【派遣社員現地レポートvol.13】 他のプロジェクトから学ぶ継続の大切さ

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2014/12/10

先日、私のプロジェクトとは別に、VSOがバグルン郡で行っている活動の一つ、ICS(International Citizen Service)というプロジェクトが行われているカリマティという地域に行ってきました。このプロジェクトは、コミュニティディベロップメントを勉強している18~25歳のイギリス人とネパール人のボランティア計20名程が一緒にネパールの村に10週程度滞在し、現地で実地経験を積むことで、それぞれの自国でコミュニティ開発に貢献できる人材を育成するというものです。

私がこのコミュニティに行って感じたのは、バクンデ村の人たちに比べて、この村の人たちがよりオープンだということです。特にこの村では観光業の特化などはしておらず、もちろんバクンデ村と同じくネパール語しか通じないのですが、このコミュニティの人たちは私に直接積極的に話しかけてくれたり、通訳を介してでも、話したい相手と直接コミュニケーションを取ることに慣れているように感じました。

このICSのプロジェクトで継続的に、多数の、しかも言葉の通じないイギリス人ボランティアを受け入れているので、外部の人を受け入れることにより慣れているのでしょう。このプログラムと同じように継続的に、ボランティアを受け入れることを、バクンデ村で行うことができれば、外国人含め外部の人を迎える体勢が作られ、観光業の立ち上げにも良い効果が出るかもしれません。

そんなことをぼんやりと考えていたら、TPC代表のキム(Khim)さんが、"How are you?" と私に英語で話しかけてくれ、その後も、詰まりながらも英語で私に話してくれたのです。これまで、いつも通訳を介して話していたので、それがとても嬉しくて、私もネパール語を少し混ぜてみたりして、なんとか簡単な内容ではありますが、会話ができ、少し気持ちが通じたような気がしました。村の人々も、会う回数が増えるにつれて、少しずつ私がわかりそうな簡単なネパール語でゆっくり話しかけてくれたり、恥ずかしがりながら英語で答えてくれたり・・・そうしたちょっとしたことでも、通訳に頼りすぎず直接話しかけて、心の距離を少しでも近づけていくことがきっと大事なのですよね。

言葉が通じても通じなくても、誠意をもって相手に向かい合うことがコミュニケーションの基本なのだなぁと、当たり前のことかもしれませんが、村の人々に身をもって教えてもらっています。もっともっと、臆することなく、真正面から人々と接していき、コミュニティの人たちとより距離を縮めていきたいと思います。

■カリマティでICSボランティアの方々と


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