conversation「戻ってきなよ!」再び交わったキャリアと想い―19年の信頼がつなぐランスタッドの働き方

小口 祥宏 ・小野田 裕
出会いから始まった19年の歩み ― 入社のきっかけとその後の関係性

2006年、同じ支店で出会った小口と小野田。それ以来、立場や配属先が変わっても、約19年間にわたり互いを支え合いながらキャリアを築いてきました。支店長として組織をけん引しながら、人を大切にする姿勢を貫く小口。一度は自らの可能性を試すために社外へと踏み出し、経験を糧に再びランスタッドに戻ってきた小野田。
そんな二人に、入社のきっかけから現在の業務、仕事への想い、そしてこれからの展望を語っていただきました。
― お二人の入社までの経緯を教えてください。
(小口)2006年に栃木へUターン転職を考えていた際、当時の宇都宮支店へ正社員として働ける職場を探して登録へ行ったところ、担当の方から「こちらで働いてみませんか?」と声をかけられて。正直、派遣業界で働くイメージはありませんでしたが、そのひと言が大きな後押しとなり、ランスタッドへ入社することを決めました。
(小野田)私も小口さんと同じく2006年に入社しました。当時は東京で働いていたのですが、結婚を機に妻の地元である栃木の県南地域に移住し、しばらくは東京まで通勤していました。ただ、イベント会社で土日も忙しく、子どももまだ小さかったため、地元での転職を考えるようになりました。そのときに新聞の折り込みでフジスタッフ(現ランスタッド)の求人を見つけ、小山支店の中途採用に応募し、入社に至りました。
― 最初はどのような接点があったのでしょうか。
(小野田)配属された小山支店にはすでに小口さんがいて、お互いに子育て中という共通点もあって、すぐに仲良くなりました。入社したばかりの頃からとても頼れる存在でした。
離れて気づいた会社の魅力 ― 復職で実感したランスタッドのカルチャー

― 小野田さんは約13年の勤務後、一度退職されたそうですね。
(小野田)そうなんです。2019年末に「ランスタッド以外でも自分の力を試してみたい」という気持ちが強くなって退職しました。それで他社で派遣事業の立ち上げなどに携わったものの、方針の変更があり思うように力を発揮できず・・・。
そこで再度転職したのですが、今度は自分の価値観と大きく合わない部分があって、真っ先に小口さんに相談したところ、「戻ってきなよ!」とすぐ声をかけてもらいました。そして、面接から内定までトントン拍子に進んで2023年1月に復職しました。
(小口)私は彼が退職してからも、節目ごとにやりとりを続けていました。小野田さんには本当に助けられていましたし、何より「最高の部下」という意識がありました。小野田さんから相談をもらったときは、私のほうが嬉しかったくらいです。「ぜひ一緒にやろう」という気持ちで、あっという間に復帰が決まりました。
―ランスタッドの魅力について、それぞれ教えてください。
(小口)一番に挙げたいのは人間関係の良さです。仕事はもちろん数字を追いますが、それと同じくらい「人を育て、互いに協力し合うこと」を大切にしている文化があります。
私自身もこれまでシングルファザーとして働き続けるうえで、仲間の助けを何度も借りましたし、小野田さんも子育てへの理解が深い人でした。こういう助け合いの風土が染み付いている会社だからこそ、居心地が良くて続けられるのかなと思います。
(小野田)復職してまず感じたのは、「変わらずあたたかい会社だな」という安心感でした。制度は進化し、働きやすさは確実に向上していますが、根本にある人のあたたかさや、チームワークの良さは今も変わりません。
また、フレックスやリモートワークといった柔軟な働き方が整っており、家庭と仕事の両立もしやすい環境です。私は普段出社することが多い方ですが、どこで働くかを自分で選べる自由さがランスタッドの大きな魅力だと感じています。
今の仕事に感じるやりがいと成長の実感

