定時退社より難解なプロジェクトを。ライフサイエンス人材が選ぶ「給与」と同等に重要な"知的な没頭" ランスタッド調査がひも解くリテンション策

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2026/09/02

ランスタッドはライフサイエンス人材のエンプロイヤーブランド調査を実施。「社会的意義」に加え報酬と知的挑戦を求める彼らを繋ぎとめるのは社内でのキャリア成長であることが明らかに

総合人材サービスを提供するランスタッド株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役会長兼CEO 道上 淳之介、代表取締役社長 猿谷 哲)は、世界のライフサイエンス労働市場の実態を調査した「ランスタッド エンプロイヤーブランドリサーチ 2026 (ライフサイエンス)」の日本国内における詳細調査結果を本日公開いたしました。業界魅力度第1位を獲得したライフサイエンス業界。知的な没頭を求める高潔な就労観、パーパス経営とR&D投資に対する期待値、そして社内キャリア自律を渇望する心理など、研究・分析職ならではの本音が明らかになりました。

給与の次に「やりがいのある仕事」が大事 自らを磨く「知的な没頭」を求める研究者たち

ライフサイエンスのプロフェッショナルが給与(55.6%)とほぼ同等の熱量で渇望しているのが、第2位の「やりがいのある仕事内容(51.1%)」です。日本全体では「快適な雰囲気:2位」や「ワークライフバランス(WLB):3位」が上位ですが、研究職にとってWLB(37.8%)は最下位の第5位に沈んでいます。「定時に帰れる職場」よりも、「自らの知的好奇心と専門性を極限まで高めてくれる、難易度の高い面白い研究・分析プロジェクト」に没頭したい、という一流のサイエンティストならではの高潔な就労観が読み取れます。新薬開発の臨床試験、厳格なGMP基準下の製造管理、患者の健康を預かる製薬学術など、重い責任と、緊張感を支えているのは彼らの知的好奇心かもしれません。

■ ライフサイエンス職種と日本全体のEVP期待値比較

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真のパーパス経営とR&D投資を重視 

ライフサイエンス研究・分析職は、社会や環境への貢献を強く求めています。そして同時に、彼らは「優れた経営陣を求め、自社の経営を厳しく品定めしています。「自らの創薬、化学分析、品質管理が、地球環境や人類社会の未来を良くする」という、本質的なパーパスと、それを導く経営陣のビジョンを重視しているのです。翻すと、これを明確に提示できない企業は、高潔なサイエンティストたちを惹きつけておくことが難しいと言えます。加えて、彼らは最新テクノロジーの導入・活用ができる環境、研究開発設備への投資を重視しています。

  • 環境や社会への貢献(社会的パーパスへの共感):

      • 【ライフサイエンス職】:17.8% vs 【日本全体平均】:11.9% (差分+5.9pt)

  • 優れた経営陣(強いリーダーシップと確固たるビジョン):

      • 【ライフサイエンス職】:20.0% vs 【日本全体平均】:14.7% (差分 +5.3pt)

  • 最新テクノロジーの導入・活用(研究開発設備への投資):

      • 【ライフサイエンス職】:14.4% vs 【日本全体平均】:10.8% (差分 +3.6pt)

「転職はしたくないが、停滞は避けたい」ライフサイエンス人材を繋ぎとめる「社内異動」という防波堤

ライフサイエンス業界で働く人を対象に今後6ヶ月以内の就業意識を調査したところ、「他企業への転職」を計画している割合は13.2%と、日本全体平均と同等レベルで基本的には現在の組織の強固な安定基盤を好んでいます。 一方で、「同じ企業内での異動・キャリアチェンジ」を計画している割合は8.0%で日本全体平均の「約1.6倍」に達しています。「今の会社に留まりながら、新しい役割やプロジェクトに挑戦してスキルを最新化したい」というキャリア自律の意識が高いことが浮き彫りになりました。 「会社が好きだから留まりたい。しかし、同じ実験室、同じプロジェクトにずっと『塩漬け』にされることで、自分の技術や市場価値が錆びついていくのが怖い」という、高い専門職ならではの焦燥感が、この高い社内キャリア自律の数値に現れています。社内公募制度の活性化など、自社内でいくらでも挑戦できる制度を整えることこそが最強の防波堤となります。

  • 同一企業内の異動・キャリアチェンジ意向(社内キャリア自律):

      • 【ライフサイエンス職】:8.0% vs 【日本全体平均】:4.9%

  • 他企業への転職意向:

      • 【ライフサイエンス職】:13.2% vs 【日本全体平均】:13.5%

■ プロフェッショナルタレントソリューション事業本部 シニアコンサルタント 阿多 広香のコメント

ランスタッド阿多 広香.jpg今回の調査で改めて浮き彫りになったのは、ライフサイエンス人材の「能動的な成長欲求」です。給与・福利厚生(55.6%)への期待は当然ながら、それに肉薄する「やりがいのある仕事内容」(51.1%)が第2位を占めており、WLB(ワークライフバランス)の優先度が相対的に低い(第5位)というファクトは、彼らが単なる労働条件にとどまらず「知的な没頭」を渇望している証左と言えます。

