interview「社会に出るのが怖かった」あの日から3年。『普通』のレールからはずれた僕がランスタッドで見つけた、無理のない働き方

杉本 雅文首都圏集中プロセスセンター請求給与センター請求給与2課 アドミニストレーター
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- 千葉県出身。立教大学コミュニティ福祉学部にて地域福祉を中心に学ぶ。 卒業後は1年間派遣の仕事で学費を貯め、翻訳専門校に入学し英語の翻訳を1年間学ぶ。その後、映像翻訳会社での制作アシスタントとしての勤務を経て、2022年9月にランスタッドへ入社。
公務員の夢を諦め、選んだ「翻訳」という道
「社会に出るのが、とても怖かったんです」大学時代、まわりと同じように就職活動へ踏み出せなかった杉本。入社した映像翻訳会社を、わずか2ヶ月で退職。自信をなくし、「自分は“普通”に働けないのかもしれない」と感じていました。
しかし、そんな杉本がランスタッドと出会い、今では3年以上も働き続けています。なぜ、杉本は自分らしく働ける場所を見つけられたのでしょうか。その理由に迫ります。
(杉本)「もともとは、公務員になりたかったんです。高校時代から、なんとなく安定した仕事に就きたいなという思いがありました」
杉本は、大学では地域福祉を学び、その知識を活かせる地方公務員を目指していました。しかし、大学3年生の夏に地方公務員の仕事を体験したとき、実際の業務が期待していたこととギャップを感じ、地方公務員の道を諦めてしまいました。
目標を見失ったまま、就職活動のシーズンを迎えた杉本。同級生たちが将来の話をするなか、杉本は焦りを感じます。
(杉本)「当時、就職活動に対して、強い恐怖心がありました。社会に出ることが、とにかく怖い。そのとき、何かをじっくり極めていく働き方なら、自分にも合うかもしれないと感じ、当時興味を持っていた英語、特に翻訳の仕事はどうだろうかと考えました」
それは、就職活動から少し距離を置くための選択だったのかもしれません。しかし同時に、やってみたいと素直に思えることでもありました。
大学卒業後、まずは翻訳の専門学校に通う学費を稼ぐため、派遣社員として1年間働きました。そして翌年、専門学校で映像翻訳のスキルを1年間学び、念願だった映像翻訳をする制作会社への就職が決まります。
仕事の進め方がわからない。2ヶ月で痛感した自分の特性
映像翻訳の制作会社に就職後、杉本は仕事の進め方に戸惑ってしまいます。
(杉本)「入社してすぐに任された仕事には、細かい業務マニュアルがほとんどありませんでした。まず自分で考えてやってみるという進め方が求められました」
わからないことがあっても、まわりの先輩たちは忙しそうで、気軽に質問できません。手探りで進めてはミスを繰り返し、その度に混乱して頭が真っ白。仕事が終わらない焦りと、まわりに迷惑をかけている申し訳なさ。杉本は残業を重ねるようになり、心身ともに疲弊してしまいました。
このまま働き続けるのは難しいと感じて、入社からわずか2ヶ月で退職を決意。そして、大学3年生の時に両親から初めて打ち明けられた事実と改めて向き合います。それは、幼稚園の頃に発達障害(ASD)の診断を受けたことです。
(杉本)「ちょうど就職活動を始める大学3年生の時、両親から自分がASDだと聞かされました。まわりとのコミュニケーションに難しさを感じたり、生きづらさを感じたりする場面はありましたが、当時はそこまで気にしていませんでした。
しかし、実際に2ヶ月間働いてみると、学生の時に感じていた“苦手”な部分が、自分が思っていた以上に、仕事ではうまくいかない原因になっていると痛感。この経験から、『一般雇用という働き方は、自分には少し難易度が高いのかもしれない』と考えました」
この気づきから、杉本の仕事への向き合い方は大きく変わります。自分のペースで、安心して働ける場所で、再び挑戦したい。自分の特性と向き合いながら、障がい者雇用で仕事を探すことを決めました。
焦らず、自分のペースで。いつでも振り返られるマニュアルと相談できる環境
自身に合わせた働き方を模索する杉本は、就労移行支援施設での訓練を経て、ランスタッドと出会います。
(杉本)「説明会では、業務ごとに細かいマニュアルがあり、わからないことがあればいつでもマネージャーに相談できる環境だと聞きました。前の会社では、マニュアルがなくて気軽に相談もできない状況がつらかった。『ここなら自分でもやっていけそうだ』と思いましたね」
