊藤)「スマートに仕事をこなす憧れの社員の姿。しかしその裏には、泥臭いほどの努力がありました。数字や目標を追い、日々の成果と向き合いながら、プレッシャーを背負っている。その姿を知りました」
理想と現実のギャップに驚きながらも、尊敬の念はむしろ強くなったと話します。表からは見えない努力を知ったからこそ、自分もこの会社の一員として支えたい。その思いが芽生えていきました。
アドミニストレーターとして、給与計算や請求業務、社会保険手続きなどを担い、会社を内側から支える立場へ。「キラキラの裏側」を知った経験は、齊藤の仕事観の原点となっています。
信頼はここから始まる。条件の向こうにある「人生」を聴く
現在、齊藤はタレントセンターで登録面談の窓口を担当しています。
(齊藤) 「求職者が初めてランスタッドと接する場であることを、常に意識しています。こちらの思いを押し付けるのではなく、来てくださった方の気持ちを尊重したいと思っています」
齊藤が大切にしているのは、条件の奥にある背景まで聴くことです。
(齊藤) 「勤務時間や勤務地といった希望の裏には、それぞれの事情があります。家庭の状況や通勤環境、将来のキャリア観。そこまで踏み込めなければ、本当の意味でのマッチングにはつながりません」
同じ言葉をかけても、相手によって受け取り方は違う。 心を開いてもらうまでの距離も、人それぞれです。
(齊藤) 「人によって、同じ対応をしてもまったく反応が違います。日々、勉強ですね」
印象に残っている出来事として、配属して間もない頃の経験を挙げてくれました。
担当エリアが変わった直後、口調や言い回し、土地勘のなさについて厳しい指摘を受けたことがありました。落ち込まなかったわけではありません。それでも、齊藤は立ち止まりませんでした。
(齊藤)「いただいた言葉を、次にどう活かせるかを考えました。それ以来、地名や通勤経路、道路事情は徹底的に調べています。話し方や語尾など、細部にも注意を払い、求職者が安心して話せるように心がけています」
人と向き合う仕事に、明確な正解はありません。だからこそ、試行錯誤を続けるしかない。けれど、その難しさの先にあるやりがいもまた、「人」がもたらしてくれます。
(齊藤)「以前、長く寄り添って転職支援をしていた方から、再び連絡をいただいたことがありました。他社で働いた後、また仕事を探すタイミングで『もう一度お願いしたい』と言ってくださったんです。
仕事探しは人生の大きな転機。その場面に立ち会えること、そして信頼を預けてもらえたことが、本当にうれしかったですね」
信頼のはじまりをつくるこの仕事は、人の人生にそっと寄り添う、静かな責任と大きなやりがいを併せ持っています。
葛藤を越えて、営業職へ。迷いの先で選んだキャリアへの挑戦
3人の子どもを育てながら働き続ける道のりは、決して平坦ではありませんでした。齊藤が最初に育休を取得したのは2010年、入社3年目。第一子の出産でした。
(齊藤)「第一子のときは、正直に言うと不安しかありませんでした。復帰したとき、自分の居場所はあるのか。子育てをしながら本当に働けるのか。周囲に迷惑をかけてしまわないか。そうした思いばかりが頭を巡っていました」
強く記憶に残っているのは、復帰初日の朝です。
(齊藤)「1年間の育休はあっという間でした。本音を言えば、もっと子どもと一緒にいたいと強く思っていました。当時は完全出社。保育園に預ける朝は、本当に心苦しかったです。子どもが泣く姿を見て、私も胸が締めつけられて……」
復帰後、現実はさらに厳しいものでした。子どもは頻繁に体調を崩し、早退や欠勤が重なります。風邪をこじらせ、肺炎になったこともありました。
(齊藤)「病気にさせてまで、仕事を続けるべきなのか。子どもにも申し訳ないし、会社にも迷惑をかけている。どちらにも申し訳なくて、辞めようと思ったことも、何度もありました」
それでも踏みとどまることができたのは、周囲の支えがあったからです。
当時はまだ育休取得者が多い環境ではありませんでしたが、チームは温かく送り出し、そして迎えてくれました。子育て中の同僚もおり、状況を理解し合える関係がありました。
(齊藤)「自分だけが特別な立場なんだ、という孤独感はありませんでした。理解してくれる人がいる。それだけで、ずいぶん救われましたね」
また、6時間の時短勤務制度も大きな後押しとなりました。母親の支えを得ながら、「今を乗り越えよう」と覚悟を決めます。
その後、第二子、第三子を出産。
第二子の育休中には簿記2級を取得。復帰後は事務中心のアドミニストレーターから、営業職であるコーディネーターへとジョブチェンジを果たします。
(齊藤)「人材会社で営業を経験しなければ、この会社の本当の良さは分からない、と思ったんです。
実際に事務職のときには味わえない面白さがありました。いろいろな人に出会い、さまざまな価値観に触れられる。それがこの仕事の醍醐味だと感じています」
子どもたちは成長し、現在は長女が高校1年生、長男が中学2年生、末っ子が小学5年生に。働き方も、ほぼ完全在宅に近いスタイルへと変わりました。
(齊藤)「コーディネーターへジョブチェンジ後、国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得し、まだ小さかった子供たちを抱えながらも、夫にも協力してもらい、休日にスクーリングに通い養成講座に通いました。仕事をしながら資格の勉強をすることは、育児休業時以上に大変でしたが、無事取得することができました。」
かつて「続けられるのか」と不安を抱えていた日々は、いま、自分らしいペースで働く日常へとつながっています。迷い、葛藤し、それでも歩みを止めなかった時間が、齊藤の今をつくっています。
「今は頼っていい」いつか誰かを支えられる自分になれる
苦しかった時期、上司からかけられた言葉があります。
『今はみんなに頼っていい時期。子どものことを優先していいんだよ。その分、何年か後にフォローしてあげられるようになればいいんだから』
齊藤は、その言葉を今でも覚えています。
子どもが小さなうちは、急な発熱や体調不良は避けられません。分かっていても、「自分のせいで」と抱え込んでしまう。
(齊藤)「全部、自分がなんとかしなきゃって思っていました。でも、『今はいいんだよ』って言ってもらえて、肩の力が抜けましたね」
頼ることは甘えではない。それは、次に誰かを支えるための時間でもある。その意味を、齊藤は経験から知りました。いまは、あのとき自分がもらった言葉を、自然に手渡せるようになったといいます。
(齊藤)「困ったときは遠慮なく言ってね、って言えるようになりました。支えてもらった分、今度は私が支えたいなって思っています」
その視線は、個人の役割を超えて、組織全体へと向かっています。有志で集まる戦略会議にも自ら手を挙げて参加。自分の成果だけでなく、組織をどう良くするか考える立場を目指しています。
(齊藤)「まだ勉強中ですが、チーム全体を見渡せる存在になりたいと思っています」
最後に、これからランスタッドで働きたいと考えている方へのメッセージをお願いしました。
(齊藤)「この会社の一番の魅力は、やっぱり人だと思います。心のあたたかい人が多い。だから働きやすいんです」
一度離れても戻ってくる人がいる。それは、「人」に惹かれているからかもしれません。
(齊藤)「子育てしやすい制度が充実していますし、フォローしてくれるメンバーも多いです。私自身、何度も支えてもらいました。ママさん、パパさんにも安心して働いてほしいですね」
頼っていい時期がある。そして、支えられた分だけ、誰かを支えられる自分になれる。その循環があるからこそ、挑戦を続けられる。それが、齊藤の語るランスタッドの姿でした。

▲子供と一緒にキャンプを楽しみます




