interview塾講師からアウトソーシング事業の管理責任者へ。「困っている学生に寄り添う」教育の熱量が、人材サービスの最前線で花開く

大久保 勉オペレーショナルタレントソリューション東日本本部 首都圏エリア 横浜支店 委託事業所 事業所長
- profile
- 2019年にランスタッドに入社。入社前は25年間にわたり学習塾の講師を務めた。現在は大学の学生課に常駐し、奨学金業務の事業所長として活躍。趣味はゲーム、プラモデル、バイク(50歳で免許取得)と多岐にわたり、仕事もプライベートも充実した日々を送る。
25年間培った「分かりやすさ」のスキルが、新たなキャリアの扉を開く
大久保はランスタッド入社前、学習塾の講師として勤務。文系科目をメインに担当しつつも、塾の運営にも深く関わっていたという異色のキャリアの持ち主です。
(大久保)「塾講師を25年ほどやっていました。基本は講師ですが、小さな塾だったので、授業のカリキュラム決めから、教材作成、運営、スケジュール管理、さらには広告作成やホームページの制作まで、全て携わっていました。転職を決意したきっかけは、当時勤めていた塾が経営不安に陥ったことです。上司や生徒、塾自体が好きだったので、何とか続けたいと考え、ダブルワークをしながら、新しい仕事を探し始めたのです。」
当初はIT関連の事務職の求人を見てランスタッドに接触しましたが、たまたま掲載していた現在の奨学金業務を目にし、教育業界という共通点からすぐに応募。人前で話すことに慣れている点を買われ、期間スタッフとして採用されます。そしてすぐに頭角を表すことになります。
(大久保)「入社した2019年の5月頃の段階で、上司から『管理者やらないか』と声をかけられました。自分に声をかけてくれるということは、期待してくれているのだろうと思ったので、『僕でできるんだったらじゃあやりましょうか』とすぐに返事をしました。その後、2020年にはダブルワークを解消し、ランスタッドのオンサイト正社員としてこの仕事一本で歩み始めました。」
前職の経験が現在の仕事に活かされている点について、大久保は特に「難しいことを分かりやすく説明する」能力を挙げます。
(大久保)「塾を辞める際、周りの人からは『塾でしか通用しない』と言われましたが、全くそんなことはありませんでした。今もすごく役立っていると思っているのは、ややこしいこと、難しいことを分かりやすく説明するというスキルです。生徒が難しいと感じていることを、さも簡単そうに伝え、分かりやすく落とし込んでいく。これが、奨学金業務においても、難解な仕組みや手続きをどう学生や保護者に伝えるかという点で、非常に役立っています。」
例えば、複雑な奨学金の制度を学生に説明する際、理解を促すための工夫をしていると大久保は言います。
(大久保)「利子がつく奨学金は第2種、利子がつかない奨学金は第1種など、抽象的な名称で話すと誰も理解できません。学生に説明する時には、誰もが知る言葉に置き換えて説明するようにしています。これはスタッフへの指導においても同様で、マニュアルだけではなく、形としてイメージできるものを使うことを心がけています。」
最高のサービスは「学生を学生課に来させないこと」
現在、大久保が担当するのは、大学の学生課における奨学金業務の管理です。業務は奨学金制度の周知から始まり、応募対応、書類点検、成績審査、採用後の手続き、そして卒業時の返還手続きの案内まで多岐にわたります。対象となる件数は10,000件、人数にして8,000人近くに上ります。
(大久保)「当時の課長さんが『学生が学生課に来ないで済むようにするのが一番のサービスだ』とおっしゃっていました。質問のために学生課へ来てしまうのは、その前の段階でちゃんと分からせていないからなのです。私はこの考えに非常に共感し、学生が来ない状態、つまり、情報が分かりやすい状態に極力持っていくことを、今も意識しています。」
この姿勢は、2020年のコロナ禍で対面説明会ができなくなった際、大きな成果を生みました。
(大久保)「今まで開催していた説明会をやらない方が良いという結論になりました。コロナ対応で資料をオンデマンドで配信するようにしたところ、2019年には約6割もあった書類の不備率が、2021年には2割、今では約1割になっているからです。不備が減って窓口に来なくて済んだ分、その中で窓口に来る人というのは深刻な状況の方です。奨学金がないともう退学せざるを得ない人たちに対して時間をかけて向き合うのが、僕らの本来の仕事なのです。」
大久保は、単なる事務処理を超えて、真に困っている学生に寄り添うことを重視していると言います。
