ファイナルレポート: 帰国から1ヶ月経って思うこと

閉じる
2015/07/03

ネパールから帰国し、早くも1ヶ月が経ちました。派遣期間中の6週間は、地震が起きたことにより、当初の予定を変更しつつ、村の方々にとって何が一番必要かということを第一に考えて行動しました。

日本に帰国してネオンや電気できらびやかに光る街全体を見て、改めてインフラの素晴らしさを実感しています。
エレベーターや交通機関などを含め日本では当たり前のように整っているインフラ設備が、ネパールでは確保が難しいケースがほとんどです。「日本は世界のどの国にも負けない素晴らしい技術などを持っている。その事を、日本人であるあなたは、誇りに思いなさい。」と、安全な水の作り方のトレーニングを行った時にトレーナーの方から頂いた言葉の意味を、今、日々噛み締めています。

ネパールでは、人口の約42%の方々が1日1ドルで生活しており、日本とは、生活水準に大きな差があります。その中でも教育水準の低さは厳しい課題であり、地域格差はあるものの、今でも識字率が30%にも満たない村もあります。近年、教育を受けられる子供が増えましたが、未だにネパールには通学できない子供達がたくさんいます。

印象的だったのは、どう見ても10代半ばの女の子が産まれたばかりの赤ん坊を抱きかかえる姿や、小さな子供たちが学校に行かずに働いている姿をよく見かけたことです。ネパールには15歳を待たずして結婚し、すぐに出産をする女の子がいたり、特に貧困層の地域の子供達のなかには、若いうちから学校に行かずに、家の手伝いをし、働く子達がたくさんいます。彼等の多くは教育を継続するかの選択をする機会がないまま、通学をやめてしまうそうです。こうした子供たちに、充分な教育の機会や選択肢を与え続けられることが、この先ネパールの未来を豊かにしていくために不可欠なのだと感じています。

地震が起きたことにより、ネパールの多くの方々が今まで以上に苦しい生活を強いられています。これから、ネパールの未来のために、日本にいる私たちが出来ることはたくさんあると思います。そして、ランスタッドジャパンは今後更にVSOとの協力体制を強化し、、ネパール全体の復興と発展に貢献ができると期待しています。

帰国初日・朝礼にて歓迎会

ログアウト