特筆すべきは、転職意向が全体平均と同等である一方で、同一企業内での異動・キャリアチェンジ意向が日本平均の約1.6倍に達している点です。彼らが恐れているのは「環境の変化」そのものではなく、現在の環境にとどまることで自身の技術や市場価値が「錆びついてしまうこと」なのです。

優秀なサイエンティストたちは、形骸化したパーパスや手厚いだけの福利厚生に惑わされません。彼らが真に求めているのは、人類の未来に貢献する確固たるビジョンと、それを支える積極的なR&D投資、そして何より「社内でいくらでも挑戦できる」という組織の懐の深さです。今後の採用・定着において問われるのは、条件面の提示にとどまらない組織としての「誠実さ(オーセンティシティ)」です。日々の業務そのものをアップデートし続ける「現場の実行力」こそが、優秀な人材を引き寄せ、繋ぎとめる最大の鍵になると確信しています。

■ 優秀なライフサイエンス人材を惹きつけ、定着させるための企業への5つの戦略的提言

「市場連動型」報酬体系とキャリアアップの可視化 市場の競争力に見合う報酬体系を維持するとともに、自身の成長がどう評価・還元されるのかというキャリアパスを明示する。

社内公募や配置転換制度の整備優秀な人材の外部流出を防ぐため、自社内で別のプロジェクトや職務に能動的にアプローチできる「社内キャリアチェンジ支援」を活性化させる。

「健康・ウェルビーイング支援」の徹底スローガンにとどまらず、休暇取得の確実な推奨や適切な業務量管理、メンタルヘルス支援など、日々の現場の運用を設計する。

EVP戦略を個別最適化する世代、キャリアステージ、および人材セグメントごとに異なる優先事項に合わせて、発信するメッセージや就業体験を最適化する。

デジタル採用と「誠実な対面対話」の融合 選考プロセスを効率化する一方、求職プロセスにおいて現場の先輩技術者やマネジメント層が誠実に対話し、カルチャーの透明な開示によってミスマッチを防ぐ。




■「ランスタッド エンプロイヤーブランドリサーチ 2026(ライフサイエンス)」調査概要

REBR_LifeScienceSector_cover.jpg調査対象: 日本国内の18歳から65歳までの学生・就業者・非就業者 4,464名
       (うち、ライフサイエンスセクター専門職90名)

実施時期: 2026年1月

実施方法: オンラインアンケート(標準回答時間14分)

レポート無料ダウンロード(業界別)https://services.randstad.co.jp/ja-jp/download/the-employer-brand-research-2026-sector-job-report

ランスタッドの会社概要

[社  名] ランスタッド・エヌ・ヴィー

[設  立] 196010

[代  表] サンダー・ヴァント・ノールデンデ、ホルヘ・バスケス

[所 在 地] オランダ

[従業員数] 38,480人

[売  上] 42,537億円(2307,700ユーロ) 2025年度実績(12月決算)
(人材サービス業として世界最大*¹

[資 本 金]  7,3768,866万円(40200万ユーロ) 202512月末時点

[事 業 所] 世界39の国と地域

[事業内容] 総合人材サービス

[URL] https://www.randstad.com/

(1ユーロ184.33円換算/ 202512月末時点)

*¹ Staffing Industry Analysts 2025、人材サービス企業売上ランキングより

ランスタッドについて

ランスタッドは、世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社になるというビジョンを掲げる人材業界のグローバルリーダーです。人材およびクライアント企業に選ばれるパートナーとして 、労働市場の深い理解と4つの専門分野(オペレーショナル/ プロフェッショナル/ デジタル/ エンタープライズ)を通じ、クライアント企業が成功するために必要な、高品質で多様性に富んだ柔軟な労働力の実現を支援します。私たちは、あらゆるバックグラウンドを持つ人々に公平な機会を提供し、急速に変化する働く世界において人々が価値ある存在であり続けられるよう支援することに注力しています。ランスタッドが創造する価値を通じて、誰もにとってより良い働く世界の実現に貢献します。

オランダに本社を置くランスタッドは、39の国と地域(市場)で事業を展開しており、約38,000人の社員が働いています。2025年には、15万社近いクライアント企業と170万人以上の働く人々を支援し、231億ユーロの収益を上げています。ランスタッドN.V.はユーロネクスト・アムステルダムに上場しています。詳細は、ウェブサイトをご参照ください。www.randstad.com

<このリリースに関する問合せ先>
ランスタッド株式会社
広報担当 (斎藤・安田)
Email:
communication
@randstad.co.jp

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