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日本企業のグローバル化を牽引すべく、「ランスタッドの秘密」を探求する男のバイオグラフィー

中村 賢司ナショナルセールス&アカウントマネジメント本部、Sales Accounts Director

profile
東京都出身。早稲田大学大学院/南洋理工大学修士課程(MBA)修了。2001年新卒で日系上場メーカーに入社、営業、経営企画、海外駐在、営業事業本部を経験。2017年ランスタッドに転職、人材紹介部門にてシニアコンサルタントを経験。2023年クロスボーダーM&A事業会社を経て、2024年よりランスタッドに復職。現在National Sales & Account Managment本部に所属。

Made in Japanが心の拠り所だった幼少期

2017年にランスタッドに中途入社し、6年後退職。そして翌年ランスタッドに復職する一風変わったキャリアを持つ中村。現在はNational Sales & Account Management本部(以下NSA)でSales Accounts Directorとして従事し、キークライアントの開拓と案件創出を行っています。

 

幼少期をアメリカ、イギリスで過ごした中村。海外生活の心の拠り所となったのが「Made in Japan」製品でした。

 

(中村)「日本製品への厚い信頼から日本という国のブランド力を感じました。おかげで幼いながらに自分のルーツに誇りを持つことができ、いつか日本と海外をつなぐ仕事に就きたいと思うようになりました

 

大学卒業後は日系メーカーに就職。営業・経営企画・営業事業本部で経験を積み、その過程でMBAも取得しました。順調にキャリアを重ねるも、海外駐在を前に予期せぬ事態が起こります。

 

(中村)「ビザの関係で妻が仕事を辞めざるを得なくなったんです。家族で話し合って決めたことですが、『妻にキャリアを諦めさせてしまった』と申し訳なさが残りました

 

帰国後、待ち受けていたのは待機児童問題。保育園はどこも満員で、中村の子どもが入園できたのは帰国して1年後だったと言います。満を持して共働き生活を再開させた矢先、再び海外転勤の可能性が持ち上がります。

 

家庭の状況を上司に説明し共感は得られたものの、「個人的にはなんとかしてやりたいが、組織としては辞令を受けてほしい」という回答になりました。

 

(中村)「『組織の決定は絶対』という風習のなか、個人的な事情を汲んでもらうのは難しいと思い至りました。それで転職を決意し、ライフステージに合わせた働き方ができる環境を探すことにしました」

稼ぐことへの意識の違いにカルチャーショックを受けた

▲ランスタッドItalyから同僚社員が旅行をかねてオフィス訪問をしてきた際に撮影。グローバル案件で一緒に仕事で絡むきっかけで知り合いました

キャリアの棚卸しを経て、自分の武器は営業力・交渉力・語学力だと分析。転職先はこれらのスキルを活かせる、かつ働き方の選択肢が豊富な企業と目標を定めました。

 

(中村)「メーカーではまた海外転勤になる可能性があります。そこで異業界への転職を考えていたときランスタッドからスカウトを受けました。人材業界はノーマークでしたが『外資系企業』という点に興味がそそられました

 

ランスタッドの説明会は、かなり衝撃的だったとか。

 

(中村)「会場は貸し切りのレストランで、丸テーブルが4つ。そこで候補者と採用担当者が雑談しながらグループワークを行うカジュアルなものです。リラックスした空気で表れる候補者の人間性を見ているんだろうなと感じました」

 

担当者と話して感じたのは「稼ぐ」ことへの意識がまったく違う点でした。

 

(中村)「ざっくばらんに『年収はどのくらいを目指している?』と、聞かれたときはびっくりしました。前職ではお金のことをオープンにしづらい空気がありました。それに給与の大部分は在職年数や役職から算出されていたため、希望金額を設定するという発想もなかったのです」

 

正直に金額を伝えると、担当者から「それでいいの?」と言われたときはさらに驚いたとか。

 

(中村)「入社後のポジションでは月の保証金額が設定され、そこに歩合制でコミッションが加算されます。だから役職の付いていない若手社員が1,000万円や2,000万円の大台に乗ることも大いにあると聞きました。すごい世界だなと驚く一方、成果が正当に評価されるフェアな報酬体系だと感じましたね

2回勤めて見えてきたランスタッドの底力

▲NSAの懇親会の写真

プロフェッショナル事業本部のコンサルタントとして入社した中村。そこでの日々を次のように語ります。

 

(中村)「ハイクラス転職を支援するポジションなので、出会う方は企業の幹部クラスなどエネルギッシュな方ばかりです。飛び交う情報も刺激的で、日本経済の真理を垣間見るようなスリルがありました」

