interview「ランスタッドカラーに染められる」40代の飽くなき挑戦。魅力あるアウトソーシング事業の管理責任者へ
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長屋 育郎インハウス事業本部 オンサイトビジネス事業部 ファクトリービジネスグループ ジュニア事業所長
- profile
- 2018年9月ランスタッドに入社。製造関連(車載部品等の製造)の請負事業所の管理責任者と配置され、現在も生産、品質、労務管理の業務の遂行しながら活躍中。
夢を追い続け、一度きりの人生をチャレンジ精神でアタックし続けた20代
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群馬県出身の長屋。中学時代はバスケ部のキャプテンをしながら生徒会長をつとめ、学校でも周りの同級生からの信望が熱い人気者でした。高校では、当時群馬県出身のロックバンドが人気だったことから学校の友人とバンドを結成。卒業後も、進学先の専門学校ではアルバイトとバンド活動がメインの生活を送っていました。
「プロとして活躍したいとは思っていましたが、そんなに甘い世界でもないので、周りの家族やメンバーには普通に就職して会社生活を送ること以外は口にしていませんでした」
専門学校卒業後は大手の自動車メーカーに就職し、社内のシステム開発を担当するシステムエンジニアとして5年間務めました。
「どこの会社でも、システム開発に関する仕事に就くと同じかと思いますが、納期が近づくと連日深夜に及ぶ残業が続きます。業務に追われまくる生活を続けていく中で、ふと『このままの生活が続くのかなぁ』という思いに耽って、学生時代のバンド活動を思い出すことが度々ありました」
そんな時に、昔のバンド仲間と集まる機会があって昔話に花をさかせていましたが、『人生一度きり』と一念発起でプロをめざそうと退職に踏み切りました。
「当然、家族や会社の上司、先輩、同僚からは大反対されました。『10代でもあるまいし、現実を見なさい』と、みんな口を揃えて言いましたが、挑戦期間は3年間という期限をつけて思い切って退職しました」
こうして、再び長屋はアルバイトとバンド活動をメインとして生活していきます。
「バンドでは目の前のステージにすべてを出し切らないといけなくて、終わった瞬間に心と体は燃え尽きるんですが、頭は燃え尽きないんです。ライブ中に感じたこと、ライブ後にお客さんや共演者、スタッフさんから言われたことを踏まえ、次のライブをどうするか今後のことについてライブ後もずっと考えていました。ずっとその繰り返しって感じですね」
当初の計画通り3年が過ぎ、人生の岐路に立たされた長屋。このまま夢を追いかけるのは、いったん諦める決意をします。
「当時活躍していたアマチュアバンドのすごさを感じ、実力の差をひしひしと感じている中で、当時のバイト先の社員から『お前は音楽の世界じゃなくても活躍できると思うよ。だって、この仕事に取り組む姿勢が物語ってるじゃん。お前はやれる人間だと思うから、もし音楽以外の道を選択したとしても応援するよ!』って言ってくれたんです。
その言葉を受けて、割り切って再就職をすることができました。バンドもそうですが、思い込むのが大事で『俺は新たな職場で頑張るんだ!』と半ば自分に言い聞かせながらのめり込んでいきました」
アウトソーシングの管理責任者へ。メンバーやお客様のダイレクトな反応が、やりがいとモチベーションにつながる
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その後、長屋は知り合いの紹介で鉄工所に就職します。
「当時、その会社は生産管理システムを新規に導入したいということで、システム開発の経験がある人を探していたんです。何をしていいか迷っていた時期で、必要としてくれるならやってみようと思って入社を決めました。
それから10年ほどで製造課長に抜擢され、小規模の会社だったのでありとあらゆる業務を兼任しながら結果18年間務めました」
40歳を迎え、次の人生のステップとして転職を考えた長屋は、何気なく参加した合同企業説明会でランスタッドの担当者に声をかけられます。紹介された仕事が前職と近かったこともあり、転職を決意しました。
「入社してすぐに顧客先でのアウトソーシング事業の管理者として配置されて、教育、引継ぎを受けながらのスタートなりました。前職の経験から、いきなり管理責任者のポジションに就いたことで辛い思いをすることも結構ありましたが、周りのサポートを受けながら今年で5年目になりました。
今までは、何かをつくり上げる仕事をしてきて個人プレイでなんとか対応できることも多かったですが、この業界はクライアントと派遣スタッフを含めた人中心の考え方を持たないと対応できないことを痛感しました。
