生まれつきの難病と共に(30代女性)

~一般企業にて嘱託社員として事務職で就労継続中~

生まれつき下肢の骨が弱く歩行が困難な為、薬剤調整をしながら車いすで高校、大学に進学。大学卒業後は外資系企業において経理部で業務をこなしてきた。

2014年に会社の組織編制で経理部人員が大幅削減されたことを機に、発展性のある業務もこなしたいとの思いで転職。現在は、グローバル展開している企業のグループ会社に勤務し、予算策定や決算に係わる業務に携わるほか、人事総務や他部署の事務処理を手伝うなど、幅広い業務をしている。

ランスタッドを紹介会社として選ばれた理由

転職経験者の知合いから「良い紹介会社がある」と勧められたのがランスタッド。はじめの面談の段階では他社とあまり変わりませんでしたが、いざ紹介してもらうと違いは明らかでした。私は設備や通勤や処遇等で少し厳しい条件提示をしていた為、他社では希望の条件を満たす求人が中々ありませんでしたが、ランスタッドでは希望に沿った会社に出会えました。また、履歴書や職歴書の添削・模擬面接でも的確に指導してもらえ、自分に見合った条件の企業に採用されるまで一人一人をきちんと面倒見てくださるため、ランスタッドを選んでよかったと思っています。


精神保健福祉士による転職支援サービスで思うこと

私の障害が身体ですので、自分自身の状態を会社に説明したり理解してもらうのはそれぼど困難ではないのですが、業務上で注意してもらいたいことなどを採用される前にきちんと理解してもらうことは容易ではないと思います。精神保健福祉士の方が主治医と面談してまず理解してくれるので、実際の面接などではとても心強いと思います。私の場合、主治医との意見書の内容確認は電話でしていただきましたが、それでも、精神保健福祉士という専門的な知識や豊富な経験などで、私自身のことをとても理解してもらえ、紹介された会社にとても詳しく私の状態を説明していただけたので、とても心強い思いで転職活動ができました。


今までの経験を活かせる仕事に就いて思うこと

今までは事務処理を淡々とこなすという業務でしたが、今の業務はそういった事務処理のほか、その発展的な業務も行っていますのでやりがいを感じています。また、もともと学生の時に会計学や人事関連のことを学んでいたことの両方を今の実務で経験できており、学んできた知識をより深めることができ、自分自身の成長を感じることができました。


今後の目標

前職で経理全般を把握できる環境ではありませんでしたが、今回は財務も兼ねた業務ともあり、経理のみならず企業内の経営に関わる様々な資料作りにも携わる機会に恵まれています。これらから今後どのようにキャリア形成すればよいのかというのを考える際に、大先輩である上司や先輩方が学ぶべき内容の方向性を示してくださり、積極的にセミナーに参加を勧めてくれるような環境ですので大変助かっています。
会社の即戦力となれるよう、業務で必要となる知識を基礎からきちんと学んでいきたいと思っています。


これから「通院をしながら就職活動をされる身体障害者手帳をお持ちの方」へのメッセージ

ある程度の妥協は必要かもしれませんが、毎日の経験一つ一つが将来のご自身の基準軸として評価されていきます。就職活動をする際には、きちんと自分を見つめ、「何ができて何ができないか」「どんなふうに自分は頑張ってきたか」といった、人生のたな卸をしっかりしてください。その作業の中では辛いことを思い出してしまうこともあると思いますが、そこをしっかりとすることで、自分自身に対する自信が生まれ、未来の自分の人生も大きく変わってくると思います。


入社してから継続に向けて心掛けていること

周りは健常者ばかりですので、できないことなのが何なのかがわかりません。周囲の人もどうしていいのかわからないままだと、お互いにストレスを抱えてしまうことにもなりますので、自分ができないことをきちんと伝えるようにしています。その上で、自分のできる仕事を見つけるようにしています。
人間関係を円滑にすることで、一日の大半を過ごす仕事時間もそれほど苦ではなく感じています。
また理解のある会社なので、自己啓発で会計の勉強も続けています。知識がつくとそれだけ自分が必要とされていると感じることができ、会社の中での自分の居場所が見つかりました。また、退社後に好きなことをしてリフレッシュをし、ストレス発散をするようにしています。