 

あるとき元候補者より思わぬ提案を受けます。

 

(中村)「僕が紹介してM&A事業会社の幹部になった方からこの会社は適切な人材をそろえれば化ける。中村さんに採用面から経営をサポートしてほしいと連絡をきっかけにオーナーと打合せを数回行い、一緒にやらないかという流れになりました。。自分の力がどこまで通じるか試したいと思い、お受けすることにしました」

 

転職の意思を伝えると周囲は惜しみつつも快く送り出してくれたそう。組織の方針以上に個人の意思を重んじる風潮に、ランスタッドが掲げる「社員の真の可能性を引き出し、その価値と夢を尊重する」といったビジョンをあらためて感じたと語ります。

 

M&A事業会社で採用やブランディングに携わり、経営体制の構築に尽力。その後、ランスタッドの人事担当者と再会しNSAへの打診を受けます。中村が1度目の在職時から興味を抱いていたポジションでした。

 

(中村)「古巣とはいえキャリアを変えることに不安はありました。そのとき思い出したのが、プロフェッショナル事業部でManaging Directorをしていたキャメロン・ブレッド氏に言われた言葉です。『自分のライフステージに合わせて付き合う人は変えていくもの。そうしなければ新しいものは生まれない』。このメッセージが新たな挑戦である復職を後押ししました」

 

NSAではキークライアントを対象とした案件創出のほか、あらゆる部署から情報を収集し、案件創出につながるチャンスを発掘するなど幅広い支援を提供。また、語学力を生かしグローバル企業の入札案件の条件交渉役も任されています。部署に囚われない横の動きができるようになり、仕事の面白味が増したそうです。

 

(中村)「ランスタッドは組織の大きさゆえ各部署が一企業のように独立し、協働するのが難しい側面があります。僕も1度目の在職時はグローバル企業としての姿は見えづらかったんです。現在は部署間や日本と海外支社を横断するポジションにあるため、組織の動きを俯瞰して見ることができます。グローバル市場でのランスタッドの活躍を実感しています」

 

横軸で活動することで気づいたのは2つ。1つ目は各現場に秘められた可能性です。

 

(中村)「各現場に高い暗黙知が蓄積されています。特に人材派遣のマネージャーポジションには人材活用のアイデアや事業展開など、まだ言語化できていないビジョンがあります。ただ組織が細分化されすぎていて、どこに提案すべきかわからないのが課題でした。これらのアイデアをNSAが集約しブラッシュアップできれば、成長を促す起爆剤となるでしょう」

 

2つ目はランスタッドで働く人たちには国境を越えた共通項があること。

 

(中村)「海外のどの支社に行っても社内の雰囲気が同じなんです。僕なりに考えたところ、働く『人』の波長が同じなのだと思いました。社内の役職は権威ではなく役割に過ぎないといった考え方が浸透しています。年齢・性別による区別もありません。誰に対しても敬意を持って接するのが当たり前というフラットさが、ランスタッドの世界共通のポリシーなのでしょう

海外を行き来しながら家庭と仕事を両立

現在、中村はリモートワークやフレックスを活用し、家庭にもコミットできる働き方を実現しています。

 

(中村)「出社は週3日程度。僕は入手した情報をすぐに周囲と共有したいタイプなので自然とこの頻度になりました。周囲の方々もパフォーマンスを最も発揮できる働き方を自分でデザインすれば良いという考えです

 

最近は子どもの学校の旗振り当番をこなしてから始業しているとか。地域とのつながりが持てることも自由度の高い働き方の魅力だと言います。

 

(中村)「業務上、海外出張が多くありますが、今のところ家庭に影響を及ぼしていません。休暇も取りやすく休日は家事やゴルフの練習、投資の勉強などをして過ごしています。私生活の充実があってこそ仕事にも全力で臨めるといった価値観が組織に根付いていますね」

 

最後に、中村に今後の展望を語ってもらいました。

 

(中村)「ランスタッドの秘密を解き明かすこと。それが僕のテーマです。というのも、ランスタッドは1960年にオランダで設立され、すでに世界トップレベルの人材企業になりました。日本では40年程度の歴史にもかかわらず高いプレゼンスを誇っています。短期間でグローバル企業として成功したのには何か理由があるはず。このノウハウを確立できれば、海外展開を目指す多くの日本企業の助けになるでしょう。ランスタッドを多角的に学ぶために、これからは多くの海外支社を見て回りたいです。特にオランダ本社へのインターンがあれば参加したいですね」

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Uターン働くパパ管理部門自分らしさ
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