初めから管理責任者のポジションで入社し、何も見えてないまま仕事をしていたため、お客様や派遣スタッフなどから声をかけてもらうことが非常に少なかったのですが、最近ではお客さまも含め、社内の人たちからも相談・連絡を受けることが増え、対応もできるようになったことで成長を感じています。派遣スタッフには、自分の関わった仕事が皆さんのキャリアに貢献できているのだなと感慨深いものがあります」
実際に自身が関わった業務では、お客様から直接意見をもらえることを新鮮と感じ、モチベーションになったと言います。
「私は、とにかくクライアントと話すようにしていました。『毎日何をしてるんですか』『最近、お困りごとありませんか』と雑談のように聞いていると、業界の特徴や地雷ポイントが見えてくるんです。仕事を通じていつも一番最初に考えていたのは、『どうやったらおもしろく解けるのか』。たとえば、『来月まででいいよ』と言われたものを翌日までに提出するとか、前例のない発想を提案してみたり、『そんなやり方をするんだ!』というサプライズをどう届けるかが、大きなモチベーションでした」
お客様とのやり取りの中で、印象的だったエピソードがあります。
「同じフロアの新型機の工程を受託した後に、 お客さんから『ランスタッド色に染めてください』と言われました 。めちゃくちゃうれしい一言で、行ってきたことが評価された瞬間でした」
アウトソーシングのプロフェッショナル集団になるために、後輩の育成を
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今は、アウトソーシングの管理責任者として、現場リーダーの育成に力を注いでいます。年々高齢化が進んでいく中で、後継者の育成にも力を注ぎ始めました。
自身の反省として、売上目標にとらわれ過ぎて、今後を支える人材育成ができていないように感じていると言います。
「もともと製造業が未経験の派遣スタッフも多いので、自分自身の知見や経験も踏まえながら、さらに派遣スタッフにも実力をつけて欲しいという思いです。半年くらいかけて現場改善の研修を行い、基礎からみっちり学んでもらました。更に小集団活動も実施し、社内の改善活動報告会でも最優秀賞を獲得できました。
現在も継続中ですが、今では私の仕事を少しずつ引き継ぎ、対応してもらえるくらいに成長しています」
いろいろと疑問を持ちながらも効率よく業務が遂行できるように、日々改善業務を進めている長屋には、求める人材像があります。
「若いメンバーも新たに採用したいので、なんにでも興味があってチャレンジしたい方や、未経験でも興味ある方が入ってきていただけると嬉しいと思います。
『これ、もっと簡単にできないのかな?』と疑問を持ち、『そこに新しい改善の種が転がっている』と考えて常に改善できる人に力を発揮して欲しいと思っています。一つ改善して終わりではなく、常に会社と一緒に成長でき、製造業の仕事にも魅力を感じてもらえたらうれしいですね」
仕事も、家庭も、趣味も。ライフワークバランスを重要視
現在も、趣味として音楽に携わっている長屋は、休日には楽器演奏や作曲などをのんびりと楽しんでいます。瞬間に力を注ぎ、かつ燃え尽きないように長く走り続けるコツがあると語ります。
「僕の場合は、仕事と趣味に境界をつくらないことですかね。基本的にはずっと気を張って集中し続けている感じです。ただ、仕事はライブのようにわかりやすい区切りがないので、オンオフの切り替えは意識しています」
家庭とのバランスも大事だと言います。
「業務が繁忙時に差し掛かると、家庭を顧みずに時間とエネルギーをつぎ込まないといけないという思いはがありますが、やっぱり家庭は大事にしたいです。仕事も、助け合うためにチームでやっているという側面もあるので、家庭で支えてくれる家族も同時に大切にしたいですね!
現場の管理も、家庭も、誰に言われるわけじゃなく自分がやりたいからやっていることばかりです。ちょっとやそっとで引っ込むつもりはありません。限られた時間の中で納得できる形でやり遂げるまで、しぶとく続けていきたいです」
最後に、チームの管理責任者として日々メンバーのマネジメントも行う中で、今後の目標について語ります。
「メンバーの中には社員も派遣スタッフさんもいます。みんなの要望を聞いて会社が求める仕事とのギャップをどう埋めていくか。それをするのが管理責任者の仕事です。
そんなメンバーと5年後、10年後どう関わっていくか先々が楽しみで、このメンバーから新たな管理責任者を排出するのが今の私の夢であり、ランスタッドで実現させたい一生涯サポートの形です!」
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