interviewプロボウラーの夢から人材業界へ|変化する社会情勢を乗り越え、50名のチームとともに成長する

今関 裕ドライバー事業部 部長
- profile
- 千葉県出身。高校卒業後、プロボウラーを目指して企業に就職。その後、人との出会いを通じて、人材業界に転職。 2008年にランスタッドへ入社。
プロボウラーから人材業界との出会い

高校時代はサッカーに打ち込み、部活動引退後にボウリングの魅力に引き込まれた今関。元々球技が好きだったこともあり、ボウリングにはすぐに夢中になったと話します。
(今関)「お小遣いの範囲でマイボールやマイシューズを買って練習をしていたら、本当にはまってしまって・・・。高校3年の秋に部活が終わるタイミングで、『好きなこと、やってみたいことにチャレンジした方がいい』と親からアドバイスをもらい、将来はプロボウラーを目指そうと思いました」
高校卒業後はプロボウラーを目指しながら、新しくオープンするボウリング場に正社員として就職。ボウリングに打ち込める環境を求めて、入社しました。
(今関)「ボウリング場の業務は、宿直勤務もありました。業務が一通り終わると、閉館後の静かなボウリング場で、ひたすらボウリングの練習に打ち込んでいました」
仕事と練習に明け暮れる日々。しかし、数年が経ったある日、転機が訪れます。
(今関)「面談で支配人から『もし君がプロになったとしても、プロ契約をするつもりはない』と言われました。まだ社会を知らない若者にとって、それはかなり辛い一言。
そこからプロになった後の活動や収入を調べていくうちに、『このまま続けていけるのかな』と不安になってきて・・・。練習を重ねるほど難しさを痛感し、プロの世界で勝ち続けるには才能や身体能力も必要だと実感しました。ここで挫折しましたね」
目標を見失いかけていた時、知人を介して人材業界の仕事を知ります。
(今関)「ボウリング場で働いていた時、お客様や業者の方々から、『仕事を紹介する仕事』があると聞き、『自分に合いそうだ』と直感しました」
これが、今関が人材業界へ進むきっかけとなります。最初に転職した人材会社では、コーディネーターとして登録者の面接や仕事紹介、クライアントと登録者をつなげる業務を担当。人と企業をつなぐ仕事の面白さを実感しました。
しかし、数年後、会社の事業廃止により、自身の意思とは別に転職を考える状況になってしまいます。
(今関)「これからどうしようかと考えていた時、当時の上司から『別の会社でやるから一緒にやらないか』と声をかけてもらいました。それが、ランスタッドの前身であるアイラインです」
人の温かさと挑戦を応援する文化にふれる

同業からの転職であり、同じドライバー派遣事業(以下DR事業)に携わることになったため、仕事内容に大きな不安はありませんでした。そのなかで今関が強く感じたのは、社員の温かさです。
(今関)「入社して驚いたのは、親しみやすさでしたね。途中から入ってきた私を部外者扱いすることなく、自然に仲間として受け入れてくれました。わからないことを尋ねた際も、丁寧に教えてくれたのを覚えています」
人の温かさを感じながら、ランスタッドでのキャリアをスタートさせた今関。しかし、入社翌年の2009年にはリーマンショックの影響を受け、会社の方針が変わります。ドライバー派遣だけでなく、一般事務や製造、物流など、より幅広い領域の営業活動を担うことになりました。これは今関にとって、新たな挑戦の始まりだったと振り返ります。
(今関)「営業担当として、さまざまな領域を経験させてもらいました。大変な時期ではありましたが、これまでとは異なる業界のクライアントに対して営業活動を行った経験は後のキャリアに大きく活きています」
入社当初から、今関にはこんな思いがありました。
(今関)「一人でやれることには、やはり限界があると感じています。学生時代からチームで目標を達成することに喜びを感じていた私は、仕事でも『いつかはチームを率いたい』という思いがありました。個人の力だけでなく、みんなの力を合わせて大きな成果を出すこと。それが自分が目指す仕事の姿でした」
チームを率いたいという思いは、入社後も変わりませんでした。「チームを率いる立場になってこそ一人前だ」と周囲にも話しながら、常にマネージャーポジションを目指し続けていた今関。入社から約10年が経ち、自身のキャリアを考え始めたタイミングで、ついにチャンスが訪れます。
(今関)「数ヶ月後に新しく支店を出す予定があり、そこでマネージャーが必要になりました。当時の事業責任者との面談で、そのポジションを打診された時に『ぜひ、やらせてください』と即答しましたね」
自ら手を挙げ、念願のポジションを手にした瞬間でした。ランスタッドには、年齢や社歴にかかわらず、意欲ある社員に挑戦の機会を与える文化があります。今関がチャンスを掴めたのは、まさに挑戦を応援するランスタッドの社風があったからだと話します。
(今関)「若くてもチャレンジできる環境は、本当にありがたかったです。あの機会がなければ、今の自分はなかったかもしれません」
成長を実感し、チームで達成感を分かち合う喜びを味わう