― 現在のお仕事で感じるやりがいはなんでしょうか?
(小口)現在は支店長としてエリアを統括しながら、私自身もプレーヤーとして顧客を担当しています。現場の空気を自分の肌で感じることが、戦略やマネジメントにも活きてくると感じているからです。クライアントから「今回紹介してくれた方、とても良かったです」と言われたり、派遣スタッフの方が正社員として直接雇用されるような場面に立ち会えたりすることは、本当に嬉しい瞬間です。
また、それと同じくらい私がやりがいを感じているのが、人の成長に関わることです。自分が採用したメンバーがゼロからスタートし、経験を積みながら少しずつ力をつけ、成功体験を機に一気に開花していく。そんな瞬間を何度も見てきました。
人によって理解のスピードや得意な分野は異なりますが、だからこそ個別に向き合う姿勢は欠かせません。小さな課題や成功体験を積み重ねてもらうことで、自然と自信や成果につながっていく。人が育っていくプロセスに寄り添えるのは、支店長として何よりのやりがいです。
(小野田)私は、プリンシパルコンサルタントとして現場にどっぷり浸かって実績をつくることに集中しています。私は製造業界に特化した支店に所属しているため、一度に多くの派遣スタッフを採用する案件が多く、調整や説明などの苦労もあります。しかし派遣スタッフさんから「長く働ける職場を見つけられた」と喜んでいただけるのはやりがいになりますね。
― 学歴や経験を問わずチャンスがある会社と伺いました。
(小野田)はい、私がまさにその体現者です。私は大学も出ていませんし、転職前はアルバイトをしたり、音楽活動に打ち込んでいたりと、まったく別の道を歩んできた人間でした。それでもランスタッドは私を採用して、結果を出すことで支店長というポジションまで任せてくれました。
現在所属している宇都宮ファクトリー支店でも、営業未経験だった人や、業界知識がなかった人もいますが、それぞれが自分なりのやり方を見つけて成果を出していく姿を見ると、「ランスタッドは経歴で人を判断していない」と実感しますね。
男性でも女性でも、お子さんがいてもいなくても、働き方に柔軟性があり、無理なく自分のスタイルで力を発揮できます。ハンディキャップがある方も一緒に働いていますし、それぞれが持ち味を活かしてイキイキと活躍している環境があるんです。
(小口)採用面接で特に見るのは、人ときちんと向き合えるかどうかですね。プレゼンが得意とか、明るく話せるといったスキルよりも「素直に相手の話を聞ける姿勢」を評価しています。
これからの挑戦と未来の仲間へのメッセージ

― 今後のキャリアの展望や目標を教えてください。
(小口)実は、娘が大学を卒業して子育てがひと段落しました。これからは自分自身のキャリアにさらに力を注ぎたいと思っています。さまざまな支店を経験してきたので、もっと広いエリアを統括するとか、新たな領域に挑戦するとか、次のステージを見据えたいです。
(小野田)私は、かつては支店長を務めていましたが、今は一コンサルタントとして現場での経験を深めています。将来的には、小口さんのように部下の成長を支えられる支店長や課長といった立場に、もう一度挑戦したいと考えています。そのためには、まず現場で数字と成果をしっかり積み重ね、あらためて知識面も学び直していく必要があると思っています。

▲小口の愛娘の大学卒業式
― 最後にランスタッドへの入社を考える方へメッセージをお願いします。
(小口)人と関わることが好きな方、チャレンジ精神のある方なら、きっとやりがいが感じられる会社だと思います。私たちも入社された方が成長できるよう全力でサポートします。
(小野田)ランスタッドは、働き方の自由度が高いだけでなく、ITツールや業務環境も常にアップデートを続けています。「今がベスト」と満足せず、さらに良くしていこうという姿勢が、会社全体に根づいています。また、上司や同僚はもちろん、人事部門までサポート体制がしっかり整っていて、不安なく働ける環境です。
人材ビジネスは、モノを売る仕事ではありません。自分で商品をつくることができないからこそ、求職者と企業の間に立つ責任の重さと、そこにあるやりがいを日々感じています。私自身、「人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい」という言葉を行動の軸にしています。この価値観に共感できる方なら、きっとランスタッドでやりがいを見つけられると思います。