【派遣社員レポートvol.37】全体研修が行われました。~VSOネパール・現在の活動について~

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2015/12/04

12月1日(火)、UK学生ボランティアがネパールに到着し、観光地区であるタメル付近のホテルにて、全体研修(In country orientation)が始まりました。ネパールとUKの学生ボランティアが集い、12月2日(水)から3日間かけての研修でした。全体研修の主な目的は、参加者たち同士の交流や、VSOがボランティア活動の主軸とする3つの分野(livelihood, education, health)についての学習、そしてネパールの文化や背景について理解することです。

3日間で色々なセッションが行われましたが、今回は、VSOネパールの現在の活動について、私が学んだ事をお伝えします。

まず、VSOがボランティア活動の主軸としている3分野について、それぞれの担当者による説明が行われました。今回集った学生ボランティアが参加するのはICSプログラムですが、ICSはVSOが運営する学生ボランティアの支援団体である為、ボランティア活動の主軸である3分野は同じとなります。

第1の分野である、"livelihood"(生活・暮らし)ですが、VSOネパールの中で、他の分野に比べて始まったのが最近で、これから様々なプロジェクトを立ち上げていく予定だそうです。今、サステイナブル農業(持続可能な農業)、林業、事業の発展サポートなどにフォーカスし、現地の家族の生活における選択肢や機会を、一つでも多く提供することを目的に、活動をしています。

第2の分野である"education"(教育)は、VSOネパールで既に40年以上取り組んでいるそうです。現在は、7地区に、ボランティアを派遣し、活動を続けています。ネパールでは地理的(道路が舗装されておらず、川のすぐそばを歩いたり、片道3時間以上かけて通勤するなど)、文化的要因(両親が教育を受けておらず、教育の重要性を理解していない、ジェンダー問題で学校に行けない女の子がいるなど)で学校に通えない子供たちが多くいます。そのような状況の中で、生徒への教育提供だけでなく、先生の質をあげるトレーニングや、学校全体の質を高めるためのマネジメント、学校に行けない子どもたちの就学率を上げるプロジェクトなど、幅広い活動を行っています。

第3の分野である"health"(健康)では、子供の貧困率や妊産婦死亡率の高さ、衛生環境、栄養に関する知識や情報不足、またそういった情報の行き届いていないなどのネパールの問題に取り組んでいます。VSOネパールは、現地のヘルス関連で勤務している方の知識向上、彼ら自身でヘルスサービスをきちんと運営できるようにするトレーニングなどを行っています。

こうしたVSO全体の概要説明が行われたあと、過去の参加者による、どういう経験をし、困難だったこと、チャレンジングだったことをボランティアメンバーにシェアする時間もありました。やはり、ネパール人でも、現地での生活(トイレやシャワーなどは特に)は、なかなかハードだと話をしていましたので、いかに都市部と地方での生活様式が変わってきているのかが想像できます。

全体研修が始まりました!

VSO country strategyについての説明

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