マネージャーを経て、現在はDR事業部の部長として、50名を超える社員とともに事業運営を担う今関。そのやりがいは、社員と事業の成長を感じることだと語ります。
(今関)「年末に1年間の成果を確認して、業績が伸びていたり、メンバーが成長していたりするのを見ると、大きな達成感があります。忘年会や会議の場で、メンバーの昇進やスキルアップ、責任感の向上などを共有し、喜び合える瞬間は本当に最高です」
「自己成長と社員の成長が事業の成長につながる」と信念を持つ今関。その背景には、ランスタッドでの部下の育成経験があります。なかなか成果を出せずに悩んでいた部下のエピソードを教えてくれました。
(今関)『すべてのクライアントと取引はできない。選んでくれるクライアントを探そう』と伝えました。そして『売り込む前に、まずクライアントの悩みを聞き、一緒に考える姿勢が信頼につながる』とアドバイスもしました。
試行錯誤を重ねるうちに、営業スタイルが確立し、クライアントの信頼を得て取引件数も増えていきました。そんな部下の成長ぶりを間近で見られるのは、自分が目標を達成する以上に嬉しかったですね」
今関は現在、部長としてより広い視野で事業全体を見ています。先行きが不透明で、変化のスピードが速い今の時代において、さまざまな考え方を持つメンバーを活かしながら、チームで成果を出すことが課題だと認識しています。
(今関)「働き方が多様化するなかで、全員が同じやり方を求めるのではなく、メンバーそれぞれがどうすれば働きやすく、パフォーマンスを発揮できるかを考える必要があります。10人いれば10通りの価値観がある。それをどう成果に結びつけていくか、日々試行錯誤しています」
そのなかで、今関は自身の成長も実感しています。
(今関)「15年前の自分と比べると、全体を広い視野で見たり、物事の本質を深く考えたりする力が身につきました。例えば、部下の報告に対し、『実際はどうなのか?』『この先の可能性は?』と、一歩引いて別の角度から考えます。
そうやって少し先回りして考えることで、リスクを回避したり、より良い結果につなげたりできるようになりました。この視点は、マネジメントにおいて、いかに大切かと実感しています」
日々の業務では、ワークライフバランスも大切にしています。スケジュール管理や優先順位付けを意識し、重要な予定を押さえることで、突発的な業務に振り回されないようにしているそうです。自身も週1回はリモートワークを活用し、移動時間をなくして集中できる時間を確保しています。
(今関)「チーム内でも、担当業務の内容やライフステージの変化など、個々の状況に合わせてリモートワークを活用しています。営業は出社する機会が多い傾向にある職種ですが、出社は必須ではありません。ご家族の都合で一時的にリモートワークを主体とする働き方も選択できます。それぞれの事情に合わせて柔軟な働き方ができるのは、ランスタッドの魅力の一つだと思います」
DR事業部の全国展開と社員の思いに応える存在へ

社会や会社の変化に対応しながら、営業担当からマネージャー、そして部長へと、自ら挑戦しキャリアを切り拓いてきた今関。今後の目標として、DR事業部の全国展開と、それにともなう人材育成を掲げます。
(今関)「現在、DR事業部の拠点は、関東圏と名古屋、大阪が中心です。将来的には他地域にも展開していきたいと考えています。もちろん簡単なことではありません。しかし、高い目標を設定し、チャレンジし続けることが、自分自身の成長にもつながると信じています。
同時に、事故対応専門部隊の設置や会議の効率化など、組織の見直しを通じて、働きがいのある環境を目指したいです」
最後に、これからランスタッドへの応募を考えている方々へメッセージをいただきました。
(今関)「仕事で何かを実現したいけれど、まだ具体的な答えが見つかっていない方。あるいは、人と一緒に物事を考えたり、解決したりしていくのが好きな方。そういった方には、ランスタッドの仕事は本当に合っていると思います。
私たちの仕事は、形のないサービスを提供するビジネスです。決まった正解がないからこそ、難しさもありますが、飽きることはありません。チャレンジしたい意欲、何かを一緒に成し遂げたいと志を持つ方からのご応募を心からお待ちしています。」