interview客室乗務員から人材業界のコーディネーターへ転身!培ってきた接客力や英語力を活かして、派遣スタッフが活躍できる就労を実現

野寄 紗帆オペレーショナルタレントソリューション事業本部 福岡支店 コーディネーター
- profile
- 福岡県出身。大学在学中は英語とコミュニケーション学を専攻し、香港で1年間交換留学を経験。卒業後はマレーシア拠点の外資系LCC航空会社にて客室乗務員として約2年間国際線フライトに乗務。コロナ渦を機に帰国後、短期単発派遣の就業期間を経て、2021年4月にランスタッドへ入社。
客室乗務員として世界を飛び回る日々から、コロナ禍で派遣スタッフとして働く日々へ

福岡支店でコーディネーターを務める野寄。前職では外資系LCC航空会社の客室乗務員として活躍していました。マレーシア・クアラルンプールや日本を発着する路線をメインに担当し、時には多国籍なクルーの中で唯一の日本人として働く場面もありました。
(野寄)「毎回違うクルーとの仕事で、まさに一期一会。多国籍な環境で働くのは、とても刺激的で勉強になることばかりでした。日本発着の便を担当する際は、日本人のお客様と外国籍クルーとの通訳の役割も果たしていました。大変な仕事ではありましたが、とてもやりがいに満ちていた日々でしたね」
しかし2020年3月、コロナ禍によりマレーシアからの帰国を余儀なくされます。
(野寄)「帰国後は単発の派遣のお仕事をしながら様子をみていましたが、先が見えない状況でした。最初は英語を活かせる仕事を探していたのですが、なかなか上手くいかず。英語講師にもチャレンジしましたが、自分には合いませんでした。そんな時にランスタッドからスカウトメールが届きました」
実は新卒で就活をしていた時に人材業界にも興味があったそう。コロナ禍で派遣スタッフとして働いた経験から、仕事探しの難しさも実感していました。
(野寄)「転職活動中に派遣会社のキャリアアドバイザーの方に助けてもらった経験があります。自分の転職活動の経験も誰かの役に立つのではと思ったんです。また、ランスタッドにはさまざまな職種があり、将来的に英語を活かせる可能性もあると聞いて、魅力的に思いました。新しいことにチャレンジしてみようと、ランスタッドに入社しました」
初めてのオフィスワークに戸惑い。周囲のサポートのおかげで稼働できるように

客室乗務員からコーディネーターへの転身は、想像以上の変化でした。最初はパソコンスキルの面で壁にぶつかったそうです。
(野寄)「当初はパソコンのショートカットキーも分からない状態で、事務処理に時間がかかってしまいました。まわりに『ショートカットキー知らないの?』と驚かれたくらいです。しかしマネージャーや先輩方が、効率的な仕事の進め方を丁寧に教えてもらいました」
紙のメモから電子メモへの切り替え、テンプレートの活用など、少しずつ業務に慣れていった野寄。そんな経験があるからこそ、「ランスタッドは他業界や他職種からの転職者も働ける環境がある」と自信を持って答えます。
(野寄)「私も元客室乗務員ですし、同期にはブライダル関係や宝飾品の販売などに携わっていた社員もおり、ランスタッドには他業界や他職種からの転職者がとても多いです。接客からランスタッドのオフィスワークへのチャレンジは比較的チャレンジしやすいと思います」
普段は常勤派遣スタッフへの求人紹介、マッチング業務などをメインに行っています。時には外資系クライアントとの英語でのやり取りも担当。念願だった英語力を活かす機会も増えてきているそうです。
(野寄)「派遣スタッフさんが希望する条件と合致するお仕事が決まった時、『野寄さんのおかげです』などと感謝の言葉をいただけるのが何よりのやりがいです。私自身も転職活動で苦労した経験があるので、派遣スタッフさんの気持ちに寄り添うよう心がけています」
数字に追われる厳しさもあるなか、野寄はスタッフに寄り添う姿勢を大切にしています。
(野寄)「正直に言うと、毎月ノルマのプレッシャーはあります。しかし、そのために派遣スタッフさんを無理にマッチングしようとすると、うまくいきません。派遣スタッフさんの希望や状況に真摯に向き合って、できる限り希望に近い就業を叶えることで、結果として数字もついてくると信じています」
部署のメンバーにはポジティブもネガティブもシェアしている

接客業からオフィスワークへの転職を希望していた女性との出会いも心に残っているそうです。
(野寄)「その方は長年接客の仕事をされていました。オフィスワークの仕事を希望されていたのでコールセンターの仕事を提案したところ、とても合っていたみたいで、今でも生き生きと働かれています。その方に何度かコールセンターの仕事を紹介して、その度に感謝の言葉をいただきます。何度か仕事を紹介しているうちに関係性も深まり、私が落ち込んだ時に励ましの言葉をかけてくれます」
また、就業経験のなかったある男性も印象に残っているのだとか。
(野寄)「その方は長年資格の勉強をされていて、ご家族の事情もあり、就業経験がない方でした。男性の人生に真摯に向き合い、清掃の仕事を提案させていただきマッチングが実現しました。初めての就業を後押しできたことは、私にとって忘れられない経験になりました」
日々の数字へのプレッシャーもありますが、チームの雰囲気は温かいと話します。
(野寄)「数字は見える化されていて、ライバル意識ももちろんあります。しかし、ネガティブな空気にはつながりません。みんなで情報を共有したり、アドバイスし合ったり。ネガティブもポジティブも共有しあえる仲間が多いですね」
スーパーフレックス制度や在宅勤務を活用しながら、柔軟な働き方を実践する野寄。私用の際は中抜けも可能で、残業が多い月の後半は調整して早めに帰宅し、メリハリのある働き方を心がけています。
(野寄)「CAの経験もあり、旅行は私のリフレッシュ方法。土日休みに加えて有給休暇を活用し、国内外の旅行を楽しんでいます」
派遣スタッフが長く活躍できるようなマッチングを実現していきたい

今後の目標を聞くと、「コーディネーターとしての成長もまだまだしていきたい」と教えてくれました。
(野寄)「今まではコーディネーターとして、より多くの派遣スタッフさんを入社につなげることを目標に励んできました。今後は一人ひとりの派遣スタッフさんが入社後により長く継続し、活躍できることを目標にマッチングに取り組んでいきたいです」
英語力の向上にもまだまだ余念がありません。
(野寄)「英語は私のアイデンティティの一つ。小さな頃から習っており、今でも英会話レッスンを続けています。最近は通訳にも興味を持ち始めました。自分の考えを英語で話すのと、誰かの言葉を通訳するのでは違う難しさがあります。社内の英語ミーティングで通訳として活躍できるようにスキルを磨いていきたいですね」
また、将来は働くママとしてのキャリアも視野に入れているのだとか。
(野寄)「ランスタッドにはロールモデルとなるような先輩ママ社員がたくさんいます。私自身、将来は働くママとして活躍したいという思いをずっと持っています。今はまだ想像できない部分も多くありますが、育児と仕事の両立をされている派遣スタッフさんの気持ちが、より深く理解できるようになりたいと思っています」
最後に、ランスタッドに入社を検討している方へ、次のようなメッセージを語ってくれました。
(野寄)「ランスタッドの採用では、個性や人柄にフォーカスしている傾向があると思います。人材業界の経験がなかったり、オフィスワークの自信がなかったりで躊躇している方もいるかもしれませんが、飛び込んだ先に世界が広がっています。特に粘り強さを持ち合わせていたら、ランスタッドではやっていけるので、ぜひ怖がらずに挑戦してほしいです」
(2024年12月取材)