【派遣社員レポートvol.36】ICSの研修がスタートしました

閉じる
2015/11/18

ICS(VSOが運営する学生ボランティア支援団体)では、12月にイギリスとネパールの学生を受け入れ、ネパール各地でボランティア活動をするために派遣します。その学生たちをまとめる役割を担うチームリーダー対象に、今週から研修が始まりました!

UKとネパールのチームリーダー(各3名)向けの研修(Team Leader Training)とネパールの参加者向けの研修(Pre-Placement training)が同時並行で行われました。

今回は、バグルン、ラリトプール(2ヶ所)の、計3ヶ所でボランティアプログラムが行われます。各地にイギリスから1名、ネパールから1名の合計2名がリーダーとして派遣され、学生ボランティアメンバーをまとめていきます。

チームリーダー研修(Team Leader Training)では、VSOやICSの概要説明や、リーダーシップ、Cross-cultural working、チームリーダーの役割と責任についての全体トレーニングが行われました。VSOでは、大きく分けて3つ(Health、Education、Livelihood)のボランティア活動の主軸があり、その地域の成熟度やニーズによって、どのカテゴリーに基く活動を行うのか、決定します。現在、バグルンではHealth、ラリトプールではEducationとLivelihoodを主軸に活動が行われており、ICSスタッフから各カテゴリーのプロジェクト説明がありました。

チームリーダートレーニングの中では、リーダーシップについても研修が行われました。今回ICSでは、John Adairの行動中心型リーダーシップについてワークショップを行いました。ワークショップでは、一部にしか触れることができなかったため、自分で少し調べてみました。

Adairはスリーサークルモデル(「Task:仕事」・「Team:チーム」・「Individual:個人」の3つにリーダーが働きかけることを示したもの)を提唱しています。Adairは著書で、"仕事を達成することで、チームがまとまり、個人も満足する。 チームが結束力に欠けていれば、仕事の達成度は悪くなり、個人の満足も減少する。個人の要求が満たされなければ、チームの団結力が薄れ、仕事の達成度も悪くなる"と説明しており、どれかにかたよるのではなく、リーダーは3つのニーズを理解し、それぞれのために行動する必要があると説いています。

このモデルは今回のプログラムだけでなく、私自身が日本に戻ったときにも参考になるような理論だと感じました。

リーダーシップセッションに参加させて頂いたとき、グループワークにも参加したのですが、自分自身がこれまでこういったセッションをあまり受けてこなかったなと感じました。ネパールやイギリスでは、リーダーシップ教育は一般的で、学生時や若い時からリーダーシップ教育受けてきたかどうかは、その後リーダーシップを発揮しなければいけない場において大きな差を生むのでは、と感じました。ちなみに、ICSのスタッフやネパールの参加者も、リーダーシップ教育は受けたことがあると言っていました。みなさんは、これまでリーダーシップ教育を学生時代に受けたことはありますか?

また、同時並行でPre-Placement training(PPT)も行われていました。こちらは、2日間のネパールから参加する学生ボランティア向けの研修です。主にはVSOの役割やICSプログラムの目的を理解すること、そして現地のコミュニティで異なる文化(イギリスのボランティア学生)と共に暮らし、働くことについて理解を深める為の内容でした。基本的にはネパール語で行われていたので詳細は分かりませんでしたが、各セッションのワークショップで出たアウトプットは英語で書かれていたので、そこからどういったことを話し合っていたのかなど推測しながら見ていました。

12月初旬にイギリスの学生ボランティアがネパールに到着します!次回は、全体研修の模様をお伝えできればと思っております。

Team Leader Training - ICSスタッフによる講義


Pre-Placement training - ワークショップの様子です

ログアウト