そして、初めて障がい者雇用として就労します。入社前は「まわりはどんな人たちなのだろう」という不安もありましたが、すぐに解消されます。
(杉本)「実際に入社すると、本当に皆さん真面目な方ばかり。まわりの同僚たちが、自分の特性と向き合い、上手にサポートを受けながら、前向きに仕事をしている姿が印象的でした。その様子を見て、『僕も頑張ろう』と思えましたね」
こうした温かい人間関係に加え、ランスタッドには杉本が安心して働ける仕組みが3つあります。
1つ目は、入社当初は上司が業務量を調整してくれたおかげで、焦らずに仕事に慣れていけること。2つ目は、指示内容を耳で聞いて理解することが少し苦手な杉本にとって、自分のペースで何度でも見返せるマニュアルが存在していること。3つ目は、悩みを抱え込まなくてもいいこと。日々の業務で不安があれば、すぐにリーダーに相談できる環境があり、定期的にマネージャーと面談する機会も設けられています。いつでも誰かに頼れる安心感が、杉本の気持ちを楽にしてくれました。
1,000件以上の請求書照合業務が、少しずつ自信をくれた
現在、杉本は日雇い派遣スタッフの給与支払いに関する部署で、請求書の照合業務などを担当しています。そのなかでも特にやりがいを感じているのは、毎月月初に行う楽々明細照合業務です。
(杉本)「毎月1,000件以上の請求書を確認する仕事です。送り先のメールアドレスを間違えると、情報漏洩という大きな事故につながる可能性があります」
1件のミスも許されない責任の大きな仕事ですが、チームでやり遂げた時に大きな達成感を感じると話します。また日々の業務を通して、杉本は自分なりの工夫も重ねてきました。
(杉本)「仕事を続けていくうちに、自分がどういうところでミスをしやすいか、傾向がわかるようになりました。自分が間違えやすい箇所を見直したり、確認すべきポイントだけに集中したりするようにしています」
こうした地道な努力が実を結び、上司からも「ミスが減って、業務スピードも上がったね」と評価されるようになりました。そして、苦手だったコミュニケーションにも、変化が生まれています。
(杉本)「前の会社での失敗を活かして、ランスタッドでは質問する前に話す内容をまとめて、要点を簡潔に伝えることを意識しました。それを実践していくうちに、少しずつ人に話しかけることへの苦手意識がなくなってきたんです」
失敗を恐れずに前向きに取り組める安心感が、杉本に少しずつ自信を与えてくれました。
次の目標は恩返し。ランスタッドでなら未来の話ができる
ランスタッドに入社して3年。杉本の生活は、以前と比べて大きく変わりました。前職では休日も仕事のことが頭から離れませんでしたが、今は心身ともに安定した毎日を送っています。
(杉本)「基本的に9〜18時までの勤務で、残業も無理強いされることはありません。仕事の疲れを翌日に持ち越さず、休日はしっかりリフレッシュできるようになりました」
杉本がこうして安心して働けるのは、まわりのサポートがあったからだと話します。そして、「いつか恩返しがしたい」と、新たな仕事の目標へと変わっていったのです。
(杉本)「今、僕が自分のペースで無理なく働けているのは、上司やまわりの方々が、難しい仕事を代わりに引き受けてくれたり、僕の状況を理解してくれたりしているからです。
社会人経験がほとんどなかった僕ですが、まわりのサポートがあったからこそ、少しずつ成長しながら3年以上もランスタッドで働き続けています。いつかその恩返しができるように、もっと業務の幅を広げて、チームに貢献できる人材になりたいと思います。将来的には、健常者社員が担っている難しい仕事もこなせるように、業務の幅を広げていきたいですね」
最後に、かつての自分と同じように、キャリアに悩む方へのメッセージを語ってくれました。
(杉本)「仕事を選ぶとき、好きなことを軸にするのは素晴らしいと思います。でもそれと同じくらい、苦手なことを把握するのも、自分に合った場所を見つけるために大切です。
自分の得意なこと、不得意なことを理解したうえで、適切に相談すれば、ランスタッドのようにしっかり受け入れてくれる環境は必ずあります。だから、安心して自分に合う場所を探してほしいですね」
「社会で働くのが怖い」と感じたあの日から、杉本は少しずつ、自分に合った環境を見つけました。挫折や失敗は、自分自身と向き合い、大切なものに気づくきっかけにもなります。
杉本の話からは、弱さを否定せず、自分に合った環境で着実に力を伸ばしていく姿勢の大切さが伝わってきました。この記事を通して、「自分らしく働ける場所はきっとある」と感じてもらえることでしょう。




