【派遣社員レポートvol.35】ティハールについて

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2015/11/09

今週は、ネパールでティハールというお祭りが開催されます。

ティハールとは、ラクシュミー女神(富と繁栄の神)を奉るお祭りで、約5日間かけて行います。

光のお祭りとも言われ、普段は野菜しか売らないお店も、黄色やパープルなどの色とりどりの花を売り、その花がいたるところに飾られるため、街全体がとても華やかになります。(日本のイルミネーションとは比較になりませんが...。)

このお祭りは、カラスや牛、犬などの動物と共にお祝いをします。

普段、日本でも見かける動物たちに1年に1度お祝いをするというのは、想像し難いかもしれません。カラスには餌をあたえ、犬には花飾りをつけ、なんと牛の糞にまでも花飾りがついています。
ちなみに、カラスや犬は、「神(閻魔大王)の使者」であると考えられており、犬には、人間との関係性の深さや、忠誠心に敬意をこめて、花飾りが贈られます。牛は、ヒンドゥー教では崇拝の対象であり、また実生活においては、畑を耕すなどネパールの農業を支えているので、その労をねぎらうためにお祝いするそうです。

このお祭りの3日目は、ラクシュミーを祝う日で、各家庭でその準備を始めます。

家の玄関に花を飾り、家の入り口やお店の入り口に飾り付けをし、ラクシュミーの写真などを供え、夜を迎える準備をします。入り口の飾りつけは、各家庭やお店で違うので、これを見に街を散策するのもとても楽しいです。
夜になり、何かかしこまった儀式でも行うのかと思っていたら、想像と全く違うことが始まりました。
今住んでいるシェアハウスの掃除などをしてくれている家族に帯同させて頂いたのですが、親戚の家をまわり、各家の前で歌い、踊りだしたのです!
これは、バイリという昔の歌で、食べ物やお金をもらうために踊っているそうです。、他の国で例えるなら、ハロウィンでお菓子をもらうために各家を訪れるのに近いのかなと感じました。
この日は、夜7時くらいから24時くらいまで続きました。。

ティハールの最終日は、bhai tikaといって、女性が男性の兄弟のおでこにtika(額に粉をつける)をして、お祝いします。これは、女性のパワーを男性に与える意味があるそうです。
この日になんと、VSOオフィスとボランティアメンバー(女性陣)が私にティカをしてくれるサプライズがありました。
ネパールに来て、1ヶ月程度しか経っていない中で、このような経験をさせてくれたネパールの方々、そしてボランティアメンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。

またこのティハール期間は、ダサインと同じように、ほぼ全てのお店が休みになってしまい、さらに最近の燃料不足も重なって、バスの本数が減るなど、生活面では非常に厳しい状況になります。しかし、ネパールの人々は、その状況をありのまま受け止め、、気にする様子もなく過ごしてい ます。ネパールの方々ののポジティブさ、強さには毎回驚かされてばかりです。

ティハールの飾りつけ

ラクシュミーを讃えるための飾りつけ


みんなで輪になって踊り、お祝いをします。

犬もお祝い!

バイティカの日。VSOオフィスとボランティアメンバーが祝ってくれました!

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