【派遣社員レポートvol.63】ファイナルレポート

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2017/04/26

3ヶ月間の活動も残り僅か、間もなく帰国の時期となりました。

1月末にタンザニアに着任したのが、昔のことのように感じられます。到着から2日後に昨年ランスタッド株式会社のCEOを退任したマルセルさんがバイクでVSOのオフィスまで訪ねてくださいました。写真を見返しながら、マルセルさんとお話しできたことで、縁もゆかりもない国での未知の生活も「やっていける」と安心したのを思い出します。

私はこの間VSOのEEVTというプロジェクトの中で、Employability Adviserとして活動して参りました。具体的には職業訓練を受けている訓練生や卒業生の就職先を開拓する役割です。3ヶ月間という短期間で大それたことはできませんでしたが、当初目標としていた在タンザニアの日系企業とVSOを結びつける為の「きっかけ」作りをお手伝いすることが出来ました。しかし、ムトワラとリンディの職業訓練校であるVETAから毎年卒業する約700名の生徒の就業先を考えると、現状のEEVTの活動だけではまだまだ追いつきません。ランスタッドがこれからも本活動を継続し、長期的なサポートを行うべきであると考えています。

また、最初の半月程はVSOという組織の守備範囲や具体的な活動内容を知るのに費やしましたが、タンザニアという国に対する理解が深まるにつれ、支援の難しさも実感していました。タンザニアの都市部と地方の貧困格差、女子学生の就業・就学率の低さ、そして根底にある教育体制の不備とそれに伴う失業率の高止まり、政治、インフラ、経済、医療などなど、全てが繋がりつつ互いに影響を及ぼしあう難易度の高い問題ばかりです。しかし、VSOタンザニアではそれらの課題に根気よくチャレンジし続けています。

『ほんの小さな達成感と大きな問題意識』ー任期が終わって帰国するこれまでのボランティア仲間が口を揃えて話していたことですが、私も今同様の感情を持っています。

タンザニアからのブログはこれが最後です。

改めてこのような機会を与えてくれたランスタッド・グループ、渡航前からこれまでサポートしてくれた社内メンバー、私の不在中、業務をフォローしていただいた日本の職場の皆様、そして関わった全てのVSOスタッフに改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

愛すべき"PolePole"(ポレポレ=ゆっくりいこう)の国、タンザニアの未来の発展を祈りつつ帰国の途につきます。

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