(大久保)「最近増えている親からのDV(ドメスティック・バイオレンス)で家にいられない学生や、能登半島地震の被災者など、深刻な問題を抱える学生に対して、奨学金制度や住居の手配などのサポートに尽力しました。学生から見たら、職員だろうが委託先の社員だろうが関係ありません。自分たちは学生課の一員であり、深刻な状態を持っている人に対して時間をかけて向き合うことが、目の前の仕事へのやりがいにつながっています。」
会社からの強力なサポートが、困難な現場を支える
ランスタッド入社後、最も大変だったのは、2020年のコロナ禍での業務の激変と、それと同時期に予定されていたシステムの変更、そして現場スタッフ間の人間関係の問題が重なった時期でした。
(大久保)「コロナになって全て変えなければならなくなりました。誰もやったことがない中で、管理者は自分が最初に仕事を覚え、まるで道を切り開いて、後からスタッフを通らせるような状態でした。これに加えてスタッフの仲が悪かったり、ベテランの人が誰かをいびるようなトラブルが並行し、人の入れ替わりが続く中で、すべて自分で処理しようとした結果インシデントが発生してしまい、心身ともに疲弊したこともありました。」
この困難を乗り越える上で、二つの要素が支えになりました。一つは、業務改善を趣味のように楽しむ姿勢です。
(大久保)「乗り越えられたのは努力というより、分からないことやできないことに対して、少しでもできたら『俺、すごくない』と誰も褒めてくれなくても自分で褒められるという性格があったからです。何千人もの成績判定を行うための重く使い物にならなかったExcelシステムを、過去のフォルダから見つけた数式を応用し、軽快に動くシステムへと自分で作り変えました。こういう作業が楽しくてしょうがなかったのです。その結果、大学職員でない私の方がデータ分析の知識があるということで、今でも職員から『これどうなってるんですか?』と頼られる存在になりました。」
もう一つは、ランスタッド社内からの手厚いサポートです。
(大久保)「重大なミスが発生したり、人間関係でしんどいと感じた時には、上司や支店の仲間が親身になって話を聞いてくれました。ミスを責めるのではなく、原因を解明し再発を防止するにはどうしたらよいかということを丁寧にサポートしていただきました。そのサポートのおかげで、ランスタッドの一員として働いているという強い実感がありますし、日々助けられていると感じています。」
仕事も趣味も「楽しい」を追求するワークライフバランス
大久保は、仕事が終わった後や休日を充実させるための多様な趣味を持っています。ゲーム、プラモデル作り(特にガンプラ)、そしてバイクでのツーリングです。バイクは50歳になってからマニュアル免許を取得し、通勤にも利用するなど、日常の楽しみになっています。
(大久保)「多分、仕事も趣味にしているのだと思います。仕事もプラモデルもバイクも、楽しいという感覚は同じです。前職の塾講師時代は夜型の勤務で夜中まで帰ってこられず時間が取れませんでしたが、今の仕事になって、業務の終わりが明確に見えるようになったことが一番大きいです。ランスタッドに入社してプライベートが充実しましたかと聞かれたら、とても充実しましたと迷わず回答しますね。」
チャレンジ精神とアップデートする姿勢を次世代へ
今後の挑戦については、今まで培ってきた奨学金業務のノウハウを活かし、他の大学などへ横展開(拡大)していくことを目標としています。
(大久保)「現在の大学でやったことを使って、またその同じ奨学金の委託の仕事を獲得し、そのスタッフで立ち上げられれば。要するに横に拡大していけたら、というのは昔からよく言っています。また、奨学金業務だけでなく、教務課など大学内の他の業務にも関わりを広げ、ランスタッドのプレゼンスを高めていきたいですね。」
どのような後輩や仲間と一緒に働きたいか、という問いに対し、大久保は「チャレンジ精神」と「アップデートする姿勢」を強く求めます。
(大久保)「この現場はそもそも、チャレンジ精神が必要です。自分の過去の経験に囚われず、目の前の仕事に対してまずチャレンジできる人。自分の経験に逃げないという姿勢が、この仕事には最も必要だと強く思っています。経験がなくても、姿勢や気持ち一つで仕事を通して覚えられることは多いです。」
ランスタッドでオンサイト正社員として働く魅力について、最後にこう締めくくりました。
(大久保)「いろいろな人と繋がれるのが、一番面白いと思っています。ランスタッドという会社で、という括りで言うと、すごくサポートをしてくれました。自分たちとクライアントが力を合わせて、誰かの役に立てるというのは、この上なく面白いと感じています。オンサイト正社員という働き方は素晴らしい。」
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